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鈴木敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
すずき けい
鈴木 敬
日本学士院により公表された肖像写真
日本学士院により
公表された肖像写真
生誕 1920年12月16日
日本の旗 静岡県伊東市
死没 (2007-10-18) 2007年10月18日(86歳没)
日本の旗 東京都
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 芸術学
研究機関 国立博物館
文化財保護委員会
東京芸術大学
東京大学東洋文化研究所
静岡県立美術館
出身校 東京帝国大学文学部卒業
主な業績 中国絵画史の研究
『中国絵画史』の上梓
中国絵画に関する
世界最大のアーカイブを設置
主な受賞歴 日本学士院賞1985年
プロジェクト:人物伝
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鈴木 敬(すずき けい、1920年12月16日[1] - 2007年10月18日)は、日本美術学者中国絵画史)・美術史家東京大学名誉教授。日本学士院会員勲等勲二等

国立博物館文化財保護委員会での勤務を経て、東京芸術大学美術学部助教授、東京大学東洋文化研究所教授、東京大学東洋文化研究所所長静岡県立美術館館長などを歴任した。

経歴

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生い立ち

1920年、静岡県伊東市で生まれた。東京帝国大学文学部美学美術史科で学び、1944年9月に学徒動員令を受けて繰り上げ卒業。兵役をへて1946年に復員

美術史家として

1949年1月、国立博物館に調査員として勤務。1952年より文化財保護委員会事務局(現・文化庁)美術工芸品課に勤務。1959年、東京芸術大学美術学部専任講師に就いた。1960年に助教授昇格。1965年、東京大学東洋文化研究所助教授に転じた。1967年、米澤嘉圃の後任として教授に昇格。1970年から1972年まで、東京大学東洋文化研究所所長を務めた[2]。1981年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。1979年から郷里の静岡県立美術館の設立準備に関わり、1986年に開館すると初代館長を務めた[3]

学界では、1975年から1978年まで美術史学会代表委員をつとめた。1990年、日本学士院会員に選出された[4]。1988年1月、皇居講書始」で「日本に伝存した中国画の一断面と日本絵画」を進講。2007年、肺炎のため東京都にて死去。

受賞・栄典

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研究内容・業績

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専門は中国美術史で、中国中世の中国絵画史。特に北宋李郭派を中心とする作品と画家に着目して研究を進めた。東洋文化研究所在任中には同研究所の美術史・考古学部門を中国絵画の写真資料センターとすべく、数次にわたって中国、台湾、アメリカ、ヨーロッパ等での中国絵画悉皆調査を敢行。20万点を越える膨大な資料を収集し、公開を進めた。

著作

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著書
  • 明代絵画史研究・浙派』木耳社 1968
  • 『中国絵画史』(全4巻) 吉川弘文館 1981-1995
  1. 中国絵画史』(上) 吉川弘文館 1981
  2. 『中国絵画史』(中之1) 吉川弘文館 1984
  3. 『中国絵画史』(中之2) 吉川弘文館 1988
  4. 『中国絵画史』(下) 吉川弘文館 1995
  • 新装版『中国絵画史』(全4巻) 吉川弘文館 2011
共編著
記念論集
  • 『中国絵画史論集 鈴木敬先生還暦記念』(同会編、吉川弘文館 1981年12月)

参考文献

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脚注

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  1. ^ 『現代日本人名録』1987年、『著作権台帳』では1917年生となっているが定年の年から考えて1920年が正しいと思われる。
  2. ^ 歴代所長(東京大学東洋文化研究所)
  3. ^ 館長就任は1月、開館は4月。
  4. ^ 日本学士院(物故会員)
  5. ^ 全3期・計15巻で2020年に完結
  6. ^ 小川裕充らが参与。