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幼児教育は最重要で最効率な投資
私がシンガポールへ引っ越した大きな理由の一つが「子供の教育」である。子供といってもうちの場合、2歳の娘である。経済評論家の池田信夫氏も自身のブログで書いているが、幼児を弱者のように扱う日本では軽視されている幼児教育こそ、最新の脳科学や幼児心理学が証明している通り、その後の人生を最も左右する要素ではないかと思うのだ。
幼児期は人の一生の中でも最高の学習者になれる時期であり、特に言語学習には最適である。東大EMP受講中にお世話になった脳言語学の第一人者、酒井邦嘉教授も「幼児期は多言語を習得させることには、最適だ」と言っていた。一時は混乱するかもしれないが、根気強くやれば語学を見事に習得できる。酒井教授によれば「5つか6つの言葉を教えるのが理想である」だということだ。
シンガポールの幼児教育はとても魅力的だ。1歳を過ぎた頃から、英語と中国語によるさまざまなプログラムが用意されている。加えて、シンガポールは人種に多様性がある。自我が確立してからだと他者との差に敏感になってくるが、幼児期であれば、人種の壁も乗り越えやすい。