10月17日、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、9回裏をダッグアウトから見守るドジャースのキム・ヘソン、山本由伸、大谷翔平(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
LAドジャースの優勝で幕を下ろした今年のワールドシリーズは韓国でも熱狂を呼んだ。第7戦までの全試合で球史に残るような名勝負が繰り広げられ、大谷翔平選手や山本由伸選手といった人間の領域を超越した「野球の神」たちの大活躍も韓国の野球ファンを夢中にさせたが、それに加え、韓国人選手の金慧成(キム・ヘソン)内野手がグラウンドで大谷選手や山本選手と一緒に優勝の喜びを分かち合ったシーンに韓国人は胸を熱くし、誇らしい気持ちになった。
だがその感動から数日後、キム・ヘソン選手が「凱旋帰国」した空港であるアクシデントが発生。それを機に、彼を応援していたファンの心が急速に醒めてしまったようだ。
メジャー移籍1年目にワールドシリーズのチャンピオンリング獲得
1999年1月生まれのキム・ヘソン選手は、昨年まで韓国プロ野球キウム・ヒーローズで活躍して以来、今年1月、LAドジャースと「3+2年」で総額2200万ドル(保証は3年間で1250万ドル)の契約を結んで大リーグへ移籍した。
デビュー初年度の今シーズンはマイナーリーグでスタートしたが、5月、トミー・エドマン選手の故障にともないメジャー昇格。シーズン成績は打率2割8分0厘、3本塁打、17打点、13盗塁と、ずば抜けた数字ではないかも知れないが、韓国プロ野球時代に4度もゴールデングラブを受賞した堅い守備がロバーツ監督の信任を得たという。
キム選手はポストシーズンもロースター入りし、2度の出場機会を得た。特に、ワールドシリーズ最終戦では、延長11回裏から途中出場し、最後は大谷らチームメイトと一緒に優勝の喜びを噛み締めあった。
ナ・リーグ地区シリーズ第4戦、延長11回裏に代走として出場、決勝点となるホームを踏んだ後、大谷翔平と喜びを爆発させるキム・ヘソン(写真:AP/アフロ)
ナ・リーグ地区シリーズ第4戦にサヨナラ勝ちで突破し、シャンパンファイトで山本由伸と肩を抱き合い喜ぶキム・ヘソン(写真:AP/アフロ)