歩道がアーケードタイプの商店街を歩いていると、歩いてる側は1階しか見えず、反対側からだと2階から上がよく見える。
ピンとこない?
ではここで良い例を挙げます。
商店街の規格の「オレンジと緑の線の看板」に「大町ホテル松葉屋旅館」という名前が入ってたので、即座に写真を撮ったのだけど、これには深い意味はない。後で目印になると思って撮っただけ。
正直、旅館という割に全然現役感がなかったので、もう閉館してるのだろう、と。
このまま県道474号沿いを真っすぐ歩き、引き返すときは反対側の歩道を歩いたのです。
「反対側は2階より上が目につく」
んっ!なんだあれは?
日立のロゴが入ったファザードももちろん気になりますが、それよりも左にある赤くて丸い屋根。
まるでモスクみたい!
何だか艶めかしくて怪しい(笑)
なんでも怪しがるのは私の悪いクセですが、でも怪しいよね?と同意を求めて皆を巻き込む。
まあ実際は考えすぎ。大したことないんだよね。こんなのね…とダメ元でインスタグラムに載せてみたら、地元の方からレスポンス。
松葉屋旅館という大正時代の建物で、最近までゲストハウスとして使われていた、との事。
思いっきり大した事ありましたね。
深い意味なく行きに撮った看板の写真を見て、自分の無意識の行動を褒めてあげたくなった。記事を書く前は途方に暮れてた大量の写真ですが、後になるとこうやって役立ちます(笑)
松葉屋旅館は1919(大正8)年の建築。木造3階建ての洋風の外観で、屋上に八角形の望楼があるのが特徴だ。当時は大町で一番高い建物で高級旅館として知られたという。戦後も、56年に着工し63年に完成した黒部ダムの工事関係者や登山客を中心に大勢の客でにぎわった。
この文章は濃い。松葉屋旅館の歴史も分かりますが、大町が黒部ダムの建設で発展した事も知れます。
大町名店街や交差する県道474号沿いには、今は寂れているものの、過去の繁栄がそこかしこに見られます。
話がわき道にそれましたが、松葉屋旅館のその後ですが、2011年に旅館は廃業、2017年にゲストハウスとして再生。
館内の写真を拝見しましたが、赤いカーペット、曲線を描く階段の手すりなどレトロかつロマンチック。一泊3~4千円台と安い。
特徴的なモスクみたいな赤い丸い屋根は4階で、「八角望楼」と呼ぶらしく、展望室としても人気。
これはもの凄く魅力的。泊まれるなら泊まってみたいのですが、見た感じ全然現役感がなかったし、今はやってないのかもしれない。
ここまで書いて思ったのですが、徐々に純喫茶訪問記から外れ、エムケイの大町旅行紀行になっています(笑)。個人ブログなので好きに書けばいいのですが、このブログは自分のものであって自分だけのものではない。客観的な視点で見ると、大町シリーズは終わっていないものの、終わらせるべきだと思うようになりました。
書くのは楽しいし、後で読み返して感慨に耽りたい。
しかし同時に、訪問済の珠玉の純喫茶が当ブログに登場することなく、どんどん溜まっていき、記憶から消えつつある事を危惧します。そのうちにいくつかは閉店してしまうと思います。そっちを優先ですよ!早く書かねば…!
大町の残りはいつかどうしても書きたくなったら、まとめて書こうと思います(^_^;)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
涼
屋根で全貌が見えず、その上に魅力的な部分があっても全然気付けないんですよね。
だから左右どちらの道も歩きたいなと思いつつ、別の道も気になるしで、特に旅先では悩ましいです。
その結果、頻繁に道路をわたったり、常にキョロキョロしていたりする不審者になってしまうのですが。
八角形の望楼は、凄く魅力的ですね。
こんな風に街の様子を楽しませていただけるのも、或いは珠玉の純喫茶の紹介も、
どちらもとても好きなので、双方これからも心待ちにしております~!
2022/02/14 URL 編集
エムケイ
運良く往復できればいいのですが、片道歩いてそのまま別の道を歩き、片側歩けないことあります。
旅先だと一回きりだったりしますよね。
八角望楼は地味(?)に魅力的だと思いました。
閉館後ゲストハウスになったと聞きましたが、今もやってるのかどうか。
やってたら泊まってみたいです。
街の様子を楽しんでいただいてありがとうございます。
いつも喫茶店だけじゃなくて、他も書きたいなと欲張って書いてるんですが、ご存知の通り一つの記事に異様に時間がかかるので、この有様です。
何気にブログを書きながら、遠征の下調べもしてるので(^_^;)、ブログに手が回らないのが実情です。
でも、両方楽しみにしてくださる方がいるという事はとても嬉しい。
2022/02/14 URL 編集