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【国会ハイライト】「桜を見る会」招待者には総理推薦の仕組みが! 安倍総理の「私は関与していない」は重大な虚偽答弁か? 田村智子議員の追及・第2弾! 2019.12.5

記事公開日:2019.12.5 テキスト
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(文:奥松由利子)

 日本共産党・田村智子参議院議員の、2019年11月8日、予算委員会での質問から火がついた「桜を見る会」問題は、日ごとに大きく燃え広がっている。

 各界の功労者を慰労する趣旨の公的催しにもかかわらず、安倍晋三総理の後援会関係者が大量に招待され、総理夫妻が登場するニューオータニでの前夜祭は破格の低料金、「桜を見る会」当日は優先入場できるなど、まるで接待旅行のような実態が次々と報道され始めたのだ。

 安倍総理は8日、「自分は招待者の取りまとめに関わっていない」と明言したが、菅義偉官房長官は11月13日の会見で、内閣官房が招待者を取りまとめる際、「総理、副総理、官房長官、官房副長官に対して推薦依頼を行っている」と認めている。政府トップの総理と、政府No.2の官房長官の発言が、すでに食い違ってしまっているのである。

 11月14日、参議院内閣委員会で質問に立った田村議員は、引き続きこの問題を取り上げて、「官邸内には、総理推薦の仕組みがあったのでしょう?」と確認を迫った。

▲田村智子参議院議員(日本共産党YouTubeより)

 大西証史内閣審議官は、特別なことではないかのように「事務的なやりとり、長年の慣行」と繰り返したが、田村議員は、「長年の慣行なら(推薦の仕組みを)総理もよくご存知でしょう。8日の総理発言は、重大な虚偽答弁だ。これはもう、総理本人を質していかなければならない」とし、さらに国会で追及していく姿勢を見せた。

 また、この日も田村議員は新たな証拠資料を提示した。下関の安倍晋三事務所が支援者に送った「桜を見る会」のご案内(平成31年2月)で、「出席を希望される方は(中略)安倍事務所または、担当秘書まで」と書かれている。

▲11月14日・参議院内閣委員会・田村議員配布資料

 さらに、首相官邸ホームページのリンクにある2017(平成29)年「桜を見る会」の映像に言及し、そこで交わされていた安倍総理と世耕弘成経産大臣(当時)の会話を紹介した。

 安倍総理が、世耕大臣の地元、和歌山の女性支持団体「ひまわり」会が来ているのかを尋ねると、前年は内閣官房副長官だった世耕大臣が、「今年は来ていない。副長官じゃなくなったから、招待枠がなくなって」と答えて笑い合っているのだ。

▲安倍総理と世耕弘成氏(後姿)の会話シーン(首相官邸HPより)

 田村議員は、「役職によって(招待の)枠があって。総理や大臣は、こういう仕組み、やっぱりご存じだったんじゃないんですか」と重ねて問い質したが、大西審議官は、「長年の慣例で官邸内や与党にも推薦の依頼をしているが、枠という考え方があったわけではない」と苦しい答弁に終始した。

記事目次

  • 来年度は予算3倍、やる気満々だった「桜を見る会」。問題発覚後、総理自身に火の粉が及ぶと見るや「私が中止を決定!」 それこそ私物化では?
  • 招待者の推薦は総理室に「おうかがい」を立てる。「取りまとめに関与していない」という安倍総理の発言は虚偽答弁では!?
  • 新たな証拠、続々! 安倍事務所からの「桜を見る会」ご案内、官邸ホームページに残る動画の「今年は招待枠が……」の世耕発言!
  • 総理推薦の招待者たちの「功労・功績」の中身とは? 内閣官房がチェックするのは「招待リストにダブリがないか」だけ!?
  • 招待者名簿は1年未満で廃棄? 毎回、住所氏名を新規入力? 「本当なのか。各省庁のデータ、全部集めてくださいよ!」
  • 「桜を見る会」は安倍後援会ツアーの目玉イベント! 参加申込書はコピーもOK、バスを乗り付け、ノーチェックで優先入場!
  • 安倍後援会ご一行には別ルートで入場できる通行証も! 「通行証は各国大使など、公的立場の人に出すものでは?」

来年度は予算3倍、やる気満々だった「桜を見る会」。問題発覚後、総理自身に火の粉が及ぶと見るや「私が中止を決定!」 それこそ私物化では?

田村智子参議院議員「日本共産党の田村智子です。国家公務員の給料についての法案審議なんですけれども、総理大臣などの特別給の引上げという中身も含まれています。この大前提は、『国家公務員は、国民全体の奉仕者であって、一部への奉仕者ではない。国民の負託に応え、信頼が得られる仕事をすること』です。この大前提が崩れるような事態が、総理主催の『桜を見る会』をめぐって起きていますので、この問題、質問いたします。

 『桜を見る会』が安倍晋三後援会の一大行事に利用されていて、予算を無視して参加者がどんどん増やされている、来年度は予算そのものを3倍以上にする、と。

 こういう、私が予算委員会で指摘したことが、その後、大きく報道されていきました。そして、安倍総理自らに火の粉が降りかかってくるかな、となった途端に、今度は来年の『桜を見る会』を、『私の判断で中止を決定した』と言う。こういうのを私物化と言うんじゃないでしょうか。『桜を見る会』そのものの私物化ですよ。これで幕引きというわけには絶対にいきません!

 まず、昨日の菅官房長官の記者会見で示された内容を確認したいと思います。8日の予算委員会では、『桜を見る会』の招待者は各府省から推薦をいただき、最終的に内閣府、内閣官房において取りまとめている、という答弁が繰り返されました。

 ところが、官房長官は記者会見で、『内閣官房の取りまとめにあたっては、官邸内や与党にも推薦依頼を行っており、官邸内では、総理、副総理、官房長官、官房副長官に対して事務的に推薦依頼を行った上で、提出された推薦者につき、取りまとめを行っております』と、こう説明をされました。

 つまりね、官邸内には総理推薦の仕組みがあったということで、よろしいですね?」

▲田村智子参議院議員(日本共産党YouTubeより)

水落敏栄内閣委員長「大西内閣審議官」

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