著作権とお金とアートをめぐるお話し

http://www.kaikaikiki.co.jp/news/list/murakamis_lawsuit/
http://www.hirokiazuma.com/archives/000214.html

ぴゅんぴゅん丸

簡単にまとめると、村上隆さんが株式会社ナルミヤインターナショナルを相手取って著作権侵害訴訟を起こし、4000万円もの和解金を手に入れた、ということですね。やったね! お金って最高だよね! お金は俺を裏切らない!

そんでものすごく大雑把にまとめると、「ゲージツ家が商業デザインをパクったりおちょくったりしてがっぽりお金儲けするのは、それは逆にすげえゲージツ的なことであり、単なるパクりを超えてオリジナルアートと化すわけだから許されるべきことだけど、企業がゲージツ的オリジナルアートをパクったりおちょくったりしてお金儲けすることは絶対許さないお! それは激しく著作権法違反だお! 損害賠償を請求するお!」ということかと。アートだからこれでいいのだ!
\(^o^)/ワーイ ヤッタネ

そんで上記サイトを見るに、DOB君はデゼニランドのネズミ状のアレをアレしたのが明らかなわけですけど、マウス君は一体何をアレしたのか俺にはよくわからない。DOB君を直接アレしたのかもしれないし、遡ってデゼニランドのネズミ状のアレをアレしたのかもしれないし、もっと究極的に遡って齧歯目ネズミ上科のネズミそのものをアレしたのかもしれない。だって名前がマウス君だしね。

デゼニランド 三月磨臼

この訴訟から得られた最大の教訓とは、「齧歯目ネズミ上科の生物的特徴であるところの、大きくて丸い耳という一見すると普遍的なデザインは、ディズニーとゲージツ家以外使ってはならない」ということであり、だからみんなお金儲けしたかったら、商業デザインとしてではなく、アートとしてお金を儲けよう! ということです。アートだって言い張ればそれはアートです! (藤井フミヤさんも言ってた) これはコンセプチュアルな部分においてマジですげえアートなんですってみんな言い張ればいいんです!

ナルミヤインターナショナルは「商業行為としての子供服製作販売という実体を通して子供社会が根源的に持つ模倣性とある種残酷な一面とをあぶりだし、小学校という閉鎖社会を巨大な展示場とするアートなんですうちの活動は」とかなんとか言い張ればいいですこれから。そしたらいろんなものをパクり放題だお!

村上さんの言葉がすごく素晴らしいので引用しておきます。

これらのキャラクターは、キャラクターであると共にアート作品です。日本ではアートの社会的評価や理解度は低いままです。功利主義で、文化発展への尊敬の念乏しき,文化の民意が著しく低い国。それが日本です。
しかし,こうした現状に甘んじるのではなく、オリジナルアートの価値を社会に認識してもらうことが重要です。

アート万歳 \(^o^)/

追記:

2006年04月25日 gotanda6 adsenseに「村上隆の作品を販売」ってのが出てる! ザッツ高度消費社会!

さすがWeb2.0は1.0的アート様にも寛容だぜ! アートさま! ひでぶ