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『中国少数民族いまむかし 西江・元陽をめぐる旅』まえだなをこ KDP 感想

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中国少数民族いまむかし: 西江・元陽をめぐる旅 (旅のコミックエッセイ)

 

あらすじ・概要

著者はかつて中国の少数民族の村を旅していた。そしてふたたびその土地を訪れたとき、文化の変容に驚く。中国少数民族の過去と今を比較しながら、少数民族の人たちと触れ合い話し合った記憶をイラストエッセイで描く。

 

変容することがさびしいと思うのはわがままかもしれない

中国の少数民族の村に二回行って、その変化を目の当たりにした旅行記。

独特の文化もそうですが、異邦人を簡単に家に入れ、歓待する文化に驚きます。こうして見知らぬ旅人を歓待する文化は各地にあると言いますが、実際に体験した人の話を聞くと興味深いです。

都会で犯罪者も含め、多様な人間に接しているとなかなか持てない文化ではありますね。

 

著者がかつて行った少数民族の村を探そうとしたら、ドラマのような形で予想外のできごとが起こるのが面白かったです。旅をしてると不思議な導きがあるのがいいですね。それだけ世間が狭いということでもあるかもしれませんが。

 

久しぶりに中国に旅しに来た著者は、少数民族たちの文化の変わりように驚きます。観光客が増え、観光客向けの宿や芸が発達するようになりました。

私は大阪人だし大阪において観光業はドル箱産業だから、お金を稼いで何が悪いねんってなるんですが、実際のところこうして人の営みが観光化されるのは複雑な気持ちがありますね。

自分の文化の変容は受け入れているのに相手には変わってほしくないと願ってしまう、わがままな気持ちになりました。

 

 

 

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