2014年の文学
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2014年の文学(2014ねんのぶんがく)では、2014年(平成26年)の文学に関する出来事について記述する。
→「2014年の出版」も参照
できごと
[編集]- 1月16日 - 第150回芥川龍之介賞・直木三十五賞(2013年下半期)の選考委員会開催。
- 4月15日 - 第48回蛇笏賞の選考委員会開催。
- 4月18日 - 第33回新田次郎文学賞の選考委員会開催。
- 7月 - 川端康成が伊藤初代に宛てた未投函書簡1通と、初代から川端に宛てた書簡10通が川端の旧宅から発見され、雑誌『文藝春秋』8月号で公開された[1][2][3]。
- 7月17日 - 第151回芥川龍之介賞・直木三十五賞(2014年上半期)の選考委員会開催。
- 11月 – 谷崎潤一郎と松子・重子姉妹との書簡288通が発見される[4]。
受賞
[編集]日本国内
[編集]- 谷崎潤一郎賞(第50回) - 奥泉光『東京自叙伝』
- 泉鏡花文学賞(第42回) - 中島京子『妻が椎茸だったころ』、小池昌代『たまもの』
- 群像新人文学賞(第57回) - 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』
- 野間文芸新人賞(第36回) - 松波太郎『LIFE』
- 小林秀雄賞(第13回) - 山田太一『月日の残像』
- 中原中也賞(第19回) - 大崎清夏『指差すことができない』
- 小説すばる新人賞(第27回) - 中村理聖『砂漠の青がとける夜』
- 小説現代長編新人賞(第9回) - 小島環「三皇の琴 天地を鳴動さす」
- 日本ホラー小説大賞(第21回)
日本国外
[編集]- ノーベル文学賞 - パトリック・モディアノ
- ブッカー賞 - リチャード・フラナガン『The Narrow Road to the Deep North』
- フランツ・カフカ賞 - 閻連科
- ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞(2013年度) - ジム・クレイス 『Harvest』
- ヴェルト文学賞 - 村上春樹[5]
- アストゥリアス皇太子賞 - ジョン・バンヴィル(文学部門)
2014年の本
[編集]小説
[編集]- あさのあつこ 『グリーン・グリーン』(徳間書店)
- 上橋菜穂子 『鹿の王』(角川書店)
- 岡部えつ 『残花繚乱』(双葉社)
- 角田光代 『笹の舟で海をわたる』(毎日新聞社)
- 川上弘美 『水声』(文藝春秋)
- 北村薫 『八月の六日間』(KADOKAWA)
- 小池昌代 『たまもの』(講談社)
- 柴崎友香 『春の庭』(文藝春秋)
- 島本理生『Red』(中央公論新社)
- 津村記久子 『エヴリシング・フロウズ』(文藝春秋)
- 宮部みゆき 『荒神』(朝日新聞出版)
- 村上春樹 『女のいない男たち』(文藝春秋)
- 村上春樹、カット・メンシック 『図書館奇譚』(新潮社)
- 雪富千晶紀 『死呪の島』(KADOKAWA)
- 吉田修一 『怒り』(中央公論新社)
- よしもとばなな 『鳥たち』(集英社)
- 米澤穂信 『満願』(新潮社)
その他
[編集]- 内田樹 『憲法の「空語」を充たすために』(かもがわ出版)、『街場の戦争論』(ミシマ社)
- 小川洋子、クラフト・エヴィング商會 『注文の多い注文書』(筑摩書房)
- 北原みのり、朴順梨 『奥さまは愛国』(河出書房新社)
- 佐々木マキ 『ノー・シューズ』(亜紀書房)
- 竹宮惠子・内田樹 『竹と樹のマンガ文化論』(小学館新書)
- 村上春樹ほか 『セロニアス・モンクのいた風景』(新潮社)
- 矢野久美子 『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書)
- 吉本隆明 『吉本隆明全集』(晶文社) ※刊行開始[6]
死去
[編集]1月 - 3月
[編集]- 1月2日 - 三井葉子、大阪府出身の詩人。78歳没。
- 1月9日 - アミリ・バラカ、米国の詩人・作家。79歳没。
- 1月14日 - フアン・ヘルマン、アルゼンチンの詩人。83歳没。
- 1月15日 - 吉野弘、山形県出身の詩人。87歳没。
- 1月20日 - 奈良毅、秋田県出身のベンガル語学・文学研究者。81歳没。
- 1月27日 - 坂東眞砂子、高知県出身の小説家。55歳没[7]。
- 2月13日 - 山本兼一、日本の小説家。57歳没。
- 3月3日 - 関井光男、日本の文学研究者。74歳没。
- 3月12日 - 大西巨人、日本の小説家。97歳没。
- 3月19日 - 安西水丸、日本のイラストレーター、漫画家。71歳没[8]。
4月 - 6月
[編集]- 4月5日 - ピーター・マシーセン、アメリカ合衆国の小説家。86歳没。
- 4月22日 - 大橋健三郎、日本のアメリカ文学者、翻訳家。94歳没[9]。
- 4月30日 - 渡辺淳一、日本の小説家。80歳没。
- 5月6日 - ファーレイ・モウワット、カナダの作家。92歳没。
- 5月26日 - 石飛卓美、島根県出身のSF作家。63歳没。
- 5月30日 - 粕谷一希、日本の評論家、編集者。84歳没[10]。
- 6月1日 - 那珂太郎、福岡市出身の詩人。92歳没。
- 6月11日 - 岩橋邦枝、広島県出身の小説家。79歳没。
- 6月15日 - ダニエル・キイス、アメリカ合衆国の小説家。86歳没。
7月 - 9月
[編集]- 7月3日 - 関楠生、日本のドイツ文学者・超常現象研究者。89歳没。
- 7月13日 - ナディン・ゴーディマー、南アフリカ共和国の作家。1991年にノーベル文学賞を受賞した。90歳没。
- 8月2日 - 春江一也、朝鮮京城府出身の小説家・外交官。77歳没。
- 8月15日 - 枝川公一、日本のノンフィクション作家。73歳没。
- 8月30日 - 稲葉真弓、愛知県出身の小説家。64歳没[11]。
- 9月6日 - 山口洋子、愛知県出身の小説家、作詞家。77歳没。
10月 - 12月
[編集]- 10月26日 - 赤瀬川原平、日本の美術家、作家。77歳没[12]。
- 11月6日 - 種村直樹、滋賀県出身の作家・随筆家。78歳没。
- 11月29日 - マーク・ストランド、米国の詩人。1999年にピューリッツァー賞を受賞した。80歳没。
- 12月30日 - 宮尾登美子、高知県出身の小説家。88歳没。
- 12月31日 - 岩本正恵、日本の翻訳家。50歳没[13]。
脚注
[編集]- ^ 「川端康成 初恋の手紙発見」(読売新聞 2014年7月9日号に掲載)
- ^ 川端康成の若き日の恋文発見「ある非常」別れ告げられ…作品背景実証の貴重な資料(産経ニュース 2014年7月9日付)
- ^ 恋文 & 2014-07-10, pp. 110–121
- ^ 谷崎潤一郎の手紙288通 未来の妻と激しい恋模様(朝日新聞デジタル、2014年11月26日付)
- ^ “村上春樹さん:独紙が「ウェルト文学賞」授与へ”. 毎日新聞. (2014年10月4日) 2014年10月6日閲覧。
- ^ 吉本隆明全集(晶文社)の特設サイト(公式)です。
- ^ “直木賞作家の坂東眞砂子さん死去 「山妣」「曼荼羅道」”. 朝日新聞. (2014年1月27日) 2015年1月13日閲覧。
- ^ “安西水丸さん死去 イラストレーター・作家 71歳”. 朝日新聞. (2014年3月24日) 2014年3月24日閲覧。
- ^ “東大名誉教授の大橋健三郎さん死去”. 朝日新聞. (2014年5月12日) 2015年1月20日閲覧。
- ^ “「中央公論」編集長を務めた粕谷一希さん死去”. 朝日新聞. (2014年5月30日) 2015年1月14日閲覧。
- ^ “作家の稲葉真弓さんが死去 代表作に「半島へ」など”. 朝日新聞. (2014年9月1日) 2015年1月13日閲覧。
- ^ “赤瀬川原平さん死去 「老人力」「超芸術トマソン」”. 朝日新聞. (2014年10月27日) 2015年2月13日閲覧。
- ^ “翻訳家の岩本正恵さん死去”. 朝日新聞. (2015年1月6日) 2015年1月13日閲覧。
参考文献
[編集]- 「川端康成『投函されなかった恋文』――『伊豆の踊子』の原点の女性がいた」『文藝春秋8月号』第8号、文藝春秋社、110-121頁、2014年7月10日。ASIN B00L4HSIXO。
- 「KAWADE夢ムック 谷崎潤一郎――没後五十年、文学の奇跡」『文藝別冊』、河出書房新社、2015年2月28日。ISBN 978-4309978550。