日本の将来はこうなるだろう

米新人教師の半分が5年以内に退職=調査

[ワシントン 8日 ロイター] 米教職員組合が行った調査で、米国では新人教師の半分が、教職に就いてから5年以内に退職していることが分かった。労働条件の悪さや、給料の安さが原因だという。

 2年半で教師をやめて、今は主婦業をしているジェシカ・ジェンティスさんは、学生ローンの返済に十分な給料を得られなかった、と証言。また、学校の官僚主義に対処するのが大変だったと話している。

 ジェンティスさんは「子供たちはすばらしかったけれど、ストレスや低賃金のため、退職を決意するのは難しくはなかった」としたほか「若く意欲のある教師が多数やめていくのは悲しいこと」と語った。

 コロンビア大学のファーベル教育・心理学教授によると、やめていく新人教師の割合はこの数十年、50%程度で推移している、という。

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 以前、自民党の一部議員が「給与が低くても教師になりたい、という人物を募った方が教育の質は向上する」(2005年12月17日の朝日新聞記事)というようなことを言っていたが、この記事を読めばそれは間違いだということが分かる。
 次から次へと教員が辞めていっても代わりはいくらでもいると言われるだろうか。そのためのインスタント教員づくりの制度は着々と整備されつつある。この記事は日本の将来を見せてくれている。
(追記)
 アメリカの教員の給与などに関する資料としてhttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/009/04040904/002.htm

(さらに追記)
 アメリカの教員の給与について