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「3DMark」に「DirectStorage」機能テストが追加 ~ゲーム読み込み時の恩恵を測定

DLC「3DMark Storage Benchmark」向けの無償アップデートとして提供

「3DMark」に「DirectStorage」機能テストが追加

 フィンランドのULは12月4日(現地時間)、定番3Dベンチマークソフト「3DMark」に「DirectStorage」の機能テストを追加したと発表した。同アプリのダウンロードコンテンツ(DLC)「3DMark Storage Benchmark」向けの無料アップデートとして提供される。

 近年の3Dゲームは小さなデータを大量に読み込む必要があるが、それらはファイルサイズを減らすために圧縮されていることが多い。そのため、読み込みの際は大量のデータを解凍(展開)する処理にCPUリソースが奪われ、最新ストレージのポテンシャルを十分に引き出せないことがあった。

 そこで、MicrosoftがPCIe接続の最新NVMe SSDのために設計したのが「DirectStorage」だ。「DirectStorage」は、ゲームアセットの解凍にGPUを用いる「GDeflate」を活用するなどして、ゲームのロード時間を短縮する。CPUオーバーヘッドを削減できるため、ゲーム全体のレスポンス向上も期待できるだろう。

 とはいえ、ゲームエンジンはアセットの読み込み以外にも多くのタスクを並行して実行しているため、一般的なゲームシーンで「DirectStorage」の恩恵を正確に測定するのは非常に困難だ。今回「3DMark」に追加された「DirectStorage」機能テストは、そうした因子を排除し、できるだけ「DirectStorage」実装のベストケースに近いシナリオをシミュレートすることで、「DirectStorage」を有効化した場合と用いなかった場合の帯域幅の違いを測定する。

 「3DMark」の基本機能は、無償で試用可能(3DMark Demo)。ただし、「3DMark Storage Benchmark」は、有償版「3DMark」(3,900円)のDLCとして販売されている。価格は350円で、両者を合わせたバンドルの価格は4,250円(いずれも「Steam」の場合、税込み)。

無償版「3DMark Demo」の場合、有償版へのアップグレードとDLCの購入が必要