コンテンツにスキップ

大井火力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大井火力発電所
大井火力発電所(2006年7月)
大井火力発電所の位置(東京都内)
大井火力発電所
東京都における大井火力発電所の位置
正式名称 株式会社JERA大井火力発電所
日本の旗 日本
所在地 東京都品川区八潮1-2-2
座標 北緯35度36分53.8秒 東経139度45分22.0秒 / 北緯35.614944度 東経139.756111度 / 35.614944; 139.756111 (大井火力発電所)座標: 北緯35度36分53.8秒 東経139度45分22.0秒 / 北緯35.614944度 東経139.756111度 / 35.614944; 139.756111 (大井火力発電所)
現況 廃止
運転開始 1号機:1971年8月
2号機:1972年2月
3号機:1973年12月
1号GT:2011年8月
2号GT:2011年9月
運転終了 1号機:2022年3月
2号機:2022年3月
3号機:2022年3月
1号GT:2014年4月
2号GT:2015年3月
事業主体 JERA
発電所
主要動力源 原油
発電機数 3基
熱効率 42.2%(LHV)
発電量
定格出力 総出力:105万kW
  1号機:35万kW
  2号機:35万kW
  3号機:35万kW
ウェブサイト
大井火力発電所
2019年4月1日現在
テンプレートを表示

大井火力発電所(おおいかりょくはつでんしょ)は東京都品川区八潮1-2-2に存在したJERA石油火力発電所

概要

[編集]

1971年に1号機が運転を開始、3号機までが建設された。経年劣化が進み2016年4月1日より全機長期計画停止となった[1]

当発電所は、2016年4月に東京電力から子会社の東京電力フュエル&パワーに移管された。2019年4月にはさらにJERAに移管された。

2022年3月に1~3号機を廃止した。跡地利用は太陽光発電などの可能性もあり未定[2]

発電設備

[編集]

なし。

廃止された発電設備

[編集]

本設電源

[編集]
  • 総出力:105万kW(2016年4月1日時点)[3]
  • 敷地面積:約19万m2
  • 発電方式:汽力発電方式
  • 2022年3月廃止(1号機~3号機)
1号機(2016年4月1日より長期計画停止)
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
熱効率:42.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1971年8月
2号機(2016年4月1日より長期計画停止)
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
熱効率:42.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1972年2月
3号機(2016年4月1日より長期計画停止)
定格出力:35万kW
使用燃料:原油
熱効率:42.2%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1973年12月

緊急設置電源 

[編集]

2011年3月11日の東日本大震災により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、緊急設置電源を新設した[4]

電力需給が逼迫した際に稼働していたが、被災火力発電所の復旧等により1号機は廃止、2号機は長期計画停止となり[5]、2号機についても2015年3月に廃止された[6]

1号ガスタービン(緊急設置電源)(廃止)
発電方式:1,100℃級ガスタービン発電方式
定格出力:12.8万kW × 1台 (タイ発電公社(EGAT)から無償貸与[7]
使用燃料:都市ガス
熱効率:30.5%(低位発熱量基準)
営業運転期間:2011年8月15日 - 2014年4月1日
2号ガスタービン(緊急設置電源)(廃止)
発電方式:1,300℃級ガスタービン発電方式
定格出力:8.1万kW × 1台
使用燃料:都市ガス
熱効率:34.8%(低位発熱量基準)
営業運転期間:2011年9月22日 - 2015年3月(2014年4月1日より長期計画停止)

東北地方太平洋沖地震による被害

[編集]

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により当時運転中だった2、3号機が停止した[8]。復旧作業の結果、3号機は13日に[9]、2号機は17日に運転を再開した[10][11]

大井火力発電所爆発事故

[編集]

1987年5月26日に、当発電所中央部の第二原油サービスタンクが爆発・炎上した事故。この火災で作業員4名が死亡。作業員1人が全身やけどの重傷、消防士1人が負傷した[12]

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]