明大寺本町
明大寺本町 | |
---|---|
明大寺本町交差点 | |
北緯34度57分12.27秒 東経137度9分52.5秒 / 北緯34.9534083度 東経137.164583度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 愛知県 |
市町村 | 岡崎市 |
地区 | 本庁地区 |
町名制定[1] | 1957年(昭和32年)11月15日 |
面積 | |
• 合計 | 0.124074939 km2 |
人口 | |
• 合計 | 490人 |
• 密度 | 3,900人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
444-0860[4] |
市外局番 | 0564(岡崎MA)[5] |
ナンバープレート | 岡崎 |
明大寺本町(みょうだいじほんまち)は、愛知県岡崎市の町名である。現行行政地名は明大寺本町1丁目から明大寺本町4丁目。
地理
[編集]岡崎市のやや南西、名鉄東岡崎駅の北側に位置する。また、岡崎市中心市街地の南端でもある。小字は置かれていない。
世帯数と人口
[編集]2019年(令和元年)5月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
明大寺本町 | 270世帯 | 490人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移
1995年(平成7年) | 506人 | [6] | |
2000年(平成12年) | 443人 | [7] | |
2005年(平成17年) | 541人 | [8] | |
2010年(平成22年) | 393人 | [9] | |
2015年(平成27年) | 505人 | [10] |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[11]。
丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
明大寺本町1丁目 | 3~11番地 25~34番地 40番地 |
岡崎市立三島小学校 | 岡崎市立竜海中学校 |
1番地 12~24番地 |
岡崎市立六名小学校 | ||
明大寺本町2丁目 | 22~33番地 | ||
その他 | 岡崎市立三島小学校 | ||
明大寺本町3丁目 | 全域 | ||
明大寺本町4丁目 | 全域 |
歴史
[編集]みょうだいじむら 明大寺村 | |
---|---|
廃止日 | 1889年10月1日 |
廃止理由 |
新設合併 上六名村、下六名村、久後崎村 明大寺村、福島新田 → 三島村 |
現在の自治体 | 岡崎市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
郡 | 額田郡 |
明大寺村役場 | |
所在地 | 愛知県額田郡明大寺村 |
ウィキプロジェクト |
額田郡明大寺村の一部を前身とする。
沿革
[編集]太陽の城跡地の再開発
[編集]太陽の城竣工
[編集]1979年(昭和54年)5月1日、明大寺本町1丁目の殿橋付近に青少年センターと児童センターの複合施設である「太陽の城」がオープンした[12]。年金積立金還元融資事業として建てられ[13]、ヨーロッパの古城を思わせる外見は当時では画期的であった[14]。
2003年(平成15年)2月、「太陽の城」と同じブロックの南東角の旧岡崎税務署施設の改修工事が着工。同年7月8日から「岡崎市教育文化館」として供用開始。教育文化館の総事業費は土地建物購入費を含め、6億1,970万円であった[15]。
2010年(平成22年)、市は、上地3丁目にある「アイプラザ」を愛知県から無償で譲り受け[16]、2011年(平成23年)8月2日、「岡崎市総合学習センター」の名称で再整備した。これに伴い、同年の9月議会定例会で教育文化館と太陽の城の廃止が決まった[17]。
2012年(平成24年)3月31日、太陽の城は閉館[17]。
同年6月4日、市は、教育文化館と太陽の城の跡地に300人以上のコンベンション機能を有した都市型ホテルを誘致する計画を明らかにした。対象の土地約8,710m2のうち、売却面積は約7,800m2とされた[18][19]。太陽の城の解体工事は8月中旬以降から始まった[20]。9月、市は跡地周辺を工業地域から商業地域に用途変更した[21]。
同年9月24日に開いた説明会には4事業者が参加した。契約額は8億8,600万円以上で、公募型プロポーザル方式で選定することなどが開示された。ところが期限までに必要書類を提出した唯一の事業者から、同年11月26日に辞退の連絡が入った[22][23]。
2014年(平成26年)8月末、旧教育文化館の北側に隣接する秀英予備校が閉校[24]。閉校後、市は土地所有者の岡崎倉庫から土地を買い取った。
コンベンション施設、ホテルの建設
[編集]2019年(平成31年)2月18日、市は、太陽の城跡地と駐車場と明代公園(7,695m2)と、教育文化館(1,014m2)を合わせた計8,709m2の市有地に新たなコンベンション施設などを建設すると発表した。計画では、「隣接地に民間ホテルを再び誘致。ホテルを除く施設整備費は43億9,300万円。2020年2月下旬に事業者(優先交渉権者)を決定し、2020年度に設計や旧教育文化館などの解体、2021年度から建設工事に着手。2023年(令和5年)4月1日の供用開始を目指す」とされた[23][25][26][27]。
同年6月19日、市は(1)コンベンション施設の整備を行う「岡崎市コンベンション施設整備事業」、(2)ホテル等事業を行う「ホテル等民間収益施設事業」、(3)乙川河川緑地の利活用等を行う「乙川河川緑地管理運営事業」の3つの事業を合わせた「岡崎市QURUWAプロジェクト(コンベンション施設整備事業等)」の実施方針を発表した[27][28]。
2020年(令和2年)2月26日、市は、コンベンション施設を建設・運営する事業予定者を、酒部建設を代表企業とするグループ「酒部建設グループ」に決定した。同グループは3階建て延べ6,304m2のコンベンション施設、8階建て延べ4,578m2のホテルの合築を提案した。市は建設費約45億9,000万円(税抜き)と、15年間の運営費として約27億3,600万円(税抜き)を支払い、併設されるホテルは三菱地所が出資し、体験型宿泊施設を手がける大阪市の企業が運営するという計画が発表された[29][30][31]。同年4月、酒部建設を中心とする特別目的会社(SPC)の「岡崎リバーリンク株式会社」が設立[注 1]。
同年10月18日に行われた市長選挙で、「コンベンション施設の建設中止」を強く訴える元衆議院議員の中根康浩が初当選[36][37]。同年12月21日、中根市長は、コンベンション施設整備事業を中止するための協議を一旦、「岡崎リバーリンク株式会社」と三菱地所に申し入れた[38]。
2021年(令和3年)4月から10月末にかけて、市は市民から意見を聴取。同年11月15日、太陽の城跡地の活用に関する「最終素案」と意見聴取の結果を発表した。集まった2,835人の意見のうち、5%未満が「原案通り実施」、3%が「計画中止」、残りの約92%が「何らかの形で施設を建設」であったことから、中根は選挙公約を覆し「現行計画のアップグレード」を基本の方針とすることを決定した[39][40]。11月30日、専門家の意見を取り入れて修正した「最終案」が完成。施設の名称は「(仮称)おかざき乙川リバーフロント交流拠点」とされた[41][42]。12月17日、市議会は、事業一部凍結で損害を被った「岡崎リバーリンク株式会社」に賠償金4,275万400円を支払う議案を可決した[43]。
2023年(令和5年)2月21日、「岡崎リバーリンク株式会社」とホテル運営事業者の三菱地所は、「(仮称)おかざき乙川リバーフロント交流拠点」建設に向けた協議を中止すると市に通知した。建設資材の高騰とコロナ禍によるコンベンション需要の落ち込みがその理由とされる。同年3月31日、「岡崎リバーリンク株式会社」は解散した[44][45][46]。
施設
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ギャラリー
[編集]交通
[編集]鉄道
[編集]道路
[編集]- 愛知県道293号桜井岡崎線
- 愛知県道477号東大見岡崎線
- モダン道路
- 愛知県道483号岡崎幸田線
- 岡崎市道
その他
[編集]日本郵便
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 新編岡崎市史編さん委員会 1993, p. 643.
- ^ “愛知県岡崎市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年5月19日閲覧。
- ^ a b “支所・町別人口・世帯集計表(各月1日現在)” (XLS). 岡崎市(統計ポータルサイト) (2019年5月1日). 2019年5月19日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年5月19日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年5月19日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2014年3月28日). “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2014年5月30日). “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2014年6月27日). “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2012年1月20日). “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 総務省統計局 (2017年1月27日). “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 2019年3月23日閲覧。
- ^ “岡崎市立小中学校通学区域”. 岡崎市 (2018年6月9日). 2019年5月19日閲覧。
- ^ 『東海愛知新聞』1979年4月28日、1面、「ユニークな『太陽の城』 余暇・芸術活動の殿堂 音楽ホールや共同試聴装置」。
- ^ “市政だより おかざき No.400” (PDF). 岡崎市役所. p. 11 (1979年5月15日). 2020年3月5日閲覧。
- ^ “岡崎市議会 平成23年9月 定例会 10月04日-19号”. 岡崎市会議録検索システム. 2020年7月26日閲覧。
- ^ 『東海愛知新聞』2003年6月26日、1面、「『教育文化館』が完成 来月8日から供用 旧岡崎税務署施設を改修」。
- ^ “旧県勤労福祉会館を改修 岡崎市総合学習センター完成 教育研究所や図書室”. 東海愛知新聞. (2011年7月26日) 2017年9月16日閲覧。
- ^ a b “岡崎市議会 平成23年9月 定例会 09月08日-18号”. 岡崎市会議録検索システム. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “岡崎市議会 平成24年6月 定例会 06月04日-09号”. 岡崎市会議録検索システム. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “太陽の城跡地はホテルなどに 岡崎市が実施方針策定”. 東海愛知新聞. (2020年6月5日) 2020年3月8日閲覧。
- ^ “岡崎市議会 平成24年6月 定例会 06月07日-10号”. 岡崎市会議録検索システム. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “岡崎市議会 平成24年12月 定例会 12月21日-26号”. 岡崎市会議録検索システム. 2021年7月8日閲覧。
- ^ “都市型ホテル応募なし 岡崎・太陽の城跡地利用計画白紙へ”. 東海愛知新聞. (2012年11月29日) 2020年3月6日閲覧。
- ^ a b 細谷真里「『太陽の城』跡地にコンベンション施設 岡崎市中心部再開発 官民連携し整備へ」 『中日新聞』2019年2月19日付朝刊、西三河版、13面。
- ^ “岡崎市議会 平成26年9月 定例会 09月01日-13号”. 岡崎市会議録検索システム. 2020年7月26日閲覧。
- ^ 横田沙貴 (2019年5月8日). “会議・宿泊施設整備へ 岡崎市がQURUWAプロジェクト基本計画を策定”. 東海愛知新聞 2019年5月17日閲覧。
- ^ “岡崎市QURUWAプロジェクト コンベンション施設整備基本計画(案)【概要版】” (PDF). 岡崎市役所 (2019年2月18日). 2019年2月19日閲覧。
- ^ a b 横田沙貴 (2019年6月20日). “PFIで実施予定 QURUWAプロジェクト 太陽の城跡地の活用”. 東海愛知新聞 2019年6月20日閲覧。
- ^ “岡崎市QURUWAプロジェクト(コンベンション施設整備事業等)実施方針” (PDF). 岡崎市役所 (2019年6月19日). 2019年6月19日閲覧。
- ^ “岡崎市QURUWAプロジェクト(コンベンション施設整備事業等)の優先交渉権者の決定について” (PDF). 岡崎市役所 (2020年2月26日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ 鎌田旭昇「岡崎のコンベンション施設と桜城橋飲食店 建設・運営事業者決まる」 『中日新聞』2020年2月27日付朝刊、西三河版、18面。
- ^ “酒部建設グループに優先交渉権/岡崎市の公民連携事業/コンベンション施設など整備”. 建設通信新聞. (2020年2月28日) 2020年1月5日閲覧。
- ^ “政治資金収支報告書 康友会(平成29年分 定期公表)”. 愛知県選挙管理委員会 (2018年11月28日). 2020年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月5日閲覧。
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- ^ “政治資金収支報告書 康友会(令和2年分 定期公表)”. 愛知県選挙管理委員会 (2021年11月29日). 2021年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月28日閲覧。
- ^ “三重県が事業化を検討している案件について民間事業者との直接対話(個別サウンディング)を実施します”. 三重県 (2018年11月8日). 2023年5月8日閲覧。
- ^ 鎌田旭昇 (2020年11月5日). “5万円給付、市民への影響は? 岡崎・中根市長会見の一問一答”. 中日新聞 2020年12月2日閲覧。
- ^ 中根康浩 Twitter 2020年3月28日 午前5:57
- ^ “岡崎市コンベンション施設整備事業を中止するための協議を申し入れました。”. 岡崎市役所 (2020年12月21日). 2021年3月7日閲覧。
- ^ 『東海愛知新聞』2021年11月16日、1面、「ホールの一部半屋外に 岡崎市 太陽の城跡地活用最終素案」。
- ^ “太陽の城跡地の活用に関する最終素案を公表します。”. 岡崎市ホームページ (2021年11月15日). 2021年11月23日閲覧。
- ^ “太陽の城跡地の活用に関する最終案を公表します。”. 岡崎市ホームページ (2021年11月30日). 2021年11月30日閲覧。
- ^ 土屋あいり「SDGs先進都市 模範となる場に 『太陽の城』跡地 岡崎市が最終案」 『中日新聞』2021年12月1日付朝刊、西三河版、12面。
- ^ “岡崎市議会 令和3年12月 定例会 12月17日-22号”. 岡崎市議会 会議録検索システム. 2023年3月1日閲覧。
- ^ 柏樹利弘 (2023年2月28日). “80億円のコンベンション施設計画、事業は仕切り直し 愛知県岡崎市”. 朝日新聞. 2023年3月1日閲覧。
- ^ “岡崎市QURUWAプロジェクト(コンベンション施設整備事業等)における優先交渉権者との契約に向けての協議を中止します。”. 岡崎市ホームページ (2023年2月28日). 2023年3月1日閲覧。
- ^ “官報 号外 第78号 38頁”. 官報検索! (2023年4月12日). 2023年5月8日閲覧。
- ^ “市政だより おかざき No.142” (PDF). 岡崎市役所. pp. 2-3 (1967年1月1日). 2020年3月8日閲覧。
- ^ “市政だより おかざき No.135” (PDF). 岡崎市役所. p. 2 (1966年6月1日). 2020年3月8日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2018年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年5月18日閲覧。
参考資料
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。
- 平凡社 編『日本歴史地名大系 23 愛知県の地名』1981年。
- 新編岡崎市史編さん委員会 編『新編岡崎市史 総集編 20』1993年。
関連項目
[編集]久後崎町 | 明大寺町北飛び地 | 明大寺町北飛び地 | ||
久後崎町 | 上明大寺町 | |||
明大寺本町 | ||||
明大寺町 久後崎町 |
明大寺町 | 明大寺町 |