宮部久蔵
「早期に山形訪れたい」ケネディ大使意向 トン首席公使が来県、言及
12月21日(土)
米国のカート・トン駐日米首席公使が20日、国内状況視察のため来県し、県と米沢、山形両市が招聘(しょうへい)しているキャロライン・ケネディ駐日米大使が「早いうちに山形に行きたい」と述べ、山形訪問に前向きな意向を示していることを明らかにした。さらに、ジョン・F・ケネディ米元大統領が「尊敬する日本の政治家は上杉鷹山」と発言した内容を記録した公文書が米国で保管されている可能性があるとし、在日米大使館が調査していると説明した。トン首席公使は同日、山形市の山形メディアタワー、県庁などを訪れた。
トン首席公使は同日午後、山形メディアタワーを訪れ、寒河江浩二山形新聞社長、本間和夫山形放送社長と懇談した。
トン首席公使は「ケネディ元大統領の『国家が自分のために何をしてくれるかではなく、自分が国家のために何ができるかを問いたまえ』の格言は、上杉鷹山の名言『なせば成る』に通じる」と語り、元大統領と鷹山が共通した政治思想を持っていたと指摘。その上で、ケネディ大使の来県の可能性について「(元大統領と)鷹山との関係性があり、必ず実現すると思う」と語った。
ケネディ大使は就任後の講演で「父は上杉鷹山を称賛していた」と発言した。トン首席公使はこの経緯について「元大統領が1961(昭和36)年、記者に対して『尊敬する日本の政治家は上杉鷹山』と発言したとの情報はあるが、現段階で正式な記録は見つかっていない」と説明。ただ、元大統領の公の発言、手紙などは全て米国内に公文書として残されているとし、これらの文書を保管している米・ボストンのケネディ図書館で在日米大使館が調査を開始したことを明らかにした。文書量は膨大で、調査に要する日数は不明という。
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トン首席公使は県庁で吉村美栄子知事と面談。吉村知事が「(講演で)大使が上杉鷹山公について話されたことを県民みんな光栄に思っている」と述べ、ケネディ大使の訪問を心待ちにしていると切り出すと、トン首席公使は大使自身が「早いうちに山形に行きたい」と話していたとし、「大使にしっかり伝える。早期に(山形訪問を)実現させたい」と話した。
知事は鷹山にちなんだ地酒やお鷹ぽっぽを手渡し、ケネディ元大統領と本県の縁をアピール。トン首席公使は「元大統領も『なせば成る』という言葉が印象的だと言っていたと聞く」と応じた。
県と米沢、山形両市は12日に知事と両市長名の手紙を東京の駐日米大使館に届けたほか、米沢市では市、商工会議所、観光物産協会が招聘に向けた組織設立を検討している。
早い時期に来県したいというケネディ大使の意向を受け、米沢市の安部三十郎市長は「上杉鷹山の偉業を十分勉強し、大使をお迎えしたい」とコメントした。
農業大学校で意見交換
トン首席公使は同日午後、新庄市の県立農業大学校を訪れ、学生と意見交換した。
学生4人が代表し、米国の農業形態や環太平洋連携協定(TPP)の影響などを質問した。野菜経営学科1年の小林慶太さん(19)が「米国でも売れそうな日本の農産物はあるか」と聞くと、トン首席公使は「サクランボや桃、梨などの味は日本ならではで、戦略として良いと思う。品質もそうだが、安い農産物を作ることも大切」と答えた。
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ということで、
ケネディ大使、上杉の城下町米沢へぜひおいでください。
米沢市内の小中学校では(高校でもそうかもしれないけど)、体育館には上杉謙信公と上杉鷹山公の大きな肖像画が飾られていて、いまでも鷹山公の教えが引き継がれています。
しかも、
上杉藩の藩校である興譲館高校があります。
しかも、
米沢は山形大学工学部発ベンチャーである人工絹糸(レーヨン)の実用化に成功した帝人の発祥の地でもあり、世界初の照明用白色有機ELパネルの製造を開始したルミオテックの発祥の地でもあり、今でも鷹山公の「なせばなる」の精神が脈々と引き継がれているのです。。。
来られた際には、ぜひとも山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンターにお越し下さい。
上杉の城下町における産業創出の歩みをご覧いただけます。
有機ELと太陽電池性能アップ、JST事業に採択 山形大大学院・夫准教授の研究
2013年12月17日
山形大大学院理工学研究科(米沢市)の夫勇進(プ・ヨンジン)准教授(有機デバイス工学)の研究が、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択された。有機EL、有機太陽電池の高性能化を目指す内容。山形大の研究者がさきがけに採択されるのは、1991年の事業創設以来2例目という。
研究課題は「スピン多重度制御による超光電変換デバイスへの実展開」。電気を光に変える有機EL、光を電気に変える有機薄膜太陽電池などの光電変換装置には、電子の電荷だけではなく、「スピン」という磁気的な性質が深く関わっている。スピンの性質を制御することで、電気と光の相互変換効率を2倍アップさせるという。
さきがけは独創的、挑戦的で国際的に高水準の発展が見込まれる基礎研究を推進するのが狙いで、若手研究者向けのカテゴリー。旧帝大の採択が多く、これまで採択された約1800件のうち山形大は1件のみだった。2016年度までに、3千万~4千万円の支援を受ける。
夫准教授は「有機EL実用化促進の一つの後押しになる重要な技術と考えている。有機太陽電池のメカニズムを理解する上でも重要だ」と話している。
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ということで、うちのプーさんがJSTのさきがけ研究員に採択されました。
何を隠そう、うちでは有機ELだけじゃなく、有機太陽電池にも力をいれていて、材料系も低分子から高分子、有機物から無機物まで、守備範囲は広くて、効率も世界トップクラス。
来年は有機太陽電池で世界をアッと言わせます。
お楽しみに。
荘内銀、仙台支店に有機ELの光のオブジェ 山形大が貸し出し
2013/12/17
夜道をやわらかい光が照らし出す――。荘内銀行仙台支店(仙台市)の外壁に、先週末から有機EL照明を使った光のオブジェ=写真=がお目見えした。世界的な有機エレクトロニクスの研究機関である山形大学工学部が無償で貸し出した。期間は3カ月。これを機に山形大は県外への普及にも力を入れる。
設置したオブジェは、3枚の和紙と照明を組み合わせ幻想的な明かりを照らすもの、ひし形の照明をツリー状に並べたもの、サクランボの形をしたものの3種類。光が点滅したり色が白や黄、緑、紫などに変わったりして、通行人を楽しませている。
これまで山形大が開発した技術をもとに、山形県内の照明メーカーなどが有機EL照明を製造し、県内の公共施設や企業などに供給。県も補助金を出して県内での普及を後押ししてきた。山形大は今後、県外への普及も必要と考え、産学官連携で交流のあった荘内銀への貸し出しを決めた。仙台支店は仙台駅に近い目抜き通りに面しており、PRするには絶好の場所。
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ということで、仙台の皆さん。
とりあえず、荘内銀へ。
ちなみに、一番大きなオブジェは「山形大発ベンチャーの「オーガニックライティング社(OLC)」製です。
いわゆる本家本元純米沢産の製品です。
有機EL照明器具のご用命はOLCまで。