カナタガタリ

すごくダメな人がダメなすごい人になることを目指す軌跡

ブロクリ2024参加作品を読む:3日目(結騎了さん「福島県須賀川市【特撮旅行記】 ~円谷英二生誕の地で「須賀川特撮アーカイブセンター」「須賀川市役所」「松明通り」「円谷英二ミュージアム」を巡る」)

余談

筆者は結騎了さんのファンである。

記録に残る初リプライは2014年とあるから少なくとも10年以上のお付き合い、それ以前からブログは拝読し、鋭い考察と対象への厳しくも暖かい愛、時折訪れるクレイジー回など楽しく拝読していた。もちろん不定期村復刻希望委員会の委員でもある。

何度かこのブログでも言及しているようにこのブログのきっかけを与えてくださったのも結騎さんであり、また記事、ツイートにおいて結騎さんが拡散いただいたことがきっかけでこの場末からインターネットの表通りに飛び出して、結果多くの人に読まれる、ということを幾度も経験もしてきた。

自分が娘を授かってからは家庭人と社会人、そしてオタクいずれも高いところでの安定を成し遂げている模範としてますます畏敬の念をもって接してきた。年は近いがいわば師匠にあたる人として私淑していた訳である。

その結騎さんにブロクリ2024の企画をお話したのは一昨日のことである。企画に賛意を示してくださったことに自信を得た筆者はアドカレを作成することにした。無論、「これで結騎さんが参加もしてくだされば……」という下心がなかったと言えばウソになるが、第2子も生まれ、公私ますますお忙しい日々。事実前回更新は3カ月前である。(とはいえ、今年はおそらく意識的にTwitterでほぼノータイムで様々な摂取したエンタメのレビューを出力してくださっているのでファンとしてはあまり飢餓感がないのがありがたいところ)そこに記事の無心をするわけにはいかない……。

お話の直後、筆者は遅い昼休みを利用してアドカレ告知記事の作成に取り掛かった。と言ってもほぼアドカレサイトに書いた概要文の転載である。これを12/1分の記事にして、今日の分はこんな感じですよ、と実際に自分の下書きフォルダに眠っていたものを仕上げよう。しかし明日、12/3は兼ねてより残業が確定しており、別の下書きを仕上げるにしても当日ギリギリ、あるいは早速遅刻となってしまうかもしれないな……と考えを巡らせると、筆者の事務所に備え付けている黒電話がけたたましく鳴った。

電話の主は誰あろう結騎了さんであった。

結騎さん「ブログクリーンアップ Advent Calendar 2024は立派にやれるッ! 一人の大物ブロガーがゲスト回初日に寄稿して宣伝&拡散するからな!」

筆者「エッ…… そ、その超大物とは!?」

結騎さん「わたしだよ」

それとも結騎了は超大物ブロガーではないかな? ……後に続く結騎さんの茶目っ気たっぷりな言葉は雷に打たれた後の残響のように筆者の五体に染みわたり、筆者は受話器を握りしめて感涙の涙を流した……。

プロレススーパースター列伝【デジタルリマスター】 8 (マンガの金字塔)

ということはフィクションではあるが、記事を投稿してほぼノータイムで翌日分に登録いただいたことは事実であり、大変驚きまた感謝に堪えないことであった。

そして昨日、筆者は業務の合間に何とか他アドカレ記事を仕上げている間に、結騎さんは悠々とブロクリ2024に記事を寄稿してくださった……。

本題

余談が、ながくなった。

改めて参加記事を見てみよう(CV.銀河万丈)

www.jigowatt121.com

「どこのどういう場所か」を端的に示した紀行文タイプの記事タイトル、リード文で「ソルジャーレギオンを上回る速度で繁殖」という特撮者の心をくすぐる比喩表現、そして存在感抜群のサムネイル……既にアルファブロガーとしてのワザがいかんなく発揮されているが、本文に入っていく。

友人から「ブログクリーンアップ」というアドベントカレンダーのお誘いを受けまして。

友人

友人

友人

友人

筆者はこの、他の皆さんであればスッと読み進める一文をスマホを撫でさするようにその分を辿りながら、何度も読んだ。心優しき結騎さんのこと、常に筆者が気をつかわないように気をまわし、「友人」として接してくださっているのは分かっているものの、やはり筆者としては先達、先輩、師匠であるところをこのようにさらっと言ってくださる、そこに非常にジーンと来てしまったのである。さすが職場でも管理職として辣腕を振るう氏の人心掌握術が光っている。

筆者は福島を未訪であり、写真のすべてが新鮮だ。コロナ禍以降業界ではzoomがすっかり定着し、最近機会がないが(今日もzoom研修である)出張時にビジネスホテルにチェックインし、自室に入って荷物を置いてベッドに腰かけてテレビをつける、そのタイミングで夕方のニュースをやっていたりすると自分だけが知らない文脈に突如飛び込み、プチ・異世界転生のような気分が味わえるのだよなあ……と懐かしい気分になった。

続く紀行の記録はこのままなぞって観光しちゃおうかな、というくらい経路や目的が分かりやすく、写真もさすがだ。今日の昼ラーメンにしちゃおうかな。

特撮が街に馴染んでいる風景を鮮やかに切り取ったキングジョーの下りがたまらないし、カネゴンの横に娘を座らせて写真を撮りたくなる。

実は鹿児島には現在ULTRAMANFANTASYLIGHTSというイルミネーションがあるのだが、絶妙なアクセスとここ最近やっと冬らしくなった気温に足踏みしていたが、訪れたさが一層強まってしまった。

そしてエレキング。これはもう「癖」である。ウルトラセブン4Kにおいて驚かされたことの一つが本来の色彩を取り戻した怪獣たちであったが、この写真はその時の感動を再び呼び覚ましてくれた。

ちなみに記事中で紹介されている「特撮秘宝」、筆者は結騎さんにゴネまくってサインを頂いたものを家宝として所持している。

日中、少年の気持ちを取り戻した後に夜は大人の食のたしなみに繋ぐ塩梅も絶妙だ。いい肉はね、あんまり焼いちゃいかん、これは筆者も大いに同意するところです。

紅白歌合戦の最初から郷ひろみが出るようなセンセーショナルな展開ではあったが、ゲスト回初日として大変ありがたい記事だった。ご寄稿ありがとうございました!

adventar.org

↑ 12/4現在まだまだ募集中です。うっかり書きどきを逃してしまったもの、仕上げてみて心スッキリしてみませんか。(12/25満了しました! ありがとうございました)