藤本壮介
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藤本壮介 | |
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生誕 |
1971年(52 - 53歳) 日本 北海道東神楽町 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学 |
職業 | 建築家 |
受賞 |
JIA新人賞(2004年) 日本建築大賞(2008年) |
所属 | (株)藤本壮介建築設計事務所 |
建築物 |
情緒障害児短期治療施設 house N 武蔵野美術大学図書館 |
藤本 壮介(ふじもと そうすけ、1971年〈昭和46年〉 - )は、日本の建築家。藤本壮介建築設計事務所主宰。東京大学特任准教授。日本建築大賞、JIA新人賞など多数受賞。
来歴・人物
[編集]北海道上川郡東神楽町に生まれる[1]。子ども時代、実家にあったアントニ・ガウディの写真集を見て衝撃を受ける。
大学卒業後は一人で設計活動を行っていたが、2000年2月、青森県立美術館設計競技2位(優秀賞)を受賞し、建築家として認められた。
2007年2月、「情緒障害児短期治療施設」(2006年竣工。北海道伊達市)で2007年度日本建築大賞を受賞[2]。
2021年、主導的に設計を手がけた白井屋ホテル(群馬県前橋市)が「National Geographic Traveller Hotel Awards 2021」に入選した[3]。
略歴
[編集]- 1990年 北海道旭川東高等学校卒業
- 1994年 東京大学工学部建築学科卒業
- 2000年 青森県立美術館設計競技2位(優秀賞)
- 2000年 藤本壮介建築設計事務所を設立
- 2000~2009年 京都大学、昭和女子大学非常勤講師などを歴任
- 2009年 東京大学特任准教授
作品
[編集]名称 | 年 | 所在地 | 国 | 状態 | 備考 |
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聖台病院作業療法棟 | 1996年 | 旭川市 | 北海道日本 | ||
聖台病院新病棟 | 1999年 | 北海道旭川市 | 日本 | ||
しじま山荘 | 2002年 | 白馬村 | 長野県日本 | ||
授産施設 | 2003年 | 北海道伊達市 | 日本 | ||
伊達の援護寮 | 2003年 | 北海道伊達市 | 日本 | JIA新人賞 | |
T House | 2005年 | 群馬県前橋市 | 日本 | ||
グループホーム | 登別の2006年 | 登別市 | 北海道日本 | ||
情緒障害児短期治療施設 体育館棟 | 2006年 | 北海道伊達市 | 日本 | JIA日本建築大賞 | |
情緒障害児短期治療施設 生活棟・家族療法棟 | 2006年 | 北海道伊達市 | 日本 | JIA日本建築大賞 | |
K house | 2006年 | 中央区 | 大阪市日本 | 現存せず | |
House O | 2007年 | 千葉県 | 日本 | ||
House N | 2008年 | 大分市 | 大分県日本 | ||
くまもとアートポリス「次世代モクバン」final wooden house | 2008年 | 芦北町 | 熊本県日本 | ||
House H | 2008年 | 東京都 | 日本 | ||
House before House | 2008年 | 宇都宮市 | 栃木県日本 | 現存せず | |
東京アパートメント | 2010年 | 板橋区 | 東京都日本 | ||
武蔵野美術大学図書館 | 2010年 | 小平市 | 東京都日本 | ||
House Om | 2010年 | 横浜市 | 神奈川県日本 | ||
ユニクロ 心斎橋店 | 2010年 | 大阪市中央区 | 日本 | ||
House NA | 2011年 | 東京都 | 日本 | ||
武蔵野美術大学美術館改修 | 2011年 | 東京都小平市 | 日本 | ||
市原の公衆トイレ | 2012年 | 市原市 | 千葉県日本 | 小湊鉄道線飯給駅構内に設置された「世界一広いトイレ」[4]。 | |
House K | 2012年 | 西宮市 | 兵庫県日本 | ||
サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013 | 2013年 | ティラナ | アルバニア | 移築 | |
せとの森住宅 | 2013年 | 福山市 | 広島県日本 | ||
Many Small Cubes | 2014年 | パリ | フランス | ||
クルンバッハのバス停 | 2014年 | クルンバッハ | オーストリア | ||
Omotesando Branches | 2014年 | 渋谷区 | 東京都日本 | ||
直島パヴィリオン | 2015年 | 直島町 | 香川県日本 | ||
賃貸空間タワー | 2016年 | 江東区 | 東京都日本 | 現存せず | |
公衆トイレ | 2018年 | 千葉県市原市 | 日本 | 小湊鉄道線上総鶴舞駅前に設置[5]。 | |
白井屋ホテル | 2020年 | 群馬県前橋市 | 日本 | 廃業した旅館を再生したアートホテル[6] | |
ザンクトガレン大学のラーニングセンター | 2022年 | ザンクト・ガレン | スイス | ||
太宰府天満宮仮殿 | 2023年 | 太宰府市 | 福岡県日本 | 本殿改修工事中の約3年のみ使用予定。 | |
2025大阪・関西万博 大屋根 | 2025年 | 大阪府大阪市此花区夢洲 | 日本 | 建設中 | 会場デザインプロデューサーを担当[7] |
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「次世代モクバン」
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house N
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House before House
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市原の公衆トイレ
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太宰府天満宮仮殿
受賞歴
[編集]- 1995年 S病院作業法棟 SD REVIEW 1995 入選(24歳)
- 1997年 D-HOSPITAL SD REVIEW 1997 SD賞(26歳)
- 2000年 M Hospital Day-care House SD REVIEW 2000 槇賞(29歳)
- 2000年 青森県立美術館設計競技 2位(29歳)
- 2003年 安中環境アートフォーラム国際設計競技 最優秀賞(受賞したが、建設は凍結)
- 2004年 日本建築家協会JIA新人賞:伊達の援護寮(33歳)
- 2004年 北海道赤レンガ建築賞奨励賞:伊達の援護寮
- 2005年 くまもとアートポリス「次世代モクバン」設計競技 最優秀賞(34歳)
- 2005年 AR AWARDS 2005 入賞:伊達の援護寮・T house
- 2006年 AR AWARDS 2006 優秀賞:7/2 house
- 2006年 AR AWARDS 2006 大賞:情緒障害児短期治療施設
- 2006年 東京建築士会住宅建築賞 金賞:T house
- 2007年 KENNETH F. BROWN ARCHITECTURE DESIGNAWARD 入選
- 2007年 武蔵野美術大学図書館設計プロポーザル 最優秀賞
- 2008年 第1回日本建築大賞:情緒障害児短期治療施設(37歳)
- 2011年 TWO EQUAL FIRST PRIZES:Beton Hala Waterfront Center 2011 Architectural Competition
- 2011年 台湾タワー国際設計競技 最優秀賞
- 2012年 イタリアヴェネチア・ビエンナーレ第13回国際建築展 金獅子賞
著書
[編集]単著
[編集]- 『建築が生まれるとき』王国社、2010年 ISBN 978-4860730475
- 『藤本壮介読本』ADAエディタトーキョー、2011年 ISBN 978-4871406741
- 『Sou Fujimoto Architecture Works 1995-2015』TOTO#TOTO出版、2015年 ISBN 978-4887063495
- 『藤本壮介 建築への思索 世界の多様さに耳を澄ます』聞き手:瀧口範子、TOTO出版、2019年 ISBN 978-4887063808
共著
[編集]作品集
[編集]- 『2G』2010年
- 『EL CROQUIS 151:Sou Fujimoto 2003-2010』2010年
テレビ出演
[編集]藤本壮介建築設計事務所の出身者
[編集]その他
[編集]- 長谷工住まいのデザインコンペティション、日新工業建築設計競技などで審査委員を歴任。
脚注
[編集]- ^ 月刊北海道経済「藤本壮介氏 3つの計画が進行中」(2020年10月17日)
- ^ 日経クロステック(xTECH). “2007年度JIA日本建築大賞が決定、藤本壮介氏の「情緒障害児短期治療施設」に”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月3日閲覧。
- ^ IGNITE-前橋市の白井屋ホテルがナショジオの「2021年世界のベストホテル39」に選出!
- ^ “飯給駅”. 小湊鐵道株式会社公式ウェブサイト. 2020年11月16日閲覧。
- ^ “上総鶴舞駅”. 小湊鐵道株式会社公式ウェブサイト. 2020年11月16日閲覧。
- ^ [記者ノート]アートの前橋 支える人々『読売新聞』夕刊2024年12月21日5面(Culture)
- ^ 2025大阪・関西万博公式サイト内「万博を知る > プロデューサー紹介」(2024年10月15日閲覧)