戦闘機型飛鳥、FL801。
セットアップ完了、起動します。
今回の玩具レビューはKONAMI 武装神姫シリーズより飛鳥です。発売日は2008年4月5日。
武装神姫シリーズの世界観や概要に関しては以前レビューした「アーンヴァルMk.2 フルアームズパッケージ」のレビュー時に紹介していますので、そちらを参考にしていただけると嬉しく思います。「アーンヴァルMk.2 フルアームズパッケージ」のレビューはこちら。
飛鳥はアーンヴァル等と同じく、Front Line社製の武装神姫です。モチーフは第2次大戦期に活躍したレシプロ戦闘機+巫女。おとなしく、控えめな性格をしていますが、戦闘時は勇ましく敵に立ち向かうという「大和撫子」らしい性格です。空中戦を得意とし、高速戦闘よりは旋回力を活かしたドッグファイトを得意とします。デザイナーは島田フミカネ先生。
玩具としては武装神姫シリーズ第8弾として登場。デザイナーの島田フミカネ先生のこだわりと思われる小ネタがギミックとして搭載されており、なかなか楽しめる玩具です。
※発売当初に購入した玩具ですので、日焼けなど経年劣化が見られます。ご容赦ください。
全身図
素体は武装神姫の特徴でもあるMMS素体。紅白のカラーリングで巫女の雰囲気を感じられます。背面はネジ穴が目立ちますね。
10年経過して思いますが、このMMS素体、非常に頑丈です。シリーズの大半は持っているのですが、素体部分が破損した個体は一つもありません。
本体用付属品
専用スタンド、交換用手首パーツ各種、交換用表情パーツ、バックパック、背面用コネクターパーツ、拡張スペーサー一式が付属します。
バストアップ 各種表情
表情は「ノーマル」「微笑み」の2種類。…正直良く分かりません。口部分を墨入れしてあげればもう少しはっきりするかもしれないです。おかっぱの髪型が可愛いです。
ギミック
各部にスペーサーパーツを組み込む事で3mmジョイントを拡張できます。また、バックパックを装備する事でスタンドを使用できます。また、スタンドは底面にスペースがあり、小物を収納できます。
大きさ比較
今回は素体状態で大きさ比較を行います。いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じです。頭部の大きさはほぼ同じですが、大きさは飛鳥の方が一回り大きいです。
武装一覧
アーマーパーツは多数のパーツで構成されています。
武装状態
各部にアーマーを装備して武装化完了。片腕が機銃になっているアシンメトリーなデザインが特徴的です。
レシプロ機、巫女以外にも背中にランドセルがあったり、狐耳があったりと様々な小ネタが仕込まれています。また、各部にある紋章は同イラストレーターが参加した「ストライクウィッチーズ」の扶桑国の国章「八重桜」に酷似していますが、本作品との関連性は無いようです。
武装状態 バストアップ
追加された大きなゴーグルや耳型のセンサーが目を惹きます。
武装状態 各部アップ
メカ巫女服のようなデザインが素晴らしいです。各部のレシプロ機メカパーツも情報量が多いです。
武器
武器類は霊刀「千鳥雲切」、flak17 1.5mm機関砲×2、三十六式航空爆弾×2となっています。
flak17 1.5mm機関砲はグリップの収納、マガジンの取り外しギミックがあります。
各武器類はジョイントを使ってマウントさせる事で、フルウェポンモードにすることも可能です。
武装状態 ギミック
脚部アーマーはフレームから折り曲げていく事で車輪が露出し、ランディング形態にすることが出来ます。
人体の可動から逸脱しているので、メカ娘耐性が無い人からすると異彩に見えるかもしれません。
プロペラ部分は固定されていないので手動でくるくる回すことが出来ます。
可動
非武装状態では干渉箇所も無いのでMMS素体の可動域を存分に発揮できます。
武装化しても可動はなかなか柔軟で、各部アーマーは可動により干渉を軽減させる事ができます。これと言って不自由さは感じませんでした。
以下、写真を何枚か。
※一部写真には魂ステージを使用しています。
「武装装着!」
「こういう戦いも出来ます!」
※非公式のトランスプレイです。
「全武装を解放します!」
以上、KONAMI 武装神姫シリーズより飛鳥のレビューでした。
武装神姫らしくボリューム満点な武装パーツでフィギュアと言うよりは玩具に近い遊び方が出来ます。可動素体も2018年現在の視点で見ても現行可動素体と比べ全く遜色なく、素晴らしい玩具となっています。同シリーズ内としてはギミックは控えめと言われていますが、私は十分満足できる逸品だと思います。
武装神姫シリーズは展開当初から追いかけ続けていた作品で、今でも思い出深い玩具です(*´~`*)発表されていたリブート企画もついに動き出し、新作ゲームや新世代武装神姫が次々と発表されました。つい先日行われたワンフェスでは「メガミデバイス」シリーズでの立体物の展開も発表され、早速「エーデルワイス」の試作モデルが展示されていたとの事。息を吹き返した武装神姫シリーズ。今後の情報発表にも注目していきたいです(〃▽〃)
さて、ここからは少し真面目な話。
今回この「飛鳥」をレビューした理由は一つです。記事を公開した8月15日は「第二次世界大戦」の終結した日。「終戦の日」です。
日本でも自衛隊問題や憲法改正の動き等、戦争の悲惨さについての認識が徐々に風化していっているように感じます。戦争について、皆さんはどうお考えでしょうか?
「戦争なんて悲劇しか生まない事…もう2度と起こして欲しくないです…。」
当時、戦争に行った兵隊の皆様は「お国の為」に命を落としていきました。日本は敗北し今に至るわけですが、当時戦争に行った方々は今の日本についてどのように感じているのでしょうか…。私は既に祖父を2人とも失くしているので、もう話を聞く事は出来ません。
「終戦の日」である今日は戦争の悲しさを再認識し、平和について今一度考える日としたいです。
戦闘機や戦艦を、ただの趣味として楽しめる世界が1番良いと思います。
「今も各地で争いが起きているこの世界ですが、皆様が手を取り合える日が来ることを願って…。」
今はただ戦没者を追悼し、平和について祈りたいと思います。
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コメント
コメントがありません。
こんぬつは。
今回のキャラ、全く知らなかったので相変わらず何にも語れないのですが、
顔つきや体の感じなどなどがいかにもフミカネさんらしいデザインになっていますね。
そして何気に装備がごつくて凄い…。
このキャラも含めて某ウィッチーズ系など見て素朴な疑問が浮かんだんですが、
あんよにエンジンついた装置を装着してて発熱とかしないのかな~熱くないのかな~とか…
創作にかたい事言うなって話ですよね。(ノ∀`)アチャー
今日は終戦の日ですが…個人的な考えですけど戦争についての生々しいリアリティって随分薄れてしまった気がします。
自分がオチビだった頃は軍人だった祖父や大叔父からよくえげつない昔話を聞かされたもんですが、
現代の子供や若者ってそういう実体験を生で聞く機会も殆ど無いですよね…。
でも昔語りの内容がいつ現実の問題になるかわからない状況ではありますよね。
日本の周りは危ない国だらけだという認識は持っておいた方が良いかも知れません。
今回のフィギュアは、何か凄い出来ですね@@
何よりも付属パーツが豊富で、とても楽しそうです^^
こういう場合、設計が上手く行かないとパーツ同士が干渉してしまって、姿勢の自由度が大幅に損なわれてしまうのですが、それも少ないのは見事です!
これが10年前の設計と言う事で、これを「玩具は既に、10年前には完成の域に達していた」と見るか、「玩具はこれからも、さらに進化する」と見るか、先が楽しみですね^^
自分としては、完成度はもうこれぐらいでいいので、これからはいかに安く提供できるか、「価格面での開発」をして欲しいのですが・・・
最近の玩具は段々と、高価格になりつつありますからね^^;
戦争も体験者が段々と減ってきて、悲しい事に、風化も認めざるを得ない状況になってきていますね・・・
最近ではもうネットでも、戦争未体験者による「戦争バンザイ」の奴らが増えて来て、戦争体験者の方たちには、今の日本はどの様に映ってるんでしょうね?
決して『愛国心』が悪いという訳ではありませんが、だからこそ「日本人として恥となる」様な言動を、ネットで軽々しく流すのは止めて欲しい物だと・・・そう思います。
ちなみに自分の好きなアニメの一つ、『銀河英雄伝説』という作品の中の登場人物で、『ヤン・ウェンリー』という人物が居ます。
彼は作品中、数々の名言を残しているのですが、そのなかの一つに、こんな言葉があります。
「人類の社会には思想の潮流が二つあるんだ。人の命以上の価値があるという説と命に優るものはないという説とだ。人は戦いを始める時前者を口実にし、やめる時に後者を理由にする。それを何百年、何千年と続けてきた。」
戦後73年間、取り敢えず日本では、戦争の無い社会を歩み続けて来られました。
けれども中東やアフリカ、東南アジアなどでは今でも戦争があり、決して世界的に戦争が無くなったとは、言えない状態です。
これからもたぶん、戦争が無くなる事は、無いでしょう・・・
本当に、兵器を趣味で愛でているうちが華だなと、そう思います。
実際に使われる様になったら、もう終わりですからねTT
こんばんは。
武装神姫懐かしいですね。
アニメから入って、集めようと思った矢先、
この時点では、メーカーの動きが無かったので、
集め損ないましたが、これがきっかけで、
今の義妹’s達となった思い出の作品だったりしますw
今見ると、素体としては、後発のキャラクターに比べると、
スレンダーですよねw
それと、白色は、素材によって、どうしても日焼けしちゃいますよね。
後は、終戦記念日。
そうですよね、今の世界だからこそ、こうして趣味を楽しむ事も出来るんですよね。
もし、違った世界観だったら、こういう趣味も、
らしくないとか言われて、迫害の対象にもなりかねませんので、
今の平和な日本で良かったと思います。
写真やスケッチで特高にスパイ呼ばわりされたり、
思想弾圧されるような社会が同調圧力で、
正当化されるような社会なんて、まっぴらごめんって感じです。
いぬふりゃ☆様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
今回ご紹介した玩具はかなり古いものですが、それでもかなりフミカネ先生デザインを再現出来ていると思います。
装備のごつさは武装神姫の魅力の1つですね(^^♪この当時は玩具価格を抑えめで良い時代でした。
武装神姫に関しては体長15センチ台のロボットという設定ですので、その辺りはまだ納得できる…かなと思います。
年々戦争の記憶は薄れていっていると思います。知らないというのは怖いですよね。
今一度、戦争について考える事になればと思います。
9mmパラベラム様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
武装神姫はどの玩具も傑作と呼べる素晴らしいシリーズでした。今回ご紹介した飛鳥は武装のごつさがありつつも、全体のまとまり感も良く気に入っている一体です(^^)
玩具の進化は留まる事を知りませんが、古い玩具も触ると当時の創意工夫が見えて楽しいものばかりです(^^)
玩具の高騰は目に見えて酷い状態になっていますね(-_-;)メーカー側も分かっているみたいで、バンダイは手頃さを売りにしたシリーズも展開してきています。そろそろ歯止めをかけて欲しい所です。
終戦の日。戦争について、もっと真剣に考える日となればと思います。
平和は維持する方が大変だと某ロボットアニメで言っているシーンがありましたが、まさにその通りなのだと思います。
苦しい道なのかもしれませんが、日本はその苦しい道を皆で歩んでいければと切に思っています。
鳴らない携帯様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
武装神姫はアニメ化が変なタイミングで行われましたね。完全にメインコンテンツを閉めるタイミングでアニメ化されて、ファンとしてはなぜ今?といった感じでした。
でも武装神姫はならない携帯様にも影響を与えていたのですね。なんか嬉しいです(^^)
武装神姫は経年劣化が激しいですね~。素体は本当に頑丈なのですが、焼けと軟質パーツの劣化がとにかく酷い(-_-;)ジュビジー辺りは何度メンテナンスしてもきりがないほどです。
終戦の日に関しては少し湿っぽい話になってしまいましたが、必要な事と考えて記事とさせて頂きました。
平和だからこそミリタリー関係は趣味としてできると思います。
日本は平和な国家としてこれからもあり続けて欲しいと切に思います。
イカロスウイングでございます。
いつも楽しみに拝見させて頂いております。
武装神姫、私が知ったのは、数年前アニメで大好きな中島愛(めぐみ)ちゃんが、戦乙女型アルトレーネ(レーネ)役の声を演じていたので、好きになりました。
フィギュアは、新品が既に売っていなかったので、中古品を探して夢中で集めたのもその時期ですね。
お金に困って、以前売ってしまいましたが。(;^_^A
私のブログにコメントをいつも頂いていて、本当にありがとうございます。
私は、コメントする事が苦手なので、自分からコメントをする事が出来ずに、
申し訳ございません。
これからもよろしくお願いいたします。
イカロスウイング様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
武装神姫との出会いはアニメだったのですね(^^♪
アニメ放送時は既にメインコンテンツであるフィギュア展開が停止してしまっていて、不思議なタイミングのアニメ化でした。
中島愛様は素敵な声優さんですよね。ランカやキュアラブリー、艦これでも活躍されている声優さんです。
これからも「金のおにぎり玩具箱」をよろしくお願い致します(^^♪
人間の内面性を考えたときに、人の妬み・よそ者の排除・価値観の相違を認めない・譲り合いの精神の欠如といった
ある意味人間の本質は今後も変わることはないと思われますし、宗教も倫理観も国際条約等もそうしたことにほとんど
有効な手立てを打てない中、
求められるのは「過去のそうした悲劇」をきちんと認識し後世にきちんと伝え続けていく努力なのだと思います。
人間の脳にそうした過去からの教訓がもともと備わっていれば問題ないのでしょうけどそれができないから、
きちんと私たち現代に生きるものたちが後世の子孫たちにきちんと事実・歴史を伝え続けることしか
できないのかもしれないですけど、それしかないのかもしれないですね。
飛鳥のおかっぱ・巫女さんの雰囲気・厳密にはニーソではないから絶対領域といえないかもしれないけど、それに近い雰囲気は
素晴らしいですね!
飛鳥をうっとり見つめるエリスちゃんがかわいいですね!
ぬくぬく先生様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
今回は終戦の日に合わせ、ちょっとだけ真面目な話を組み込みました。
人間という生き物は対極する2つの意識を併せ持った特異な生き物なのだと思っています。善が強く出るか悪が強く出るか。そこが各々の人間性と言われる部分なのではないかと。
そして、反省もしていける生き物なのだと私は信じたいです。
飛鳥は大分古い玩具ですが、今見ても色褪せない魅力が詰まっている素晴らしい玩具です(^^)
エリスにとっても大先輩の玩具です(^^♪