ブックワームのひとりごと

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私は少女小説(女性向けライトノベル)に何を望んでいるのか3つ考えてみた

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少女小説とは何か?

という気持ちになったので、私が少女小説(女性向けライトノベル)に求めていることを書いてみました。

ちなみにうちのブログではもう少女小説という言葉をあまり使わなくなっています。読んでいる私が少女ではないですから。女性向けライトノベルと呼ぶことが多いですね。

 

01.女性の生に肯定的であること

これが一番重要かなあ。

人間、女性向けジャンルなので特に女性を肯定する物語でなければならない。

女性向けジャンルは女性が楽しくハッピーに生きることには肯定的であってほしい。

例えば「女性は陰険」みたいな描写が出てくると、なんで女性向けでそんな話をするんだという気持ちになります。

もちろん女性にも陰険な人はいるでしょうが、男性や他の属性に比べて陰険な人が多いという証拠はないし、統計を取ることは難しいでしょう。陰険な人が自ら自己申告することはないから……。百歩譲って「この作品に出てくる人間は全員陰険」ならいいと思いますけど。

悪意や嫉妬を描いていても、ものすごい鬱展開があったとしても、最終的に「生きること」を肯定していない物語はエンタメとしてはつらいんですよね。ホラーやサスペンスなど、暗い感情を描く前提のジャンルならいいかもしれないですけど、それ以外だと嫌だなと。

だって「人間なんて滅んだ方がいい」みたいなテーマ書かれても私たちは「そうだね、じゃあ滅ぼうか!」という短絡的な選択肢は選べませんから。

この辺よかったな~と思うのは『シンデレラ伯爵の靴箱館』です。毎回ゲストキャラの女性がそれぞれの問題を抱えています。そこに主人公が関わることで前を向けたり、新しい人生を歩んだりできるようになります。

 

 

 

02.いい感じの関係性があること

関係性のオタクなので関係性がよい

私は基本男女CPのオタクなので男女の関係性があるものが好きですね。

ただ、私も価値観が変わってきたので「男女CPを描く=異性愛至上主義である」という感じでなくてもいいと思います。

恋愛をしない人間も普通にいるだろうし、恋愛をしてもやっぱり友情の方がいいな……となる人もいるだろうし、いろいろです。

『魔女の宅急便』は次世代編で結婚してないキャラもいたのが面白かったですね。まあ全員結婚してても変だよな……。

関係性といってもずぶずぶである必要も永遠である必要もなく、ただ人生の一コマとして、いいなと思えるものがあったら嬉しいですね。

 

03.恋愛以外のドラマが発生すること

女性向けライトノベルにおいては恋愛が主題になりがちだからこそ、登場人物が恋愛以外の

スケールが大きく世界の命運がかかっているのも好きだし、友達や家族のことで悩んでいるのもいい。

私は恋愛してるキャラクターが、恋愛以外のことで悩んでいるのが好きです。世界観が広がる気がするから。

あと、女性向け以外でも全然恋愛至上主義的じゃない世界観に恋愛脳のキャラが登場するのが好きなので、そのせいもあるかもしれません。『HUNTER×HUNTER』のパームや

『呪術廻戦』の万が好き。

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『花冠の王国の花嫌い姫』はストーリーとしては恋愛以外のことを解決する描写の方が多いです。政治的ごたごたに立ち向かっていくヒロインが好き。

 

まとめ

女性向けのコンテンツってシナリオライターとファンの距離感が近すぎて、意見の対立を忌避しすぎている気がします。もっと「おれのかんがえた最強の少女小説」で殴り合ってもいいんじゃなかろうか。

私がこうあったらいいなという話をしましたが、「こんな話は絶対に書きたくない」と思う作家がいてもかまいません。むしろそういう反発心を持つ人に作家をやってもらいたいです。そのくらいわがままさがないと創作活動は続かないと思いますから。

最近の創作者は優しすぎて、他人の価値観を理解しようと努力しすぎている気がします。しかし、価値観を変えるというのは時間がかかるもの。その人の言っていることが正しくてもすぐ認められないのは普通の子とではないでしょうか。

面白い作品で殴りに来てほしい。それが私の願いです。

 

 

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