kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院東京15区補選の公認取り消しの件で、民民(玉木雄一郎)は「ご飯論法」を使っているのではないか/自民の候補公募に「待った」。またも小池百合子頼みか(呆)

 今日も衆院東京15区補選、後半は共産党の話。まず民民(国民民主党)の公認予定取り消しの券について、TBSのニュースから引用する。

 

newsdig.tbs.co.jp

 

東京15区補選候補者の公認取り消し 国民民主党「法令違反の可能性ある行為があった」

 

元フリーアナウンサーに一体に何があったのでしょうか。4月に行われる3つの衆議院・補欠選挙のうち、東京15区について国民民主党は候補予定者の公認を取り消したと発表しました。

元フリーアナウンサー 高橋茉莉氏(今月12日)
「私、高橋茉莉ならびに国民民主党は、清く、正しく、政治活動を行っていくことを誓います」

今月行われた党大会でこう宣言した高橋茉莉氏。ところが国民民主党はこの高橋氏について「法令違反の可能性がある行為があった」として、一転して公認を取り消しました。

一方で、“法令違反”が具体的に何を指すのかは「プライバシーに関わる」として言及は避けました。

当の高橋氏はきのう。

高橋氏「X」より(現在は削除)
「『立候補を断念しろ』と言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」

きょう、国民民主党は。

国民民主党 浜野喜史 選対委員長
「“ラウンジ嬢”をされていたからということをもって、我々がこんな判断をしたということではない」

柿沢未途被告の辞職にともなう東京15区の補選には、すでに維新と共産が候補者の擁立を決定。自民と立憲も擁立を検討していますが、今回の騒動で選挙戦の構図が変わる可能性があるため、他の政党の選挙戦術に影響を与えそうです。

 

(TBS NEWS DIG 2024年2月26日 18:34)

 

URL: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1019527?display=1

 

 民民(玉木雄一郎)の「“法令違反”が具体的に何を指すのかは「プライバシーに関わる」として言及は避けました」というのは、実に卑怯な言い分だと思う。

 民民(玉木)は「ラウンジで働いていたからではない」という他に、「生活保護を受給していたからではない」とも言っていたと記憶する。これらの民民執行部(というか玉木)の言い方は、高橋氏が何やらとんでもない重大犯罪に手を染めていたかのような印象を与えるが、さすがにそんなことはあり得ないだろう。私は民民(玉木)が「生活保護を不正受給していた(疑いがある)からではない」とは言っていないことに注目したい。いわゆる「ご飯論法」を思い出した。民民は高橋氏の立候補取り消しについて、「ラウンジで働いていたからではない」と「生活保護を受けていたからではない」とは言っているのだが、それらの合わせ技である「生活保護を不正受給していた疑いがある」からではないとは言っていないのである。

 これは非常に悪質な印象操作だ。野党であっても、政党の党首や執行部は権力者であり権力機構であると私は考えているので(共産党に対しても立憲民主党=立民=に対しても私の基本はこの考え方である)、高橋氏の解任劇も一種のパワーハラスメントだとみなしている。

 なお「生活保護を不正受給している疑いがある」という言説自体に大きな問題があり、実際にはさしたる問題がないことが多いことに加えて、日本においては「生活保護の不正受給」とやらよりも、生活保護を受けられるのに受けない人が多いことの方がよほど問題なのだ。しかし残念ながら、2012年に片山さつきらの奸計によって多くの人々、ことに右派には圧倒的に多いが、少なくないリベラル・左派にも影響を与えた「生活保護の不正受給」のマジックワードは今も有効だ。そのマジックワードへの抵触によって高橋氏が排除されたというのがもっともありそうな話だろうと私は思っている。

 

 次いで、報じられていた自民党の候補者公募に党執行部から「待った」がかかったというニュースについて。これは知らなかったが25日に読売が報じていた。

 

www.yomiuri.co.jp

 

自民党本部、東京都連の候補者公募に異例の「待った」…公明と小池百合子氏の支援に期待

2024/02/25 22:13

 

「公明の支援取り付け最優先」

 

 自民党東京都連(会長=萩生田光一・前政調会長)は東京15区補選の候補者を公募する方針を16日に確認した。しかし、小渕優子選挙対策委員長ら党本部側は「調整が必要だ」として、異例の「待った」をかけている。

 

 東京15区補選は柿沢未途・前法務副大臣(自民を離党)の議員辞職を受けて実施される。柿沢氏は2021年衆院選に同区から無所属で出馬して当選し、自民に入党した。昨年12月、江東区長選(昨年4月)を巡る公職選挙法違反事件で逮捕された。

 

 東京15区選出の自民衆院議員を巡っては、秋元司・元内閣府副大臣が19年12月、カジノを中核とした日本の統合型リゾート(IR)を巡る収賄容疑で逮捕され、自民を離党した。

 

 さらに、自民派閥の政治資金規正法違反事件も影を落としている。クリーンなイメージを重視する公明は自民候補の推薦に慎重姿勢だ。自民都連幹部は「公明の支援取り付けが最優先だ。誰かを無所属候補として出し、自公で推薦する形もあり得る」と語った。

 

小池氏に期待感

 

 自民にとって、同区の支持層が一枚岩ではないことも懸念材料だ。

 

 江東区長を務め、影響力を保持してきた山崎孝明氏(昨年4月に死去)や長男の一輝・前都議ら「山崎系」は、柿沢氏と長年の対立関係にある。公選法違反事件の影響で、選挙戦の実動部隊となる区議の多くが動きにくいことも厳しい情勢に追い打ちをかけている。

 

 今年1月の東京都八王子市長選では、自民、公明推薦の新人が、知名度の高い小池百合子東京都知事の応援を得て、辛勝した。自民幹部は「補選も八王子方式にできれば」と小池氏との協力に期待感をにじませる。

 

 自民は、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が補選に候補を擁立した場合、自公で支援に回る方式も排除していない。

 

次期総裁選に影響

 

 東京15区補選は衆院島根1区、衆院長崎3区とあわせて実施される。

 

 自民は長崎3区でも候補者が未定だ。3補選の結果は、党総裁としての任期満了が9月に迫っている岸田首相の求心力に直結し、首相の次期総裁選や衆院解散の戦略にも影響する。

 

 首相周辺は「当選が難しいのなら、『負け』を減らす方策を考えざるを得ない」と語った。

 

野党乱立 取り消しも

 

 野党では、東京15区補選を巡り、日本維新の会、共産党がすでに公認候補予定者を発表した。立憲民主党も擁立を模索しているほか、野党系の無所属参院議員の出馬も取りざたされ、乱立の様相を呈している。

 

 立民の泉代表は25日、甲府市内で「東京15区で自民には勝たせないという立場で、自分たちの候補者擁立を含め、最大限の努力をしている」と記者団に語った。

 

 国民民主党も東京15区補選で新人の高橋茉莉氏の擁立を発表していたが、取り消す方針だ。玉木代表は25日、自らのX(旧ツイッター)に高橋氏について、「法令に抵触するおそれのある事実が明らかになった」と書き込んだ。

 

(読売新聞オンラインより)

 

URL: https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240225-OYT1T50080/

 

 やはり自民党は小池百合子と公明党頼みのようだ。八王子市長選にもこのパターンで辛勝した。あの選挙では都ファから分派の候補者が出て、立民のほか共産や社民までこの都ファ出身の候補を応援したのには驚かされたが(もちろん半分は呆れた)、小池はこの元仲間を「赤旗に載った」として切り捨て、自公の応援を受ける元都職員の候補を応援したのだった。

 弊ブログにいただいたコメントより。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 となとな

立民都連については人的な問題もあるでしょうが、連合東京が都ファを支援している(組織内議員もいる)ことが大きいのでしょう。東京の選挙区では組合票が出にくいのであまり重視されてないとの話も目にしましたが、小池百合子が「労働者の味方」である以上、強くは出られないのでしょう。都内労働者としては忸怩たる思いです。

 

 連合東京が都ファを支援していることは私も知っていますが、

小池百合子が「労働者の味方」である以上、強くは出られない

とは、情けないことこの上ありませんよね。

 まあ小池が人気絶頂だった2016年から翌年夏頃にかけては、私がよく「都会保守」と決めつけて批判してきたさる民主・民進シンパ系ブロガー氏あたりもずいぶん小池に入れ揚げていましたが、どうして「自称中道」の都会保守氏(とはいえそれなりにリベラル色も強い)を含む世の「リベラル」系の人たちがあんな極右新自由主義者に惹かれるのか、私にはさっぱりわかりませんでした。そういえば久しぶりに書きますが、弊ブログは小池がリベラル派を排除することを、実際に排除劇を小池が引き起こした2か月前に言い当てていました。

 一方で、立民都連ではいまだに手塚仁雄が何やら画策しているのではないかとの観測もある。下記は軍畑先輩氏のX。

 

 

 2021年衆院選では東京8区で手塚が山本太郎と何やら変な密約をしていたらしいことから騒動になったが、今回の東京15区補選で一部から須藤元気の名前が封じられた時、ああ、たぶん手塚がまたぞろ妄動をやらかしてるんだろうなとは私も想像していた。

 ところで、この手塚は野田佳彦系の人間だ。その野田についてコメントをいただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ラヴェンダー・ホリフィールド

拙コメントを取り上げて戴き、ありがとうございます
さて東京15区補選ですが、、、

何の続報もありません(笑)
まるで「沈黙は金」みたいなステルス合戦になってるかのようです

それ以上に不透明な立憲のポスト泉ですが、余程の「彗星」が現れない限り野田佳彦に落ち着くような気がしてなりません

勿論ネットを斜め読みした印象だけだし本人もずっと固辞してますが、安倍国葬の弔辞で安倍から「俺は5年で返り咲いたけどアンタにもそういう時が来るよ」と言われた話をもち出したのはまんざらでもないからでしょう

政治ニュースはジャンク情報ばかりで「高市の勉強会は出席者が19人に増えた」って夕刊フジが喜んでる有り様ですが、それに比べるとイギリスのトラスの件は興味深いですね

トラスの主張が、ではなくイギリスって国が思いのほかコンスピラシーに厳しいらしい、ってことが

だって同じアングロサクソンでもアメリカはあのザマでしょ
ジュリアーニやシドニー・パウエルでも「東スポレベル」と言われる与太話の肩をもつ、、、

おそらく米英の教育の違いに由来してるんでしょうが、アメリカが酷すぎるだけでイギリスが陰謀論込みのポピュリズムに中立なのかどうかはよく分かりませんね

 

 日本社会に変化を求める機運が高まっているとしか私には思えないんですが、そんな時に「野田佳彦(野ダメ)カムバック」ですか。どえらく後ろ向きですね。もし本当にそんなことになったら立民は本当に終わってしまうと思いますね。

 最後に、記事が出た時点では取り上げ損ねたのですが、以前にsuterakusoさんが興奮気味にコメントしていた、下記朝日の有料記事中に東大大学院の本田由紀教授がつけたコメントプラスが実に良いと私も思ったので、遅ればせながら記事をプレゼントしたいと思う。2月最後の日だが、月5回のプレゼント枠を使い切るのは今回が初めて。有効期限は3月1日午前8時01分だ。

 

digital.asahi.com

 

 本田教授のコメントプラスには449件の「いいね」がついている。結構長いコメントだが、呼び捨てで実名を挙げた箇所のみ以下に引用する(このくらいなら構わないだろう)。

 

杉田水脈など裏金自民党の議員たちや、小池百合子のように、権力を手にしている保守的な政治家が明に暗に差別を煽動していることが、何よりも許しがたい。

 

 そんな小池百合子が「労働者の味方」であってたまるものか。

 ふざけるな、連合東京!!!!!