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日常を怯えて過ごす人間の雑記

漫画の神様

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俺が物心ついた頃、

手塚治虫先生の葬儀をTVで観た。

宮崎駿氏が、辛口のコメントを言っていたのを、

ぼんやり覚えている。

 

さて、この漫画の神様の作品。

幼少期から、実家にわりとあり、

「紙の砦」

「アドルフに告ぐ」

「鉄腕アトム」

ここら辺から、読み始めた。

誰が買ったのか?

手塚治虫作品が、本棚を占拠。

俺が捲るのは、必然だった。

 

手塚治虫をオプチミストと呼ぶ方もいる。

だが、しかし、

俺が体験した、手塚作品は、

大きく異なる印象を与える。

 

中でも、戦争に対する忌避。

ご本人も、

命を奪われようとも戦争反対の旨、

声高に訴えていらした。

 

俺は、オカルト好きなので、

「どろろ」を推していたが、

高校のクラスメイトは皆、

「ブラック・ジャック」を読み、

医学の道を進んで行った。

現在、実際に医師になっている。

 

俺に関してなんだが、

実は、「ブラック・ジャック」

大好きだった。

豪華版、文庫版、新装版、完全版、

手を出してしまうくらい好き。

美容室で、半分白く染めたことも。

 

ブラック・ジャックは、

虫プロ倒産、

あしたのジョーなどの、劇画ブーム。

借金。

手塚治虫先生にとって、

そこからの起死回生の作品である。

 

先ほど、ブラック・ジャックに関する記事を拝読し、

過去の自分の記事にて、

「笑上戸」

このエピソードについて書いたのを思い出した。

しかしながら、

ぶっちゃけブラック・ジャックから、

お気に入りをひとつ決めるという事は、

俺には不可能。

 

ちなみに、

手塚作品を読むと、

胸を引き裂かれる様な、

迫力や、緊張感を感じるため、

目を背けたくなる。

 

ところが、

今、俺の手元には、ブラック・ジャックが、

置いてある。

メンタルに響くが、読まずにいられない。

 

法外な費用を請求する、

非合法の天才医師、

そこから、作者は海賊旗を意味する、

ブラック・ジャック

このネーミングにしたという。

 

皆さんは、

手塚治虫作品にどういう印象をお持ちだろう?

個人的には、

かなり重苦しいムードを感じてきた。

報われない話が多いからだろうか。

 

それ故に、強く響く。

感情を大きく揺さぶられる。

 

この、混沌とした世界。

手塚治虫作品が必要だ。

 

よく、抜け落ちたエピソードがあるから、

歯痒いと嘆くファンがいる。

しかし、大丈夫だと言いたい。

漫画の神様は、

話ひとつひとつに、命をかけていた。

その熱は、一部を読まなくても、

充分伝わってくる。

 

手塚治虫先生の言葉↓

 

これだけは断じて殺されても翻せない主義がある。それは戦争はご免だということだ。

 

今こそ、

漫画の神様の作品が、世に求められるべき。

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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