•   【1】落日 神護景雲四年二月、由義宮(ゆげのみや)に行幸された称徳天皇は急に体調を崩され平城京に戻られました。しかしその後体調が回復することはなく、称徳天皇は病に臥せるようになりました。道鏡の懸命の祈祷(きとう)も効果がありませんでした。道鏡は弓削浄人を通じ義丹に平城京に来るように幾度も要請しましたが、その使いは秀二の放った鬼神に阻まれ弓削の里に行き着くことが出来ませんでした。称徳天皇... 続きを読む
  •   蛇が谷遊歩道にて【1】秀二の当惑 弓削衆が清海と共に宮内村を去った後、秀二は広虫の守りを慧海と慧空に任せ小部村に帰りました。義丹や、半三達がどうなったか牛頭天王に聞くためです。秀二が療養所に着くと思いがけない人が迎えてくれました。「秀二様、お帰りなさい。」と言うその男に「お前は蝮の英吉……。」と言って秀二が当惑していると秀策が療養所の中から出て来ました。「兄さん、お帰りなさい、びっくりしまし... 続きを読む
  • 霧氷 【1】幽冥界高老荘の屋敷 話はここで百年前に遡(さかのぼ)ります。三蔵法師のお供として天竺に向かう以前、福陵山雲桟洞(うんさんどう)で妖魔として暮らしていた八戒は観音様から「取経の僧が訪れるまでここでおとなしく待っていなさい。」と言われていましたが、なかなか取経の僧が現れないため、しびれを切らした八戒は近郷の高老荘に遊びに出かけました。そこで八戒は高家の三女翠蘭(すいらん)に会い恋をして... 続きを読む

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遥かな古代、小部村にあらわれた恐怖の大魔神!伝説はここから始まる!

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