白き翼に乗り、風使いは「風」になる。
今回の玩具レビューはBANDAI 想造ガレリアシリーズより「メーヴェ&ナウシカ[Full Action Ver.]」です。発売日は2019年10月19日。プレミアムバンダイ限定商品です。
「想造ガレリア」シリーズの関する概要は以前公開した「想造ガレリア ロボット兵 FULL ACTION ver.」のレビュー時に触れていますので、そちらの記事を参考にして頂けると嬉しく思います。
「玩具レビュー 想造ガレリア ロボット兵 FULL ACTION ver.」の記事はこちら。
「ナウシカ」は1984年に公開された長編アニメーション作品『風の谷のナウシカ』に登場する主人公キャラクターです。監督は世界的にも有名な「宮崎駿」監督。映画が有名ですが、原作は宮崎監督が『アニメージュ』誌上にて発表した同一タイトル作品となっています。
映画は「火の7日間」と呼ばれる戦争により文明が崩壊。そこから1000年が経過した終末世界を描いた作品となっており、人がむやみに立ち入れない禁断の地「腐海」やそこに生息する巨大な「蟲」、そして世界を滅ぼした元凶である「巨神兵」を巡る物語が描かれました。
※今回の概要ではあくまで映画の内容に限定して触れていきます。
ナウシカは辺境の地である「風の谷」に住む16歳の少女です。風の谷の族長「ジル」の末娘で、母と10人の兄姉は腐海の毒で死別しています。深い愛情と優しさを持った性格をしており、子供たちからは「姫姉さま」と呼ばれて慕われています。また、非常に高いカリスマ性を持ち、強いリーダシップで人々を導いていきます。しかし反面、激情に流されて攻撃的になってしまう一面も垣間見せていました。
一流の「風使い」であり、飛行装置である「メーヴェ(凧)」を自在に乗りこなします。また、腐海辺境一の剣士とされる「ユパ・ミラルダ」を師として持ち、剣術の腕も卓越した技術を持っています。生き物の心を理解する能力を持ち、その対象は腐海に生息する蟲達も例外ではありません。
メーヴェは風使いが使う軽量飛行装置で、成人を2人まで乗せる事が可能。強力なエンジンを1基搭載していますが基本的には上昇時などにしか使用されず、風の流れを利用して行う「滑空」を基本的な主動作としています。製造に関してはかつて存在した「工業大国エフタル」で培われた技術が利用されています。
ちなみに、メーヴェとはドイツ語で「カモメ」を意味する言葉です。
今回ご紹介する想造ガレリア版では発光、展開ギミックを備えたメーヴェとナウシカのフルアクションフィギュアのセット玩具となっています。
セット内容
セット内容はメーヴェ本体、メーヴェ用スタンド、ナウシカ本体、交換用マスク頭部、交換用手首各種、ライフル、杖、蟲笛、収納用ライフル、収納用杖となっています。
ナウシカ 全身図
まずはナウシカのアクションフィギュアからご紹介します。
劇中でのメインコスチュームである防護服姿で立体化されています。サイズに関しては後述しますが、非常に小サイズながらなかなかのバランスで立体化されていると思います。
ナウシカ バストアップ
頭部は微笑みを浮かべたマスクオフと防護マスク装着状態の2種類。瞳はデジタル彩色が採用され再現度が高いです。また、イヤリングやマスクゴーグルなどもしっかり塗装されていてこだわりを感じます。
ナウシカ 各部アップ
胸部の薬莢入れやベルト、ブーツやポーチなどにも抜かりなく造形、塗装が施されておりアップで見ても見所が多いです。ナウシカのスタイルとして外せない大きめのバストもしっかり再現されています。余談ですが、ナウシカのバストが大きいのは「死んでいく者たちを抱き止める為に大きく設定した」と宮崎駿監督が話されている資料があります。
ライフル、杖、蟲笛
付属品である各種装備品は専用手首を使って持たせる事ができます。保持力も良好です。杖は太くなっている部分のみ保持が可能。
メーヴェ 全体図
メーヴェは一部組み立てが必要で、手すり部と着陸脚をランナーから切り取って組み立てます。
純白のカラーリングやカモメをイメージした流線形のボディなど再現度が高いです。各部にパネルラインがありますがこれらは後述するギミックに関係したデザインとなっています。
メーヴェ 各部アップ
シンプルなデザインのメーヴェですが、エンジン回りのメカニカルのデザインによりメリハリを感じます。各部の素材感も良く出ています。
メーヴェ ギミック
後部スロットには収納用のライフルと杖を装着できます。
底面のハッチを開けるとスイッチがあり、ONにする事でエンジン、バーニア部が青で発光します。使用電池はLR41。テスト用電池がすでに入った状態で梱包されています。
想造ガレリアオリジナルのギミックとして、翼に展開が可能となっています。最大展開時はクリックがあり形状の固定が可能です。
内部フレームは琥珀色のクリアパーツ。これは王蟲の触手をイメージしたカラーだそうです。
スタンド
スタンドにはメーヴェをディスプレイする事が可能です。固定ピンなどはありません。
大きさ比較
いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。ナウシカのサイズは約67㎜とかなり小型です。そう考えるとこの再現度は破格です。
メーヴェは全幅約257㎜。こちらはかなり迫力を感じるサイズです。
可動
ナウシカのアクションフィギュアは非常に計算された設計、素材選びがされており、サイズからは考えられない程柔軟な可動性能を発揮します。豊富な可動関節を駆使してメーヴェへの搭乗、劇中の様々なグライディングポーズを再現できます。
メーヴェは前述した展開ギミックに加え、フラップの可動が可能です。
以下、写真を何枚か。
※一部写真には魂ステージを使用しています。
以上、BANDAI 想造ガレリアシリーズより「メーヴェ&ナウシカ[Full Action Ver.]」のレビューでした。
小サイズながら抜群の可動性を発揮するナウシカのフィギュアに、発光、展開ギミックを備えたメーヴェとかなり遊びごたえのある玩具です。サイズ故に一般的な1/12フィギュアとは組み合わせにくいですが、このセットだけで十分プレイセットとして完成しています。気になった点はメーヴェのフレーム素材。琥珀色のフレームは美しいですが、負荷がかかる部分故に玩具マニアとしては将来的に割れたりしないかが心配です。適度に様子を見たりメンテナンスは必要になるかもしれません。とはいえ、かなり上品にまとめられた玩具であり、映画ファンでも十分満足できる玩具ではないでしょうか。私は大変気に入りました。
想造ガレリアシリーズの購入は2つ目。ジブリのメカニックでは他にナウシカに登場した「ガンシップ」やラピュタの「タイガーモス号」。そして紅の豚のマルコの愛機「フォルゴーレ号(サボイアS.21試作戦闘飛行艇)」など立体化して欲しい物がたくさんあります。今後も幅広く展開して欲しいものです(*´~`*)
お知らせ
この度、ごまだん様のブログ『日々 落書き』と相互リンク&ブロ友の承認を頂きました(*^^*)
ごまだん様のブログでは温かいタッチのイラストが満載で、特にテイルズシリーズや幻想水滸伝シリーズを描かれています。日常の出来事を描かれる事もあり、いつも楽しく拝見しておりました。
ほんわかした優しい気持ちにさせてくれる素敵な癒しブログです(#^^#)
ごまだん様のブログ『日々 落書き』はこちら。
ごまだん様、改めてですがこれからもよろしくお願い致します(ノ´▽`*)b☆
そして!今週末10月26日からは一泊二日で東京遠征に行って来ます。目的は本日25日から開始される『魂ネイション2019』!
新作の展示や試作品の発表など今から楽しみです(*ノ∪`*)
「今回ももちろん!私も同行予定です♪」
台風21号が心配ですが、恐らく大丈夫かなと。次回記事更新は東京遠征後となります。内容は東京遠征レポート記事になると思います。
それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します( ̄^ ̄)ゞ
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コメント
コメントがありません。
ナウシカは私が高校の頃に映画化されていて、すでにその頃から大変な評判と評価を受けていましたけど、
あれから既に36年近い歳月が流れているのに、いまだに地上波で年に一度ぐらいは放映されていますし、
原作自体はつい最近まで連載されていましたし、こうやって新しい商品も登場している訳ですので、作品としては
既に神の領域に入っているのかもしれないです。
ナウシカが風に乗ってメーヴェを操作しているシーンは大変印象的ですし、それを優雅に再現されていると思います。
メーヴェの再現度も申し分ないですね。
映画の終盤で、怪我を負った子供の蟲を吊るした気球からの射撃に対して、まるでガンジーの無抵抗運動のごとく
メーヴェの上に立ち上がり両手をひらりと広げて、ぱっと気球に飛び移ったシーンが大変印象的でもありました。
こんばんは♪
67mm!かなり小さいのにちゃんとジブリの画風を再現されていてすごいですね・・!
メーヴェを操作している姿も迫力がありますね・・!
いろんな角度から見ることができありがたいです!
エリスさんともこんなに差があるんですね〜!
ごにぎりさん、この度はブロ友&相互リンクありがとうございました!(*´∇`*)
ブログの紹介と嬉しいお言葉ありがとうございます〜(T . T)
癒しブログと言っていただけるなんて・・とても嬉しいです!
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします♪( ´▽`)
次回の東京遠征レポも楽しみにしております〜!
こんばんは!
ナウシカ想像以上に良いので驚いております。
メーベのこだわりもかなりでありますね。
今回も良い物を見せて貰いました。
私はトルメキア軍の大型輸送機バカガラスの発売を期待しますww
ペジテのガンシップに次々撃墜されて、ミトに「なんちゅー脆い船じゃ…」と言われた船ですww
最近は、ゴリアテもプラモ化・・・ジブリ作品の模型化期待できそうですww
東京遠征レポ楽しみにしてます。私は・・只今寝込んでおります^^;
ぬくぬく先生様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
ナウシカの公開年は1984年。だいぶ昔の作品ではありますが今でも語り継がれる名作ですね。
今回ご紹介した玩具では劇中で印象的だったシーンの数々を手軽に再現する事が出来、非常に満足度の高い玩具です。
個人的にメーヴェの印象的なシーンはコルベット戦ですね。疾走感と緊迫感の溢れる戦闘シーンは今でも鮮明に覚えています(^^♪
ごまだん様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
ナウシカの可動フィギュアは非常に小さいものの「らしさ」がバッチリ出ていてファンも納得できる出来だと思います。
メーヴェに搭乗させる事で劇中の活躍の数々を思い出します(^^♪
こちらこそメッセージのみならずコメントでまでお礼頂き大変嬉しいです(*^-^*)
今後ともどうかよろしくお付き合いくださいね。
ひで郎様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
今回の玩具は予約段階からかなり期待していたのですが、実施触れてみて予想以上の完成度に驚きました。
メーヴェは変形、発光ギミックまで盛り込まれ、遊びごたえも十分です(^^♪
ナウシカのメカニックは立体物としてかなり出ていますが、バカガラスとはマニアック!
ジブリの立体物は今後もレビューしていくと思います。実は今回のナウシカに関わるあの「蟲」も少し前にポチっていたりします。
寝込んでおられるとは…そんな中コメントして頂いてありがたいです!ゆっくり休んでくださいね?
ごにぎり様こんばんは☆
おー!ごにぎり様もメーヴェ&ナウシカ入手されていましたか!
かなりクオリティ高いですよねぇ。時間忘れて弄ってしまいますよね。
小さいスケールながら、造形の再現度の高さは素晴らしいと思いました。
でも私、ナウシカをうまくメーヴェにのせられなくて・・・
特に足を立たせた姿勢が難しかったです。でも、ごにぎり様はその姿勢のポーズも綺麗に決めておられて「おっ!」となりました。
それに、ナウシカとメーヴェに関するとても詳しい解説、勉強になります。
ごにぎり様の素晴らしいレビューをいつも参考にさせて頂いてますので、これからもごにぎり様のように深みのあるレビューを目指していけたらなと思います。
東京遠征、お気をつけて行ってらっしゃいませ!
遠征レポート、楽しみにしてます♪
メーヴェ&ナウシカ、小品ながらしっかり再現されてますね。
セットアップされた写真を拝見すると映画のシーンがよみがえるようです。
最近から自分もTレックスとキラーマシンを飾っています。
これしかありませんが(^^♪
毎日眺めていてフィギアを楽しむ皆さんの気持ちがだいぶ分るようになってきました。
いいものですね。
あき様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
このメーヴェのセット、いじっている時の満足感がかなり高いですね(^^♪
ポージングや可動範囲に関しては公式の商品紹介ページを確認して行いました。関節の可動範囲に関しては見えない部分も多いですし、分かりにくいですよね。特に足を乗せてのグライドポーズは開脚幅など結構確認しながら行いました。
ナウシカは個人的に思い入れが強いので語りも長くなってしまいました。もう少しコンパクトに出来ればと思っているのですが…(-_-;)
私のレビューなんてまだまだです。あき様のブログや他のブログにも足を運んで写真の撮り方や記事の作り方等、私の方が勉強させて頂いています。
昨晩、無事に帰宅しました。
遠征レポートは順次公開していきますので、その際はまたよろしくお願い致します!
ミドリノマッキー様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
今回の玩具はかなり小さいのですが、圧倒的な再現度となっています。可動域も良好で弄っていて楽しい玩具ですね(^^♪
お気に入りの一品があると眺めているだけでも満足しちゃいますよね(*^^*)
こんばんは。
ナウシカとはこれまた懐かしいですね…。
通っている病院の待合に全巻揃っているので読みました。映画も勿論ずいぶん昔に何度も見ましたよ。
で、今回のフィギュアもメカ(メーヴェ)もすごい出来ですね。映画公開当時なら考えられなかった事ですね。
フィギュアもそこそこのサイズなのかと思いきやちっさいんですね!
メカと合わせるにはこのサイズがベストだったのでしょうね…。
ナウシカといえば音楽も良かった覚えがあります。姉の友達がカセットテープ(!)に入れてくれたのを何度も聴いていました。
お付き合い下さってるモデラーさんの所でたまに宮崎監督の作品(アニメのみならず)に出て来る飛行機縛りでプラモ作り!をやっておられまして、
その完成プラモ群の凄さもさることながら宮崎監督の飛行機への愛情にすごく共感出来ます。
余談ながら、アニメ&コミックで飛行機ものといえば…
マイナー作品だと思いますが「冒険エレキテ島」という作品に描かれているソードフィッシュの絵が味があって良いです。
良かったら一度読んでみて下さい。(#^^#)
いぬふりゃ☆様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
ナウシカの映画公開は1984年。かなり前の作品ですが今でも映画、コミック共に語り継がれる名作です。
今回ご紹介した玩具ではメーヴェのギミックやナウシカの可動性など見所がいっぱいで大満足の玩具です(^^♪
主題歌や劇中BGMも素晴らしかったですね。メインテーマの大きさやコルベット戦の緊迫感など、曲を聴くだけで場面を思い出せてしまいます(*^^*)
宮崎、ジブリ作品のメカニックはかなり凝ったデザインがされていて私も好きな機体がたくさんあります!
「冒険エレキテ島」…お勧めありがとうございます!ソードフィッシュとは興味深い(^^♪ぜひ拝見してみます(*^^*)
楽しくレビュー見させていただきました。ありがとうございます。ますます欲しくなりました。
突然の質問失礼いたします。メーベを乗せている透明な台座はどこで購入されたのでしょうか?
それとも付属しているのでしょうか?
チャンタミ様、ご質問ありがとうございます。
レビューをお褒め頂き、大変嬉しく思います。こちらこそご訪問頂き、誠にありがとうございます。
ご質問の件ですが、透明の台座は別売りの「魂STAGE」と呼ばれる商品となります。当ブログでは主にACT.4型を使用していますが、基部が大型のACT.5型もお勧めです。メーヴェ自体には木のデザインが施されたスタンドが1つ付属します。
購入はホビーショップの可動フィギュアコーナーや、Amazonで「魂STAGE」と入力すると検索に出てくると思います。3個セットで1200円+送料。2000円程で購入できると思います。
ご不明な点等がありましたら今後も遠慮なくコメントしてください。