読書記録

読書記録

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

36冊目 社会科授業のユニバーサルデザイン 著者 村田辰明 東洋館出版社 2013

授業のユニバーサルデザインとは、「学力の優劣や発達障害の有無にかかわらず、すべての子どもが、楽しくわかる・できることをめざし、教科における工夫、様々な子どもへの配慮を駆使して行う通常学級における授業のデザイン」(第13頁)のことを言います。 …

35冊目 向山型スキル・社会科の授業パーツ100選 プロデュース 谷和樹  編集 許鍾萬 澤田英一 明治図書 2012

TOSSが出している書籍らしく、社会科に関わる教育技術を100紹介している、そんな書籍です。 自分の授業に、パーツとして挿入されている指導法は、いくつもあります。 例えば、第14頁に紹介されている地名探し。 「地図帳。○ページを出しなさい。第一問。…

34冊目 日本史の誕生 著者 岡田英弘 ちくま文庫 2008

著者は歴史を、「人間の住む世界の、時間軸と空間軸の両方に沿った、しかも一個人の直接、経験できる範囲を超えた、言葉による説明」(第332頁)と定義しています。 そして、その説明は、「歴史を叙述する側が、主観的に与える意味づけ」(第332頁)であると…

33冊目 世界史の誕生 著者 岡田英弘 ちくま文庫 1999

まず、最初に書いておきますが、本書への書評は、批判的な記述が多いです。 さて、世界には歴史観と言われるものが、大きく「地中海型の歴史(西洋史)と、中国型の歴史(東洋史)」(第49頁)の二つあると著者は主張します。 まず、「地中海型の歴史観」で…

32冊目 サピエンス全史(下) 著者 ユヴァル・ノア・ハラリ  訳者 柴田裕之 河出書房新社 2016

上巻の最後に、人類が生み出した普遍的秩序について、貨幣・帝国・宗教を挙げましたが、宗教については感じ入った記述があるので引用します。 「近代には、自由主義や共産主義、資本主義、国民主義、ナチズムといった、自然法則の新宗教が多数台頭してきた。…

31冊目 サピエンス全史(上) 著者 ユヴァル・ノア・ハラリ  訳者 柴田裕之 河出書房新社 2016

「今からおよそ一三五億年前、いわゆる『ビッグバン』によって物質、エネルギー、時間、空間が誕生した。私たちの宇宙の根本を成すこれらの要素の物語を『物理学』という。物質とエネルギーは、この世に現れてから三◯万年ほど後に融合し始め、原子と呼ばれる…

30冊目 「学びの責任」は誰にあるのか 著者 ダグラス・フィッシャー 訳者 吉田新一郎 新評論 2017

題名から、「学びの責任は、子どもにあるのだ!」と言い切って思い切った実践が載っている本なのかな、と想像していたのですが、実はそんなことはなくて、最終的な学びの責任は子どもたちにあり、子どもが自立した学び手足り得るよう学習過程を進めていくの…

29冊目 PBL 学びの可能性をひらく授業づくり 著者 L・トープ S・セージ 訳者 伊藤通子 定村誠 吉田新一郎 北大路書房 2017

PBLとは、Problem-baced Lerning のこと。 日本では、探究学習と言われたり、問題解決学習と言われたりしている学習のデザインです。 ただ、日本で見られる探究学習は、擬似探究学習だよなぁ、と思ってしまうことが多いです。 例えば、中学校の事例。 「目玉…

28冊目 たった一つを変えるだけ クラスも教師も自立する「質問づくり」 共著 ダン・ロススタイン ルース・サンタナ 訳者 吉田新一郎 新評論 2015

この本を読みながら、常に頭の中に浮かんでいた言葉は、主体性。 主体性とは何か。 それは、自分自身の課題意識から、様々なことに挑戦したり、追求したりしていく姿であろうと思います。 さて、日本の教育でも、主体性という言葉がよく使われているし、大切…

27冊目 深い学びをつくる 著者 キエラン・イーガン 訳者 高屋景一/佐柳光代 北大路書房 2016

「長い学校生活にあったすべてのカリキュラムを見るといい。それはまるで人間の知識の百科事典のようである。しかし学校を去るときまでに彼らの精神に与えた影響を考えれ見ればーさまざまなテスト結果から見るとーそれはあたかも外国語ですべての知識が学生…

26冊目 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか 広田照幸 ちくまプリマー新書 2022

広田先生が一般の方向けに、非常に平易な文章で書かれた書籍です。 この書籍、それぞれの章が非常に面白く、教育の捉え方について、とても学びになりました。 まず、本書では教育を、「教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすることである…

25冊目 人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 講談社学術文庫 2000

本書では、判明している限りの日本の人口に関する資料を丹念に追いかけながら、日本の歴史の実像を明らかにしていきます。 まず、日本の人口の推移の波に関しては、大きく四つあったと本書では書かれています。 「第一は縄文時代の人口循環、第二は弥生時代…

24冊目 手に取る日本史教材 共著 宮内正勝 阿部泉 地歴社 1988

歴史では、『手に取る』が共著。 『続・手に取る』『日本史モノ教材』が阿部泉先生の著。 『歴史モノ教材で授業を変える』が白川隆信先生の著で、4冊シリーズがあります。 また、地理では、『モノで学ぶ日本地理』『モノで学ぶ世界地理』が小田忠市郎先生の…