昨日の日経新聞でしたか、
山形県の女性の工学進学が全国で一位だという記事。
20.2%で唯一2割を超えるのは山形だけ、
という嬉しい事実。
そこで、
写真ライブラリをスクロールすると、
うちの研究室にもリケジョがたくさん。
修士1年のふたりです。
最近の写真ですね。
甘いものがお好きなようです。
ちょっと前にもこういうのがありました。
基本、食べるのがお好きなようです。
ちなみに、
二人とも山形県内の出身で、
山形東、山形西という名門です。
で、
この集合写真の3人のリケジョ、
うちの4年生です。
うち二人は山形県内出身で、
東桜学館、米沢興譲館という名門で、
一人は札幌の旭丘高校ですから、こちらも名門です。
彼女は私が出前授業で講演したのを聴いて、
とても感動して(?)山形大学に進学したとのことです。
で、
これはこの3月に卒業した修士の3人ですけど、
リケジョは岩手出身です。
有機ELを研究したいと山形大に進学し、
今は大手化学メーカーの研究所で活躍しています(たぶん)。
同じく、この3月に卒業した博士の二人。
右のリケジョは、有機ELの研究がしたいと長岡高専から編入して博士となり、現在は山形大学理学部の助教として頑張っています(たぶん)。
リケジョを増やすにはどうすればいいか、
ということですけど、
それには、
背中を押してあげることです。
多くの女子高生が理系に行こうか、文系に進学しようか、
迷っていると思います。
その時に、
ほら、こんなに理系っておもしろいんだよ、夢があるんだよ、
それに多くの女性がすでに活躍してるんだよ、
と示してあげることだと思います。
たとえば、
うちの研究室で開催しているひらめきときめきサイエンス。
もう今年で18年目ですけど、
多くの女子中学生が参加してくれてます。
その時に、修士のお兄さんやお姉さんに指導してもらい、
研究活動の話を聞いたりするんですけど、
そういうことが背中を押すことなんですね。
彼女らに取っては、
こうやって白衣を着て、
蛍光物質を合成するだけでも、
科学者になったような気がするものです。
最初は緊張してるんですけど、
徐々に打ち解けていき、
最後にはLine交換したりして、
大学の研究室で最先端科学に触れた、という体験がのちのち大きな意味を持ってくる可能性があります。
それが高校生のサイエンスキャンプならなおさらですね。
有機蛍光物質をフラスコを振って合成して、
蒸着機を操作して有機EL素子を作製して、
それが光った時の感動は、
一生忘れることはないでしょう。
高校生相手の2泊3日のサイエンスキャンプは、
やり始めてもう20年になるでしょうか。
どれだけの女子高生が参加してくれたことか。
こんなにリケジョを増やすイベントでもあるサイエンスキャンプは、
科学技術振興機構JSTにより、最初は全国レベルで展開されてましたけど、
突然に終了されてしまい、
その代わりにサクラサイエンスと言う主にアジアの若者を日本に招聘するイベントに変わってしまいました。
とても残念です。
文科省はリケジョを増やしたいんじゃないんでしょうか。
それから、
地元の米沢興譲館高校はスーパーサイエンスハイスクールですが、
随分前から深く関わってますけど、とてもリケジョ育成に効果のあるプログラムを実施されています。
私自身も、城戸淳二塾、今はイノベーター育成塾というのを行なっていて、
座学でいろいろと指導する会を主宰しています。
で、
これが優秀なんですよ、
女子生徒さんたちが。
男子生徒よりも元気ですしね。
下の写真は最近FBでアップした気がするんですけど、
ビール売りの少女、
実は京都大学大学院工学研究科の修士卒業というバリバリのリケジョで、
マーケティングがやりたいと、ビール会社に就職したそうです。
理系から文系への転向というのは、超簡単ですけど、
文系から理系への転向はほぼ無理です。
そういう意味では、理系か文系かを迷っている時は、
理系に進学するべきだと思います。
世の保護者の方々には、
もし身内で迷ってる若者を見つけたら、
是非とも理系を推していただければ間違いないかと思います。
そもそも、
理系だと論理的な物事の考え方を習得できますし、
少なくとも科学リテラシーは上がるので、おかしなものには騙されにくくなります。
企業経営者は、特に製造業では理系であるべし、
と思ってるくらいです。
ということで、
お先真っ暗っぽい、きょうこの頃ですが、
リケジョが日本を明るくしてくれる、
と信じています。
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