いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】左手だけで完結するショートカットキーはエクセル使いの必須技能

あわせてWebブラウザーとWindowsのものも覚えておくと便利

左手で押せるキーには機能がすべて割り当てられています!

左手だけのショートカットキーをいくつ知っていますか?

 エクセルの作業にショートカットキーは欠かせませんよね。[Ctrl]+[C](コピー)・[V](貼り付け)キーなら、毎日押しているのではないでしょうか。実は定番のキー以外にも機能は割り当てられています。

 今回は“左手”だけで使えるショートカットキーに注目してみたいと思います。キーボードの左半分を見て、[Ctrl]キーと組み合わせるキーがいくつあるかわかりますか?

エクセルで[Ctrl]キーと組み合わせて使えるキー? 正解は“左半分すべて”です

 何と、キーボードの左半分[1]~[5]、[Q]~[R]、[A]~[F]、[Z]~[B]のすべてのキーに機能が割り当てられています! 作業の目的別にまとめて見てみましょう。

使用頻度「高」。必須のショートカットキー

 必ず覚えておきたいショートカットキーは6つ。定番のものばかりですが、おさらいしておきましょう。

キーボード下段の[Z]、[X]、[C]、[V]と[S]、[F]は必須で覚えておきたいですね
  • [Ctrl]+[Z]キー:直前の操作を取り消す
  • [Ctrl]+[X]キー:切り取り
  • [Ctrl]+[C]キー:コピー
  • [Ctrl]+[V]キー:貼り付け
  • [Ctrl]+[S]キー:上書き保存
  • [Ctrl]+[F]キー:検索

慣れれば便利な[D]・[R]と[G]

 すぐ上のセルと同じデータを入力することがありますよね。[Ctrl]+[C]・[V]キーのコピペよりも[Ctrl]+[D]キーのほうが簡単です。上のセルを複製する動作になります。左のセルを複製したい場合は[Ctrl]+[R]キーです。

[D]は上、[R]は左のセルを複製できます。[G]は[ジャンプ]ダイアログボックスを呼び出します
  • [Ctrl]+[D]キー:上のセルを複製する
  • [Ctrl]+[R]キー:左のセルを複製する
  • [Ctrl]+[G]キー:[ジャンプ]ダイアログボックスの表示

 [Ctrl]+[G]は[ジャンプ]ダイアログボックスを呼び出します。さらにオプションを呼び出して、選択したセル範囲内に含まれる空白セルを選択する時などに便利です。

[Ctrl]+[G]キーを押すと[ジャンプ]ダイアログボックスが表示されます。[セル選択](①)をクリックします。なお、[Alt]+[S]キーを押すと[セル選択]のクリックと同じ動作になります
例えば[空白セル]を選択すると、選択したセル範囲内に含まれる空白セルを選択できます

書式設定に使えるショートカットキー

 たまにセルの文字列を強調したいことがありますよね。[Ctrl]+[B]キーが正解です。なお、[Ctrl]+[2]キーでも太字に設定できるほか、[3](斜体)、[4](下線)、[5](取り消し線)キーと割り当てられていますが、利用頻度は低いと思います。

 覚えておきたいショートカットキーは[Ctrl]+[1]キーです。[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示できます。セルの表示形式の変更、罫線や塗りつぶしなどをまとめて設定できます。

[セルの書式設定]ダイアログボックスを呼び出す[Ctrl]+[1]キーは覚えておきましょう
  • [Ctrl]+[1]キー:[セルの書式設定]ダイアログボックスの表示
  • [Ctrl]+[2]キー:太字
  • [Ctrl]+[3]キー:斜体
  • [Ctrl]+[4]キー:下線
  • [Ctrl]+[5]キー:取り消し線
  • [Ctrl]+[B]キー:太字

もっと時短したい人向け

 テーブルを作成できる[Ctrl]+[T]キーを愛用している人はいるでしょう。文字列の分割をする時に便利な[Ctrl]+[E]キーも覚えておいて損はありません。[クイック分析]を呼び出す[Q]キーとファイルを閉じる[W]キーの利用頻度は低いと思います。

業務によっては[T]と[E]は便利に使えます
  • [Ctrl]+[Q]キー:[クイック分析]の表示
  • [Ctrl]+[W]キー:ファイルを閉じる
  • [Ctrl]+[E]キー:フラッシュフィル
  • [Ctrl]+[T]キー:テーブルの作成

Web版のエクセルを使う人向け

 Web版のエクセルを使う時はWebブラウザー上での操作になるため、パソコンにインストールされたエクセルと動作の異なるショートカットキーがあります。

 例えば、[Ctrl]+[1]キーは、Webブラウザーで開いている左端のタブに切り替わります。左から順に「1, 2, ……」と数えるので、3番目のタブに切り替えたい時は[Ctrl]+[3]キーとなります。タブの数を数えて切り替えるのは手間なので、[Ctrl]+[Tab]キーの利用をおすすめします。

パソコンにインストールされたエクセルと動作の異なるショートカットを知っておきましょう。[Ctrl]+[Tab]キーはおすすめです
  • [Ctrl]+[1]~[5]キー:左端から数えた位置のタブに切り替える
  • [Ctrl]+[Tab]キー:右のタブを表示する([Ctrl]+[Shift]+[Tab]キー:左のタブに切り替え)
  • [Ctrl]+[T]キー:新しいタブを開く([Ctrl]+[Shift]+[Tab]キー:閉じたタブを開く)

覚えておきたいWindowsのショートカット

 Windowsのショートカットを覚えておくと、パソコンの操作が快適になります。こちらも左手限定で紹介します。

 業務効率を上げるなら、エクスプローラーを開く[Windows]+[E]キーとデスクトップを表示する[Windows]+[D]キーは覚えておきたいですね。

エクスプローラーを開く[Win]+[E]キーとデスクトップを表示する[Win]+[D]キーは便利です
  • [Win]+[1]~[5]キー:タスクバーにピン留めされているアプリを起動
  • [Win]+[Tab]キー:タスクビューの表示
  • [Win]+[E]キー:エクスプローラーを開く
  • [Win]+[S]キー:検索を開く
  • [Win]+[D]キー:デスクトップの表示・非表示
  • [Win]+[V]キー:クリップボードの表示

 なお、現在のウィンドウを最背面に回す[Alt]+[Esc]キーもおすすめ。最大化したウィンドウの裏に隠れてしまったウィンドウを操作したい時に便利です。