广部(げんぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

广
康熙字典 214 部首
幺部 广部 廴部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

通称は「まだれ」。康熙字典214部首では53番目に置かれる(3画の24番目)。

概要

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莫高窟

广部には「广」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「广」字は簡易な建物を象ったもので[1]偏旁の意符としては家屋の種類や住宅内部の部屋・部分に関することを示す。

「庶」「度」「廉」「庚」「康」「庸」など、家屋を示す「广」とは別の起源に遡る文字も含まれる。

字体のデザイン差

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」同様、印刷書体における「广」字の1画目には地域による差異があり、『康熙字典』および日本ではこれを短い縦棒とし、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表ではこれを点画とする。

部首の通称

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  • 日本:まだれ(「麻」字の垂れであることから)
  • 中国:广字头/廣字頭(「广」は「廣」の簡化字
  • 香港:广字部
  • 韓国:엄호부(eomho bu、广戸(岩屋の意)の部)
  • 英米:Radical dotted cliff

部首字

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广

例字

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  • 2画: 広庁
  • 4画: 序床庇
  • 5画: 庚店府庖
  • 6画: 庠度
  • 7画: 庫座庭
  • 8画: 庵康庶庸
  • 9画: 廁廃廊
  • 10画以上: 廩廬廟廐廛廰廡廉廢廣廓

脚注

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  1. ^ 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、116頁。