現代歌人集会賞
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現代歌人集会賞(げんだいかじんしゅうかいしょう)は、現代歌人集会が主催する、新人の歌集を対象にした賞。2015年現在の選考委員は、大辻隆弘、林和清、安田純生、島田幸典、真中朋久、紺野万里、前田康子、中津昌子、岩尾淳子、松村正直、魚村晋太郎、永田淳[1]。現代歌人集会が関西を拠点としているため、西日本地域(中部地方以西)在住者が主に対象となる。
歴代受賞者と受賞作
[編集]- 第1回(1975年)斎藤すみ子『劫初の胎』(反措定出版局)、浜田康敬『望郷篇』(白玉書房)
- 第2回(1976年)永田和宏『メビウスの地平』(茱萸叢書)
- 第3回(1977年)水落博『出発以後』(不識書院)
- 第4回(1978年)永井陽子『なよたけ拾遺』(短歌人会)
- 第5回(1979年)浜田陽子『夕紅の書』(桃林書房)、安森敏隆『沈黙の塩』(新風土社)
- 第6回(1980年)太田正一『風光る』(白玉書房)、蒔田律子『風景は翔んだ』(古径社)
- 第7回(1981年)百々登美子『草昧記』(砂子屋書房)、阿木津英『紫木蓮まで・風舌』(短歌研究社)
- 第8回(1982年)坂野信彦『銀河系』(雁書館)、引野収『冷紅―そして冬』(桃林書房)
- 第9回(1983年)東淳子『化野行』(石川書房)、水沢遙子『時の扉へ』(不識書院)
- 第10回(1984年)該当作なし
- 第11回(1985年)栗木京子『水惑星』(雁書館)
- 第12回(1986年)高倉レイ『薔薇を焚く』(不識書院)
- 第13回(1987年)對馬惠子『古文花押』(不識書院)、三宅霧子『黄金井川』(不識書院)
- 第14回(1988年)力身康子『石の眼』(不識書院)
- 第15回(1989年)櫟原聰『光響』(不識書院)、本土美紀江『ファジーの界』(短歌公論社)、源陽子『透過光線』(砂子屋書房)
- 第16回(1990年)香川ヒサ『テクネー』(角川書店)、筒井早苗『日のある時間』(石川書房)
- 第17回(1991年)小石薫『木枯しの陣』(ながらみ書房)、間鍋三和子『二月の坂』(短歌新聞社)
- 第18回(1992年)奈賀美和子『ふたつの耳』(川島書店)、林和清『ゆるがるれ』(書肆季節社)
- 第19回(1993年)該当作なし
- 第20回(1994年)中津昌子『風を残せり』(短歌新聞社)
- 第21回(1995年)辻喜夫『わかれみち』(ながらみ書房)
- 第22回(1996年)米満英男『遊歌之巻』(雁書館)
- 第23回(1997年)池田はるみ『妣が国 大阪』(本阿弥書店)
- 第24回(1998年)大辻隆弘『抱擁韻』(砂子屋書房)、坂出裕子『日高川水游』(柊書房)
- 第25回(1999年)沢田英史『異客』(柊書房)
- 第26回(2000年)大塚ミユキ『野薔薇のカルテ』(短歌研究社)
- 第27回(2001年)万造寺ようこ『うしろむきの猫』(青磁社)
- 第28回(2002年)島田幸典『no news』(砂子屋書房)
- 第29回(2003年)小谷陽子『ふたごもり』(砂子屋書房)
- 第30回(2004年)魚村晋太郎『銀耳』(砂子屋書房)
- 第31回(2005年)山下泉『光の引用』(砂子屋書房)
- 第32回(2006年)川本千栄『青い猫』(砂子屋書房)
- 第33回(2007年)小川佳世子『水が見ていた』(ながらみ書房)
- 第34回(2008年)紺野万里『星状六花』(短歌研究社)、澤村斉美『夏鴉』(砂子屋書房)
- 第35回(2009年)永田淳『1/125秒』(ふらんす堂)、森井マスミ『ちろりに過ぐる』(短歌研究社)
- 第36回(2010年)笠井朱美『草色気流』(砂子屋書房)
- 第37回(2011年)黒田瞳『水のゆくへ』(砂子屋書房)、福井和子『花虻』(角川学芸出版)
- 第38回(2012年)近藤かすみ『雲ケ畑まで』(六花書林)
- 第39回(2013年)大森静佳『てのひらを燃やす』(角川学芸出版)
- 第40回(2014年)楠誓英『青昏抄』(現代短歌社)、沙羅みなみ『日時計』(青磁社)
- 第41回(2015年)土岐友浩『Bootleg』(書肆侃侃房)
- 第42回(2016年)虫武一俊『羽虫群』(書肆侃侃房)
- 第43回(2017年)大室ゆらぎ『夏野』(青磁社)
- 第44回(2018年)山下翔『温泉』(現代短歌社)
- 第45回(2019年)藪内亮輔『海蛇と珊瑚』(角川文化振興財団)
- 第46回(2020年)笠木拓『はるかカーテンコールまで』(港の人)
- 第47回(2021年)北辻一展『無限遠点』(青磁社)、笹川諒『水の聖歌隊』(書肆侃侃房)
- 第48回(2022年)竹中優子『輪をつくる』(角川文化振興財団)、田村穂隆『湖とファルセット』(現代短歌社)
- 第49回(2023年)菅原百合絵『たましひの薄衣』(書肆侃侃房)
- 第50回(2024年)堀静香『みじかい曲』(左右社)[3]
脚注
[編集]- ^ 現代歌人集会賞の記録 - tankaful.net
- ^ 現代歌人集会賞 - 現代歌人集会公式HP
- ^ “現代歌人集会公式 on Strikingly”. 現代歌人集会公式. 2024年10月15日閲覧。