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2011年1月28日 (金)

国家プロジェクトのあり方

 
 
昨日から東京に来ていて、昨夜はH先生らと食事会。
先生はとても偉い人で、本来、管理人のような一地方大学の教授が席をともにできるような方ではないんだけど、とても気さくに接していただいてる有難い方。裏表がないうえ、厳しいことはビシッと遠慮なくおっしゃるし、それでいて心遣いも欠かさず、過日も山形にお忍びで来られるところなんぞ、まるで水戸黄門様なのである。
 
 
そんなH先生が焼酎を飲みながら憤慨されるのは国家プロジェクトのあり方。
あまりにも無駄が多くて成果が出ない、とのこと。
 
プロジェクト予算が中途半端な額だったり、しかもバラまいたりすることに加えて、たとえば企業がトップクラスの研究者を国プロ集中研にださないことや、研究テーマも会社では本命を研究して国プロでは優先順位の低いテーマを実施したり、国民の税金であるプロジェクト予算を企業を一旦通して真水化して国研が好きな用途に使う税金真水化国研支援プロジェクトや、その他もろもろとにかく無駄が多い、
 
とのこと。
 
  
高度経済成長期にはそれでも許されたかも知れないけど、今の時代、無駄が許されるわけがない。
今年度も多くの国プロジェクトが公募されてるけど、内情を知ると怒りが込み上げるような税金の無駄と思えるのが存在していて、この無駄を地方大学の一教授が指摘しても官僚は気にしない。
 
だから、H先生のような国家の中枢にアクセスできる方にビシバシもの申していただきたいのだけど、これまでそんなことは言い続けてきたけど何も変わらなかった、とのこと。 
 
 
そんな先生の話をうかがって、ますますこの国の将来が見えなくなって来た。
坂の上にはどんよりとした雨雲ばかりが見えるんだなあ。
 
 
サイキさん、なんとかならんもんでしょうか。
今、この国の仕組みを変えないと取り返しのつかないことになりますよ。
  
 
  
 
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