断片日記

朝、自転車に乗って信号待ちをしていると、私の自転車めがけてTの字に自転車が突っ込んできた。片足を地面について自転車を支えていた私はそのまま横向きに倒れ、翻るスカートの裾は視界をかすめたかと思うと、立ち漕ぎ全速力で遠ざかっていった。
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電車に乗ると、女子高生たちが、今日席替えだね、隣になるといいね、とかいう話題でもりあがっていた。つられてずっと昔の、席替えの時の浮き足立った感じを思い出したりもしてみたけれど、あの狭い教室のなかでどこに座るかが、あんなに大事なことだったなんて、いま考えてみると不思議だ。友達と毎日顔をあわせて暮らしてたってことも。
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近所の友達に誘われて、自転車に乗って会いに行く。相変わらず忙しいみたいで、半分眠りそうになりながらしゃべるその顔は昔よりずいぶん複雑になった。みんなすぐに言葉がでてこなくて、「あれなんだっけ」ばかりくりかえしてて、年取ったなぁとかいって笑う。でもやっぱりこう、旗を掲げたいわけで、そうだね、掲げたいね、と話すふたりくらい私はがんばれてるだろうかとか考えて少しへこみそうになるけれど、こうやってたまの時間に会えるのはうれしいもので、次に会うころにはもうちょっと、とか思う。
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先日、用事があって表参道を歩いていると、新潟の物産展の前でお米を配っているところに出くわした。ちょうどお米がきれたところだったのでうれしくて、中でかんずりも買って、豚汁に入れて食べようと思ったのに出来上がった頃にはかんずりのことすっかり忘れて食べ終わってしまった。
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そんなふうに、うまくいかないこともあるけれど、毎日おおむね元気です。