香部こうぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では186番目に置かれる(9画の最後11番目、戌集の最後20番目)。

康熙字典 214 部首
首部 香部 馬部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17
蘭奢待

概要

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香部には「香」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「香」字はかぐわしい香りを意味する。「芳」とほぼ同義であるが、「芳」は主に草花の香りを指し、「香」は食物の香りを指す。また「香」字は香りのする原料や製品を意味する。

字源としては、「香」字は芳しい物の代表である「」に意符あるいは区別のための記号である「口」を加えた文字である。『説文解字』では「黍」と「甘」とから構成される会意文字とされているが、甲骨文字金文の形を見ればわかるようにこれは誤った分析である。[1][2]

「香」は意符としては香りに関する文字に含まれる。

部首の通称

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  • 日本:かおり
  • 韓国:향기향부(hyanggi hyang bu、かおりの香部)
  • 英米:Radical fragrant

部首字

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例字

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  • (U+9999)
    • 7:、8:、9:馥、10:、11:馨
    • 馚馛馜馝馟馠馡馢馤馧馩馪馫CJK統合漢字拡張A - CJK Unified Ideographs Extension A: U+999A - U+99AB)
    • 𩠺𩠻𩠼𩠽𩠾𩠿𩡀𩡁𩡂𩡃𩡄𩡅𩡆𩡇𩡈𩡉𩡊𩡋𩡌𩡍𩡎𩡏𩡐𩡑𩡒𩡓𩡔𩡕𩡖𩡗𩡘𩡙𩡚𩡛𩡜𩡝𩡞𩡟𩡠𩡡𩡢𩡣𩡤𩡥𩡦CJK統合漢字拡張B - CJK Unified Ideographs Extension B: U+2983A - U+29866)
    • 𫗼𫗽𫗾𫗿𫘀𫘁𫘂𫘃CJK統合漢字拡張C - CJK Unified Ideographs Extension C: U+2B5FC - 2B604)
    • 馧CJK互換漢字補助 - CJK Compatibility Ideographs Supplement: U+2FA05)

最大画数

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𫘄(CJK統合漢字拡張C - CJK Unified Ideographs Extension C: U+2B604)

脚注

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  1. ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, p. 579, ISBN 978-957-520-168-5 
  2. ^ 徐超 (2022), 古漢字通解500例, 北京: 中華書局, p. 206, ISBN 978-7-101-15625-6