汐留スタイルととんねるず

汐留スタイルに『おトメちゃんズ』とかいう日替わりレポーター陣(20代前半女性)がいて、ワンギャルとかブランチのそれを思い浮かべてもらえれば概ね合ってるのですけども、このシトたちが毎回街に繰り出していろいろなことをリポートしていて、そのVTRは見ていても1ミリたりとも笑えないのにおトメちゃんズと番組スタッフだけがVTRを見ながら過剰に笑っていて薄気味悪い。ものすごい内輪化が起こってる。スタッフがどんどん笑い声を入れて番組を盛り上げるというのは常套手段なのですけども、ド素人の学芸会みたいなおトメちゃんズの寒いテンションにゲラゲラ笑いが起こるのは、あれは半分スタッフも本気笑いですよ。内輪だけが笑える醜悪なノリ。

このスタイルで番組作りをしていって頂点まで駆け上ったのがとんねるずなんですけど、とんねるずの場合は番組スタッフを積極的に名前出しして、単なる内輪ウケを視聴者にまで押し付けていったところが上手かったのだと思った。「ボブ」とか「石田さん」とか「スーさん」とか本来こちらが知り得ない内輪情報を共有することによって、視聴者ととんねるず周辺スタッフが共犯関係になって、「なんだかよくわからないけれども笑うべきところなんだなここは」という視聴者の追従笑いを生んでいたと思う。とんねるずのコアファンはいかにこの追従笑いを本物の笑いに転化するかに躍起になって、重箱の隅をつつくようなとんねるず周辺スタッフのプライベート情報をしこたま溜め込んで、「俺はこんな細かい情報まで覚えてる」という感じで第3の内輪、第3のスタッフになるべく頑張った。これはチャットで濃密な関係が生まれて、たった1日でもチャットに参加しないと、次の日途端に話についていけなくなる恐怖が襲ってくるというアレに似ている。

いずれにしても汐留スタイルのソレはとんねるずのスタイルの足元にも及ばないので上滑りしているハイテンションが見ていてきついだけなのですけども。と、TVの土踏まずさん的真面目考察をしてみたり。あと木曜おトメちゃんズの藤村李々子さんは汐留スタイルというより80年代六本木スタイル。
逆リンク!
http://d.hatena.ne.jp/toronei/20040206#p2

http://www.berriebook.net/brblog/archives/wellinton/2004/02/06.html#e000336