これは、下屋稲荷神社境内にある自然石の稲荷穴にある鉄製の檻。この檻は、どういう意味を持って置かれているのか?
動物を閉じ込める檻にしては、要らないと思われる穴が正面の扉と、天井の二ヵ所にある。この穴は、どういう意味の穴なのだろうか?小動物や猫などが入っても、この穴から抜け出せそうな大きさの穴である。ただ正面の扉には鍵がかかるようになっているので、益々穴の意味が分からない。
とにかく制作時から、意図的に作られた穴という事はわかる。ただその意図がわからないのだ。また檻にしては、石の穴に面している方向は筒抜けになっている。これは破損したものなのだろうか?気になるのは、上面の支柱が他よりも長いのは、何かと組み合わせる為の形状という事だろうか?とにかく自分は、こういうものには詳しくないので、誰か教えて欲しいものである。【狐に憑かれた話】
実は、昭和48年に同級生がこの檻の中に爆竹を仕掛けたところ、意識を失って倒れたという。自分はその頃小学生で、その時は担任の先生が「〇〇君は風邪をこじらせて肺炎になったそうだ。」との言葉を聞いただけで、それから一週間以上休んだというのを記憶している。それから10年以上経った時、その同級生の家に遊びに行った。その時は、たまたま居合わせた同級生の親父と雑談交じりで会話していたら、同級生が小学生の頃の話題になった。学校を休んだのは、実はこの下屋稲荷の檻の中に爆竹をしかけてから意識を失ったというものだった。
意識を失った同級生は家に運ばれたが、その間、獣のような唸り声をあげ続けたそうである。そこで両親は、狐に憑かれたに違いないとお祓いをしたそうである。それから獣のような唸り声を発する事は無かったそうである。同級生は稲荷神社で気を失い、意識が戻るまでの記憶は全く無いそうである。それから更に10年近く経ち、その同級生は結婚した。その結婚した相手の親族に、霊能力者がいたらしい。同級生は、その霊能力者である親族にこう言われたそうである。「因縁のあった稲荷神社にお参りに行きなさい。」と。同級生はハッとして、それからこの下屋稲荷神社に参拝したそうである。