Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

署名入りの戯曲本

 

本棚に仕舞い込んでいた古書を引っ張り出した。

古い戯曲で資料として買ったものだった。

奥付をみると、1956年5月10日発行。

私より2年 お姉さんの本。

 

作者は、ギュンター・ヴァイゼンボルンというドイツの脚本家。

本の扉に、著者の近影と、日本公演の時の舞台装置図が掲載されていた。

戯曲を読むのに、こういう絵があるとイメージがつかみやすくて助かる。

戯曲の冒頭には、こんなセットでという説明が必ずといってよいほど書かれているが、

それを読むだけだとイメージが頭に浮かびにくいからだ。

以下が、舞台の説明および、最初に登場する人物のト書きだ。

レールと街道とにはさまれたどこかあるところに、屋根から斜かいにストーヴの煙突の出た汽車の車両が一台。舞台奥には、赤い電灯の二つついたシグナル柱。前方の円い鉄製の庭卓の上には、真紅の汚らしい天竺葵が一つ。衣装かけには信号ピストルと古ぼけた帽子がかかっている。人間の背ぐらいのスタンドのスポットライトが、舞台を照らしている。その舞台は、人里離れた仮住居らしい、だらしのない男所帯の雰囲気を反映している。遠くに、街の灯と広告灯。秋の夕暮れ時。ピッツァがやってきて、大きなナットを、箱に投げ入れる。彼はレールの走っているほうをのぞく。そこからは、路線工夫が規則的に四拍子でツルハシを打ち込んでいる音が聞こえる。禿げ頭の黄色い顔をした、やせた、胃病の工夫頭ピッツァは、いまにも腹を立てかねない様子。彼は、長いこと外国に暮らしているイタリー人工夫特有のナマリを、まだいくらかもっている。上着は着ていない、チョッキはあけたまま。

 

そして。。。驚くことに、この本の見返しに手書きの寄せ書きがあった。

一番上に、小林昭二、次に喜多道枝、その下に縦にChako 古川伊一とかいてある。

左下は、〇〇達哉か、達雄か、ちょっと読めないけれど、

追記 ) たまうきさんが 上⤴の方は《纓片達雄》さんではないかと教えてくださいました。

   年齢も経歴もピッタリです、たまうきさん、ありがとうございました。

 

以上推察するに、これらのサインは演者及び関係者のものではないだろうか。

 

中身も確かめずに神保町で買ってきた古書だったが、関係者のサインつきというお宝をゲットしていたことに、今更ながら喜んでいる。

 

因みに

小林昭二さんは、ウルトラマンの隊長役をされていたことでも有名で、

俳優座や劇団仲間にいらしたと思う。

喜多道枝さんは、俳優座、劇団仲間、TESを経て声優としても活躍された女優さん、

代表作はフランダースの主人公の声。

Chakoさんは、平木久子さんと思われる。平木さんは倉本聰さんの奥様で、

劇団仲間、演劇集団円で活躍されていた女優さん。


追記 )  纓片達雄さんは、1931年東京都出身。俳優座養成所2期生。

劇団新人会や劇団青年座(客員)、劇団仲間を経てフリーで活動していた。

 

写真は、『殺人容疑者』を考える 〈役者編〉TESTというサイトさんにありました。

 


詳細はまた明日にでも・・・

 

 

 

本日の夜ごはん

仕事が遅かったので、カレー専門店で調達

ナンはプレーンを

この店は、カレーだけでなくてアジア多国籍料理を供している。

 

カオマンガイもあるしー

 

本日のカレーはカリフラワー入りの野菜カレー

料理メニュー : ヒマラヤカリー 参宮橋店 (Himalaya Curry) - 参宮橋/インドカレー | 食べログ