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概要

かつて琉球王国に存在したグスク)。現在の沖縄県那覇市首里に所在。

堅牢な2重の城壁を丘陵地に張り巡らせた城(日本の城分類で言えば平山城に相当する)。中国の城の影響を受けており、宮殿の外観も一見中国的。だが、内部の構造は日本建築の流れを汲んでおり、正殿の唐破風も日本の寺院建築に用いられるものであるなど、中国の城郭とは似て非なるものである。また裏手の国王や王子の居住空間は琉球特産の赤瓦を使ってあるほかは純和風である。

沿革

明確な築城時期は不明であるが15世紀半ばから歴代琉球国王の居城とされた。

しかし、早くも1453年の王位継承戦争である志魯・布里の乱で破壊・焼失してしまった。

1660年と1709年にも焼失しており、財政難や木材の不足もあって再建には時間を要している。

廃藩置県に伴い、城主たる尚氏は華族(のち侯爵)に列せられた事で東京へと転ずる事となり、この城を去る。

主を失った首里城はみるみるうちに老朽化。そこへ大日本帝国陸軍が駐屯地へと転用。正殿は辛うじて上層部駐屯および賓客用建物として残されたが、それ以外の建物や備品・美術品は一般兵士たちによって「老朽化した建物を残すのは危険かつ邪魔である」との名目を立てられ兵糧の焚き付けや燃料確保などの目的で破壊されてしまった。

最後には県(と陸軍)のお荷物に。時を同じくして沖縄県民は近代社格制度の県社造営を希望した。

そこで国(と陸軍)および沖縄県は老朽化した首里城正殿をも取り壊し改めて近代神社建築の社殿を新築する方針を立て、1923年大正12年)に神社建立が計画化。計画の周知公開から取り壊し工事着手までの日数は僅かに3日間。首里城正殿4度目の消失、そして永遠の喪失は目前に迫り、その運命は誰にも覆せぬものと思われた。

しかし、この計画に血相を変えた人物がいた。沖縄県女子師範学校で美術を教えていた教師、鎌倉芳太郎である。鎌倉は東京美術学校(現在の東京芸術大学)の出身者であり、卒業し教職につきつつ、その傍らで美術学校にも助手として籍を置いていた。何よりも恩師の(東京帝大建築学科の教授にして神社建築の権威でもあった)伊藤忠太と共に沖縄美術の研究を行っていた。

首里城取り壊しが決定された時期に、ちょうど東京に出ていた鎌倉は首里城取り壊しの報を大慌てで伊藤に注進。その中止と首里城正殿の保護を必死の思いで請うた。伊藤も首里城は自らの研究と沖縄のこれからのために必要なものとして鎌倉の要請に快諾。神社建築の権威の立場から内務省に取り壊しの決定を覆させ、さらには内務から沖縄県庁へと「取り壊し中止」の電報を打たせ、間一髪で首里城の全面取り壊しは阻止された。

かくて伊藤の案を取り入れる形で1925年(大正14年)には、首里城正殿を残存させて拝殿とする沖縄神社が創建。源為朝や歴代琉球王が祀られた。さらに伊藤たちは首里城を国の史跡(のち国宝)に認定させ、この事により昭和初期には傷んだ各種建築の修復も行われた。

首里城の保護を見届けたのち、鎌倉は二度にわたり大規模な琉球芸術調査を行う。鎌倉が遺した膨大な調査資料はのちの世において沖縄の琉球文化を体系的に守り伝える礎となり、以降、鎌倉の死後にあっても琉球文化の伝承・首里城保護復元の一級資料として活用される事となった。

鎌倉の収集資料は、写真資料・約3000点。研究ノート81冊。さらに染色の現物資料や地元の陶磁器も含まれ、その総数は7512点にも及んだ。この「鎌倉調査資料」は鎌倉の「琉球の文化は沖縄県民によって護られねばならない 」とする遺志を受けた遺族によって沖縄県立芸術大学に託され、2005年には国の重要文化財として指定を受ける事となった。

この鎌倉の調査によって、首里城はついに「以降、破壊されてもほぼ確実に再建ができる(後世に遺せる)城」となったのである。

ちなみに鎌倉はのちに紅型の染色家となり1973年(昭和48年)には「型絵染」の人間国宝として認められ、その芸術家としての生涯を賭し、沖縄文化の素晴らしさを全国に知らしめる活動に殉じた。

1945年昭和20年)の沖縄戦に際し、城域の地下に陸軍第32軍の司令部が設置されていたためアメリカ軍の空襲・艦砲射撃により焼失・破壊された。その猛威は地表を覆すもので、現在見る事のできる石垣の基礎部分の、約1mより上は全てこの時の攻撃で消失している。一度は回避された4度目の首里城消失である。宝物はあらかじめ宝物庫に避難させてあったが、全て米兵に略奪された(一部は返還されたが大半はそのまま散逸した)。

戦後は琉球大学の敷地となり、同大学の首里キャンパスとなった。なお沖縄神社そのものは1960年代の再建運動により新築再建された。この時、沖縄神社は琉球大学に首里城址の返還を求めたが、政教(教育と宗教も含む)分離・代替用地・移転予算などの各種問題により撥ね付けられ、別地での再建となった。

その後琉球大学は1977年(昭和52年)から1984年(昭和59年)にかけて現在の千原キャンパス/上原キャンパスに移転した。

返還前の1958年(昭和33年)に守礼門が再建されたのを皮切りに徐々に再建が進められた。

琉球大学時代は長らく守礼門のみが再建された状態が続いたため、がっかり名所扱いされたことも。

沖縄返還20周年の1992年平成4年)には正殿等の再建がなり、首里城公園として一般開放された。

これは外観だけでなく、木造で往年の建築を再現したもの。この再建にも当然、前述した「鎌倉芳太郎の遺資料」が大いに役割を果たした。

2000年(平成12年)には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録されている(ただし「城跡」としてで、再建建造物は対象外)。

2019年(平成31年)1月には正殿後部の国王の住居を含め復元工事が(守礼門より南に存在した中山門以外は)完了し、2月1日から公開された。同月、国から県に管理が委任された。

2019年(令和元年)10月31日に火災により正殿・北殿・南殿など大半の建物が全焼してしまった。警備員の証言や発生直後の防犯カメラ影像などから、火元は正殿1階の北東部分とほぼ特定された。原因は出火直後から「不明」と大規模に報道された。しかし後に沖縄タイムス主催のイベントのためにブレーカーから直接電源を引いている写真が公開され、インターネット上ではこのイベントの準備による漏電ではないかと推測された。また、赤い塗装に沖縄特有の桐油を使っていた事が火勢を早めた可能性がある。最終的に県警では当初の報道通り原因不明と結論付けた。また消防庁は原因究明の為、消防研究センター職員を派遣したが原因究明には至っていない。

また県では県知事以下、炎上中・鎮火前から、原因究明や再発防止、責任者に対する問責といった諸問題への言及がないまま国費による再建を主張している。再建支援を求めた知事に、菅義偉官房長官は全面支援する考えを示し、公明党も官邸に支援を申し入れた。安倍政権は国主導で再建を進める事を決定し、衛藤沖縄北方担当大臣が財政措置を取る方向で検討している事を明らかにした。

首里城の歴史上5度目の焼失となった。

焼失直後から首里城再建に向けて日本各地で募金が始まり、国の内外から県や那覇市、県内マスコミ10社に託された寄付金は2020年(令和2年)3月末までに37億円を突破した。

2021年(令和3年)7月19日、首里城復旧・復興推進本部会議は首里城復興基金(寄付金)約52億7千万円の内、約24億円を正殿の復元に、残額を城郭内の北殿や南殿など他の施設の復元に活用する方針を発表した。寄付金は赤瓦や正殿内の扁額、正殿の壁や天井、大龍柱など寄付者の目に付き易い象徴的な箇所を中心に使用される。

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