ぷーこの家電日記
第542回
いつでも食べられる鍋セットは身も心も温まる
2024年10月25日 07:30
急に寒かったりまだまだ暑かったり、気温の乱高下に気圧の乱高下。やっと風邪は治ったものの、全然調子が出ないというか調子が悪い。疲れるしだるいし色々全くやる気が出ない。季節の変わり目ってこんなに過酷だったか!? って思った時にふと、「もしやこれは……更年期症状始まったとか?」と気づいてしまった。もう少しで47歳、ちょうどお年頃である(笑)。
気温や気圧に加えてホルモンかー。自分の気合いでどうにか取り戻せるやる気とかじゃない。「もうこれはどうにも仕方がない!」と、仕事が終わって帰宅した瞬間にスイッチを切り、ゴロンと横になってしまう。充電の持ちが悪くなった古いスマホになった気分だ。ご飯を作るのですら億劫。私自身も食べるよりも寝ていたい。そんな状態。
しばらくの間「今夜はご飯作れていないから、食べて帰ってきて」と伝え、夫は仕事帰りに外食したり、テイクアウトで持ち帰って食べたりしていた。夫は夫で最近仕事がかなり忙しく、疲れもストレスも溜まっているので、家のことをやる余裕もなければ、驚くほど心が狭小状態で、意識的か無意識なのか分からないけれど、まぁイラっとする失礼な発言も多い。
更年期のイライラVSストレスのイライラ。中年の夫婦喧嘩なんて犬どころか誰も食いたくないし見たくもないものだ(笑)。まぁ、お互い喧嘩するほどの元気はないわけで、こういう時こそ温かくて栄養のある美味しいものでも食べるに越したことはないのだけれど、やる気スイッチというものを紛失していて、どうにもこうにも。
そして夫は元々「栄養バランス」なんて概念が欠如しているので、「ちょっとサラダも食べよう」とかそんなことはしない。焼鳥とビール! とか、カツ丼! とか、寿司パック! とか、食生活の偏りが酷い。作っていないご飯担当の私が言うのもなんだけど、「子供じゃないんだから、自分の健康とか少しは自分で考えられない?」と軽くイラっとしてしまうので更年期イライラ怖い!
そして先日帰りが遅い日に「まだ何も食べていない」と言うので、とっておきのレトルトカレーに、きのこたっぷりのスープを作って出すと、腹の底から「はぁーーーー」と幸せため息をついていた。やっぱり温かいご飯って偉大だし汁物は心を溶かしてくれるのだ。
このままじゃダメだって思っていたし、更年期症状ならこれからまだもっと酷くなっていくかもしれない。夫に理解してもらうことも大切かもしれないけど、夫だって忙しかったり人を労る余裕だってないこともあるだろう。気温差にも少し体が慣れたのか、徐々に私も動けるようになってきたところで、対策を練ることにした。
「私が動けない時に食べられる温かいご飯。簡単に食べられて、栄養のバランスも……」と考えると、鍋しかないじゃないか! 疲れていると、材料を切るだけでも面倒だ。なのでもう火にかければ良いだけの鍋セットを仕込むことにした。
白菜に大根、しめじとえのき、そして鶏肉と豚肉、マロニーだって入れちゃえ。材料をザクザク切って、ジッパー付き袋に詰めて、食べる前の工程は1つでも少ない方がいいので濃縮タイプの鍋の素も一緒に入れちゃおう。ジッパー付き袋に何味の鍋かと「水400cc入れて、豆腐は冷蔵庫から」と書いて冷凍庫へ。
野菜は一度冷凍すると細胞が壊れて火も通りやすく味が染みやすくなるので、生から作るより早く仕上がる。濃縮タイプの鍋の素を薄めずセットしておけば、水を後入れすることで解凍までの時間も短縮される。豆腐を切るのにまな板出す必要もないから、これくらいは後入れでいいだろうし、それすら面倒だったら豆腐は無くても困りはしない。
凍らせた時に鍋より大きくなると面倒なので、我が家の1~2人用の小さな土鍋にぴったりサイズに段ボールで輪を作り、その輪の中に袋を重ねて冷凍庫に入れた。これならやる気が出なくても火にかけるだけだし、私が寝ていたとしても帰宅して10分で野菜たっぷりの熱々の鍋が食べられるはずだ。
ここ数年で1人分の鍋スープの素の種類がものすごく増えたのがすごくありがたいし、最高に使いやすい! 数種類の鍋スープを使うことで、1回の仕込みで具が同じでも飽きずに食べられるはずだ。気づくと「やっぱり私って天才!」と、自画自賛するくらいに気持ちも元気になっていた(笑)。
これだけ元気だったらしばらくこの鍋にお世話にならずにいけるかもと思いながら、風邪を引いても寝込んじゃってもやる気がなくても、「うちにはすぐに食べられる鍋があるんだぞ」って思える心の余裕は保険になる!
折角元気が復活したところだし、大好きなカレーもたくさん仕込んで冷凍しておきたい。カルダモンや八角などのスパイスはホルモン分泌を促してくれるので更年期にもすごく良いみたいだし、胃腸や自律神経を整えてくれるほかのスパイスたちは疲れやストレスも和らげてくれる。カレーはいつでも私たちの味方である。鍋とカレーのタッグで、少しでも心軽く乗り切っていきたいなぁと思っているのでありました。