古いものは古いものを呼び寄せる、、、
今回、私オロチはそんな不思議な力をもつとされるクラシックカー「ファミコンワーゲンバス」に揺られながら、丸2日間かけて奈良・三重方面へレトロゲームショップ巡りをして来た。これはそんな旅の記録である。
◆最近BUZZったあのお店、、、◆ ファミコンワーゲンバスの旅。2日目は
ハードオフ伊勢中州店からスタート。店内へ入る前に目と鼻の先にある伊勢神宮の方向へ手を合わせファミコン祈願だ。
FC・SFC類は50~100本程度。まずまずだった。続いてファミコンワーゲンバスが向かったのは話題のこのお店、、、
そう、先月ツイッターでBUZZっていた
VHSしかないビデオ屋さん「ジョイフル」である。もしかしたらファミコン関係のVHSがあるかもしれない。そんな淡い期待を胸に駐車場へ滑り込むと何やら店主のおばさまがいぶかしげに登場。珍しい車だったのでテレビの取材と勘違いされたようだ(笑)
おばさま。先月くらいから
「急に訪問者が多くなった」と首をかしげておられた。色んな媒体から取材も受けているという。しばらく店の前で立ち話をしながら、なんとなく古びた看板を眺めていたら、、、
↓
ファミコン!?
私の特殊能力「ファミコン・アイ」がこの文字を見逃さなかったのだ。おばさま曰く、その昔、ファミコンも扱っていたという。そしてほんのわずかだが今でも店内にファミコンが置いてあると言うではないか。さっそくファミコンワーゲンバスの御利益が来たー!!
※店内の様子 店内へ突入。VHSしか置いてないビデオ屋さんということで有名になったジョイフルであるが私が驚いたのはむしろこのレコードの山。おばさま曰く
「昨日、倉庫から出して来た」とのこと。蔵出しホヤホヤかよ。しかもオール1枚1000円。中にはプレミアがついてるものがあることは知ってるが面倒くさいのでオール1000円にしているのだという。まさに
掘り出し放題やないか。私がレコードマニアだったら失禁してただろう(笑)
ただし、ほとんどのレコードジャケットに
「レンタル専用」のシールが貼ってあるので美品にこだわる御仁は要注意である。
写真左がファミコンが置いてあった棚。店内のVHSはほぼすべてが真っ白に日焼けしているのだが、ファミコンも御多分に漏れず真っ白。それでも良ければオール1000円で売ってくれるぞ。右側は入り口付近に置いてあったタイトーの景品マシン「TINKLE TINKLE」である。ショーケース代わりになっていた。
◆ロマン輝くお店◆ 県道37号線に戻って北上。リ・トライアングル
(亀屋)というリサイクルショップに寄る。この店では10年くらい前、メガドライブ+ソフト20本セットを2000円で買ったという実績があるものの、今回はとくに何もなし。昼食を取る。
時刻は14時過ぎ――
ファミコンワーゲンバスはそのまま北上。国道42号線沿いの
「浪漫遊松阪店」へ到着した。
ここは三重に2店舗ほどある万代書店グループの一員かと思いきや、浪漫遊という別グループの店舗。しかし見た目はほぼ変わらない。このへんの事情は謎である。
店内はFC・SFCの裸カセットが数百本。箱付数十本。PCE・MD数十本というよくある感じではあるものの全体的に
相場よりやや安いのが嬉しい。特にショーケースの中の箱付ハードは安いと感じた。DUO-R箱付とか、持ってなければ買いたかったよ!
浪漫遊は石川県金沢に本店があり、福井や各務原(岐阜)にも店舗があるようだ。機会があれば行ってみたい。
◆消えた大量在庫◆ ブックオフ42号松坂久米店にはとくに何もなく世界一短い名前の都市・津へ突入。
ハードオフ津南郊店には
ファミコンソフトの箱付が100本ぐらいあった。ハードオフでこの数はとても多い。その他メガCD箱付などハード関係もわりと充実していた。あなどれない。
次にファミコンワーゲンバスは、その昔、ファミコンを扱っていたが今ではカードショップになっているというトイーズヤハシへ向かったのだが、、、
シャッターが閉まっている。窓の中はもぬけの殻だった。情報筋によると、このお店の倉庫にはその昔
ファミコンソフトの在庫が大量にあったらしいが数年前に、無料で働いてくれていた近所の人間に店を任せていたら、いつのまにかすべて捌かれてしまったのだという。昔からタダより高いものはないというが、、、
いずれにせよ、何か残っていればという一縷の望みは絶たれてしまったようだ。
◆謎のスーパーマリオ!?◆ 続いてファミコンワーゲンバスは
ハードオフ鈴鹿サーキット通り店に到着。
※ハードオフの看板とファミコンワーゲンバスはよく似合う レトロゲームの在庫量は津南郊店と同じような感じであるが、ファミコン棚に手書きで
「スーパーマリオブラザーズのタモリバージョン」と書かれた怪しいディスクを発見、、、
まさか、某オールナイト版に出てくる、こいつ(左下)と間違えてないか。それともマリオがタモリに書き換えられてるハックROMかな?
まあ、どっちにしても興味ないからスルーである。
次に寄った
万代書店鈴鹿は浪漫遊より一段劣るものの、まずまずのラインナップだった。珍しいショップシール見つけたよ!
◆三重県北部で珍品をGET◆ あたりが薄暗くなってきた頃、突入したのは三重県北部の都市・四日市。
国道1号線沿いにある
万代書店四日市日永店は2年前に移転オープンしたお宝系リサイクルショップだ。
2Fゲーム売り場、レトロゲームコーナーの試遊スペースにファミコンカセットでできたイスを発見!!
これが有名な
「ファミコンソファー」か。おそらくジャンク品の再利用なのだろう。秋葉原で
ファミコンソフトが大量投棄されていた案件が頭をよぎる。こういう風にディスプレイとして活用される例は少なくないが、ファミコンソフトに尻の乗せるのはちょっと抵抗があった。
ジャンクディスクはキーホルダーとしてリメイク販売していた。こういう試みはジャンジャンやって欲しい。
レトロゲームは万代書店鈴鹿店よりも充実していると思う。周辺機器類も多いし、とくにショーケースの中が
他店ではあまり見られないラインナップで見ごたえがあった。その中でも特に珍しいなと思ったのがこちら。
PCエンジン同人CD-ROM2ソフトとして、マニアの間で知られている『しあわせうさぎ』と『同II』である。カウンターでアルバイトの店員さんに「本物ですか」と訊ねると
「え、こういうのに偽物ってあるんですか」と逆に驚かれてしまった。変なことを聞いてすまない。そもそも、こんなマニアックなものに偽物なんてないか、、、
内容というよりも、存在そのものが前から気になっていたソフトだったので、相場よりもかなり安かったこともあり、思い切ってGetしてきたよ。そのうちプレイ記事書くかも!?
◆コンプリート3周分の在庫量◆ 時刻は18時を回った――
ファミコンワーゲンバスの旅もいよいよ終わりが近づいて来た。同じく1号線沿いにあるブックオフ四日市店に到着。めっきりレトロゲーム類に弱くなったブックオフであるが、ここは私が知っている
ブックオフの中ではトップクラスのレトロゲーム在庫量を誇っていた。
しかし今回、かなり在庫が減っていたなあ。
内陸部へ舵を切って、日永駅を過ぎたところにあったのは
ハードオフ三重四日市店だ。
レトロゲームコーナーの横長ショーケースが特徴的である。鈴鹿店よりは充実している気がする。ジャンク品がすぐ下にあるので、一般棚とジャンク棚を一気に漁ることができるのは魅力的だが、個人的にはジャンク棚が奥にあるレイアウトのほうが
ダブルチャンスがあるみたいな感じがして好きである。
※写真撮り忘れたのでGoogleマップより 続いて訪れたのはアライブ四日市ときわ店。
ここのレトロゲームの在庫量はこの辺りでは群を抜いている。数年前の噂によると倉庫には
ファミコンのコンプリート3周分の在庫を抱えていたという。
また、特筆すべきはNESで、常時200~300本くらいのソフトが網棚やショーケースに陳列されており、正直、これだけの量のNESソフトが売っている店を(秋葉原含め)私は他に知らない。さすが日本一のTVゲーム屋さんを目指しているだけある。ただし
値札に貼ってある値段では売ってくれないこともあるので要注意だぞ(笑)
※こちらも写真撮り忘れたのでGoogleマップより 最後はモノ、モノ、モノマニア~♪のCMで三重県民にはお馴染みのリサイクルショップである。それにしてもすごい名前だ(偏執狂って意味だよ)。レトロゲーム類は各数十本程度だが、ショーケースの中に
『聖鈴伝説リックル』の箱説を発見。いくらだったかは店舗で確かめて欲しい。ちなみに1年くらい前にもあったよ、、、
そして私はファミコンワーゲンバスを降りたのだった。
◆まとめ◆ 走行距離:約90Km(S→G)
所要時間:約8時間(食事込み)
件数:約15件(H4件、B2件、万代2件、他)
※運行ルート(★:主な店舗 S:スタート G:ゴール) →北 とうとう奈良・三重を行くファミコンワーゲンバスの旅が終わった。
まずはVHSしか置いてないビデオ屋さん「ジョイフル」である。まさかファミコンに出会えるとはね。店主のおばさまも気さくだし。レコードに関してはまさに宝の山。ファミコンワーゲンバスが訪れた日の夜に偶然にもローカルテレビ放送があったようだ。お宝争奪戦の火ぶたが切られたぞ!
それにしても三重県のハードオフはファミコンの箱説付きが多いように思う。特に津南郊店には目を見張るものがあった。浪漫遊は在庫量はまずまずだが箱付ハード類の値段が安いところが魅力だ。他の店舗も行ってみたい。万代書店は奈良の開放倉庫ほどではないものの個性的で楽しいショップだった。昨日の名張といい、三重県にはまだまだ
可能性にあふれているように感じるのだ。
ファミコンワーゲンバスよ。楽しい旅をありがとう。
取材協力:石之丞 with ファミコンワーゲンバス
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