つのへび日記

こなやぎのブログです。手仕事、語学、短歌、読書や映画など。

現地(上海)でHSK5級を受けてきました

先日、はじめてHSK(汉语水平考试)を受けましたので、中国での受験までの流れを、参考までに書いておこうとおもいます。

今後受ける方の目に留まって何かのお役に立てれば幸いです。

 

受験申し込み

検定のWebサイトから申し込みます。 

首页--汉语考试服务网

最初にユーザー登録をして、パスワードを設定すると、申し込みの画面に進めるようになります。

余談ですが、中国のWebで「登录」というと新規登録ではなく、ログインのことなんですよね。まぎらわしい。新規登録は「注册」です。

 

驚いたのが、中国国内では毎週のようにHSKテストが開催されているということ。

なので、日程も選び放題だったのですが、びびりな私は、日本での開催日に合わせたほうが間違いがないんじゃないかと思い、12/6に申し込みました。 

 

現地受験と言っても、私の住んでいる南通市には受験会場はないので、他の地区を選びます。

同じ江蘇省だと南京市がありますが、南京まではバスで4~5時間かかると聞いて、今回は上海で受けることに。

上海には10月にも一度遊びに行っていますし、いざとなれば友人もいますので。

 

中国での受験は、PCを使ってのWebテストと筆記テストが選べます。

Webテストといっても、自宅での受験ではなく、受験地のテストセンターに行って受けるものです。

Webテスト自体、受けるのが初めてでしたが、面白そうだったのでこちらを選択。

 

このWebテストだと、Web上で受験一週間前まで申し込み可。

日本で何か試験を受けるとなると、普通一ヶ月前には締め切りますよね。びっくり。

 

Web申し込みにはネットバンクが必要なので、留学先の友人に立て替えてもらいました。700元弱+手数料でした(手数料は友人が払ってくれました…申し訳ない)。

日本での受験料は8000円前後だったと思うので、それに比べればだいぶ高いですね。

 

それから、受験票に印刷される顔写真も必要なので、ファイル添付しました。(スマホのカメラで証明写真風に撮影して、大きさを調整したもので十分です)

Webページでの手続きが終われば、メールが送られてきます。 


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これにて申し込み完了です。 

 

受験票交付

受験の5日前に、メールが届きました。


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メールのリンク先か、申し込みをしたWebサイトを開いてログインし、受験票のPDFを印刷します。 

 

郵便で送られてくるわけじゃないんだ!と驚きますが、中国の郵便制度は今や民間委託の割合が大きく、重要な書類はあまり郵便で運ばないそうです。なので、他の資格試験もこうした形で受験票を交付するのが一般的とのこと。人口の多い国ならではって感じですね。でも、わざわざ印刷して加工して郵送して…というコストを考えると、こちらの方がはるかに楽かも。 

 

受験票には申し込み時にファイル添付した顔写真も記載されていますので、カラーの方がいいのかな?と一瞬思いましたが、モノクロで十分でした(後述します)。

 

ちなみに、受験申込時に分かっているのは「受験日」「受験地区」「受験地の名称」だけで、試験の開始時間や受験地の住所などは受験票交付時まで分かりませんでした。

私の受験会場は語学学校らしき施設だったのですが、申し込み時に分かった学校の名称で検索すると、上海に全部で3つほど校舎があることが判明。困ったので、とりあえずカンで、こことあたりを付けた校舎の徒歩圏内で、ホテルを探して予約しました。

結局、受験票の住所を見ると別の校舎だったことが判明。でも、ホテルからそちらの校舎まで地下鉄でスムーズに移動できるロケーションだったのでよかったです。

それから受験時間も午後からだとわかって、前泊の必要はなくなったのですが、前日準備に集中できるし、当日慌てて移動するよりはと予定通り泊まることにしました。

 

前日

高速バスに2時間弱乗って、上海へ移動。バスの停車駅から直通の地下鉄で、会場の下見をして、ホテルに向かいました。

ホテルに着くまでに、美味しそうな点心を売っているお店をたくさん見かけましたが、中国人の先生から受けた、

「私の友達は、大事な試験の前に変なものを食べてお腹をこわして、実力が発揮できなかったと悔しがっていましたから、食べ物にだけは気を付けて!」

というアドバイスどおりに、がまん…。

 

夜はコンビニで買った物を食べて、当日朝もちょっと高かったけどホテルの朝食にしました。

コンビニ、南通には全然ないんです。ホテルの近くにセブンとファミマがあったので、ついついはしごしてしまいました。

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当日

試験会場に行くと、Webテストの会場は何部屋かに分かれていて、級が混じっている教室もありました。

教室に入るときに、受験票と本人確認書類(パスポートなど)の提示と照合があり、受験中もつねにその二つは机上に置いておきます。が、厳しく机間巡視も行われないので、受験票を使うのは実質初めの入場時だけです。というわけで、モノクロの普通紙コピーで十分でした。

 

 案内された席に着いたら、席に置いてあるパスワードと自分の受験番号をPCに入力してログインし、試験開始直前の画面まで進めておきます。リスニングテストに使用するイヤホンの音量調節も、この時にしておきます。

このあたり、HSKもWebテスト自体も初めての私は勝手がわからずぼーっとしていたのですが、両側にいたタイ人の受験者に助けてもらいました。

ちなみに、ざっと見た感じでは、受験者は欧米圏:アジア圏が6:4という感じでした。タイのパスポートってかっこいいんだな、と思いました。

 

試験開始の10分ほど前に、中国語と英語で試験管からの注意がありました。この時に、受験票・本人確認書類以外の持ち物をすべて教室の前方に集めて置くように言われました。

HSK5級はリスニング、読解、作文の3つのパートに分かれていて、それぞれ制限時間が決まっています。順番を入れ替えることはできません。また、そのパートの制限時間を超えたら、戻って見直したり、答案を変えたりすることはできません。 

リスニング

2つの小パートに分かれていて、前半20問、後半25問の45問です。前半はすべて短文会話を聞いて質問に答える形式、後半は一つの長めの文章に対する複数の質問に答える形式も出てきます。

読解

3つの小パートに分かれていて、合計45問です。最初は文章の空欄に適切な単語を入れる問題、次に短い文章を読んで内容に沿った選択肢を選ぶ問題、最後は長文の内容理解です。

漢字圏の日本人には有利なんじゃないかなと思いますが、問題数45問に対して試験時間が45分なので、集中して読んでいく必要があります。

作文

これも2つの小パートに分かれています。前半は単語の並べ替え問題が10問、後半は作文問題が2問です。作文は80字以内が2つと、長くはないのですが、それだけに高得点につながるようなフレーズを盛り込んだり内容を簡潔にまとめたりするのが難しいと思いました。

 

受験した感想 

高得点ではないにしろ、リスニングも少なくとも半分は正答していそうですし、読解ではたぶんあまり取りこぼしていなさそうなので、合格はおそらくしていると思います。とかいいつつ、来月まさかの不合格発表だったら…またそれはそれで、ちゃんとエントリ書きます。

あとは、Webテストの合理的な感じとか、国際的な雰囲気が味わえて面白いなと思いました。こなみかん…。

 

ともあれ、今回は初めて一人で上海に行ったので、無事に南通に帰ってこれてひとまずほっとしました。

特にお茶を売りつけられたりとかもなかったし、よかったです。 

 

友達においしいケーキ屋さんも教えてもらったことだし、次はのんびり遊びに行きたいなあ。

 

続き

受験結果が出たあとの記事です。

 

kn.hatenablog.jp

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