砂の女 (映画)
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砂の女 | |
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Woman in the Dunes | |
映画キービジュアル (『映画評論』1965年3月号より) | |
監督 | 勅使河原宏 |
脚本 | 安部公房 |
原作 | 安部公房 |
製作 | 市川喜一、大野忠 |
出演者 | 岡田英次、岸田今日子 |
音楽 | 武満徹 |
撮影 | 瀬川浩 |
編集 | 守随房子 |
配給 | 東宝 |
公開 |
1964年2月15日 (全国公開は1964年4月14日) 1964年10月25日 |
上映時間 | 147分(モノクロ) |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
砂の女(すなのおんな、英: Woman in the Dunes)は、1964年に公開された勅使河原宏監督の日本映画。安部公房による同名の小説が原作。
概要
[編集]安部公房の『砂の女』をもとに安部自ら脚本を執筆[1]。音楽に武満徹、タイトルデザインに粟津潔など当時の日本を代表するアーティストが参加したほか、主演にはフランス映画『二十四時間の情事』への出演で国際的に名を知られるようになっていた岡田英次と、三島由紀夫の戯曲上演で活躍していた岸田今日子が抜擢された。映画撮影は静岡県小笠郡浜岡町の千浜砂丘で行われた[2]。
封切は1964年(昭和39年)2月15日にみゆき座ほか東宝系列の洋画ロードショー。そして同年4月14日に全国公開となった。 洋画と邦画で上映館の棲み分けができていた時期に、洋画上映館でロードショー公開される異例のケースとなった[3]。 公開時の惹句は「突然 ある日 仁木順平は失踪した ずりおちた穴の奥深く 激しく開く女がいた[4]」である。併映は岡本喜八監督作品「ああ爆弾」(主演:伊藤雄之助)。
受賞記録
[編集]国内
[編集]- キネマ旬報ベストワン(作品賞・監督賞)[6][7]
- ブルーリボン賞(作品賞・監督賞)
- 毎日映画コンクール(作品賞・監督賞)
- 優秀映画観賞会ベスト1位
- NHK映画賞(作品賞・監督賞)
- ホワイト・ブロンズ賞(地方映画記者会賞)
海外
[編集]- 第17回カンヌ国際映画祭審査員特別賞[4]
- サンフランシスコ映画祭外国映画部門銀賞
- ベルギー批評家協会グランプリ
- メキシコ映画雑誌協会賞
- 第37回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
- 第38回アカデミー賞監督賞ノミネート
キャスト
[編集]スタッフ
[編集]- 原作・脚本:安部公房
- 製作:市川喜一、大野忠
- 製作主任:吉田巌
- 撮影:瀬川浩
- 音楽:武満徹
- 美術:平川透徹
- 照明:久米光男
- スチール:吉岡康弘
- 録音:加藤一郎、奥山重之助
- 音響効果:森啓二
- 製作:勅使河原プロダクション
ソフト化
[編集]- ビデオテープは1990年11月1日、CBSソニーグループより発売
- DVDは2002年4月14日に発売、カンヌ国際映画祭出品後は122分だったが、劇場封切り時の147分バージョンを38年ぶりに公開した[8]。
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 『なつかしの日本映画ポスターコレクション――昭和黄金期日本映画のすべて』日高靖一 ポスター提供、近代映画社〈デラックス近代映画〉、1989年5月。ISBN 978-4-7648-7055-0。
- 『キネマ旬報ベスト・テン80回全史 1924-2006』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2007年7月。ISBN 978-4-8737-6656-0。
- 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月。ISBN 978-4-8737-6755-0。