ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

『35歳、働き女子よ城を持て!』高殿円 角川書店 感想 家を買うって非合理だけどいい家を買いたいじゃん

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

35歳、働き女子よ城を持て! (角川書店単行本)

 

あらすじ・概要

作家、高殿円と、契約社員の編集者で年収300万円の女性が、「30代の女性が家を買うなら?」というテーマで体当たり取材。不動産にまつわる本音や、法制度、管理組合のことなど、つまづきやすい部分を解説していく。よりよい家を買うために、できることは何だろうか?

 

家を買うこと自体が非合理、でもどうせならいい家を買いたい

私は現状家を買う予定はないですが、それでも面白かったです。

作中はほとんどのシーンが対談形式で行われます。赤と黒の二色刷りで、かわいらしい雰囲気。その分独特な本ですね。

 

資産として家を持つにはなるべく条件のいい家を探さなければなりません。

不動産「聞かなければ教えてくれない」ということの多いこと。悪い物件を押しつけられないように、客の方も模索が続きます。

耐震構造、管理会社のこと、オーナーの素性がどういうものか……それすらもこちらがきちんと調べないと教えてくれません。

自分で調べものができない人にとっては重たい買い物です。

 

最後の「生きていくためには褒めが必要だし、自分の家は自分を褒めてくれる」という価値観は面白かったです。

家を買うことは得かというとそうでもないですが、長い人生、自分の家を持つことに挑戦する時期があってもいいでしょう。

採算が取れるかは置いておいて、ほしいものを努力して買うのは自分の心を満たしてくれます。そのためにたくさん情報を集めて、いい家を買うんですね。

 

ただ、対談相手である編集者が、年収300万円で長時間労働などの過酷な仕事をさせられ、しかも契約社員で正規雇用でないのが気になりました。

私がこんなブログをやっていられるのも編集者のおかげですが、文化のために自分を犠牲にすることなんかないので気をつけてほしいです。

 

 

私の実家が売れません!

私の実家が売れません!

Amazon

 

(function($) { $(".menu-toggle").on("click", function() { $(".main-navigation").toggleClass("toggled"); }); })(jQuery);