クロロ酢酸
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クロロ酢酸 Chloroacetic Acid | |
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クロロエタン酸 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 79-11-8 |
KEGG | D07677 |
特性 | |
化学式 | C2H3ClO2 |
モル質量 | 94.50 |
示性式 | CH2ClCOOH |
外観 | 無色結晶 |
密度 | 1.58 |
相対蒸気密度 | 3.26 |
融点 |
63 ((α型) |
沸点 |
189 |
関連する物質 | |
関連物質 | ジクロロ酢酸 トリクロロ酢酸 ブロモ酢酸 フルオロ酢酸 ヨード酢酸 クロロ酢酸メチル |
出典 | |
ICSC | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クロロ酢酸(クロロさくさん)は有機化合物である。水素原子が置換された数を特に強調する場合にはモノクロロ酢酸と呼ばれる。毒物及び劇物取締法で劇物に指定されている。
性質
[編集]酢酸に似た刺激臭を持つ潮解性の無色透明固体である。腐食性が強く、劇物に指定されている。2,4-ジクロロフェノキシ酢酸の原料として利用されている。
有機合成化学ではベンゾフランの合成に使うことができる。クロロ酢酸でサリチルアルデヒドのヒドロキシ基をアルキル化し、生成したエーテルから脱炭酸するとベンゾフランが得られる[1]。
合成法
[編集]クロロ酢酸は赤リン、硫黄もしくはヨウ素といった触媒の存在下で酢酸を塩素処理することで合成される。
また、硫酸を触媒にしてトリクロロエチレンを加水分解させる方法でも合成できる。
利用
[編集]疣贅の加療のため外用剤として用いられることがある[2] [3]。
出典
[編集]- ^ Burgstahler, A. W.; Worden, L. R. (1966). "Coumarone." Org. Synth. 46: 28.
- ^ 高木章好, 梶田哲, 豊田典明, 山本明美「特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000 4 皮膚疾患治療のポイント ウイルス性疣贅のモノクロロ酢酸療法」『臨床皮膚科』第54巻第5号、株式会社医学書院、2000年4月、148-151頁、CRID 1390565159843489152、doi:10.11477/mf.1412903229、ISSN 0021-4973。(要購読契約)、
西村みずき, 川瀬正昭, 江藤隆史「特集 ウイルス感染症 最近の動向 モノクロロ酢酸が奏効した難治性尋常性疣贅の3例」『皮膚科の臨床』第58巻第11号、金原出版、2016年10月、1651-1655頁、CRID 1390845713092452608、doi:10.18888/j01266.2017077882、ISSN 0018-1404。 - ^ Bruggink, Sjoerd C Gussekloo, Jacobijn Egberts, Paulette F Bavinck, Jan Nico Bouwes de Waal, Margot WM Assendelft, Willem JJ Eekhof, Just AH (2015). “Monochloroacetic acid application is an effective alternative to cryotherapy for common and plantar warts in primary care: a randomized controlled trial”. Journal of Investigative Dermatology (Elsevier) 135 (5): 1261-1267. doi:10.1038/jid.2015.1. PMID 25584800 .