概要
両親・親戚などの保護者がいない未成年者の事。狭義では生みの両親が死別、または行方不明となった未成年者を指す。
また、「保護者がいない」というその様から、ある仲間や業界の内部において、師匠格や先輩格となる人物の廃業・死去、あるいは所属団体からの脱退などによって拠るべき上位の人間関係を失ってしまった若手・修行中の人物や一門弟子のことを「○○界の孤児」などと表現することがある。
主な生活
彼らの場合は両者がいない為、祖父母や親戚もしくは里親に引き取られるのがパターンであるが中には知人が保護者代理人となり共に生活するパターンも少なくない。
また、親類関係全員が引き取れないと判断された場合は彼らは孤児院(児童養護施設)などの児童福祉施設に送られ、18歳になるまでそこで他の孤児と共に共同生活を送る。
だが、戦争や治安の崩壊や無政府状態の国では福祉活動は頼れず、それらの孤児は靴磨きや荷下ろし、籠売りなどで生計を立てながら生活しなければならず、家もマンホールや廃小屋の中での生活も強いられる。また、中には泥棒や盗みで生計を立てたり、畑を荒らしたり鶏小屋を襲って食物を盗み取りながら生活する者も少なくない。やがてその孤児は大抵の場合、大金を得たいが故に暴力団や窃盗団に入団し、人身売買や麻薬、更には強盗殺人などの凶悪犯罪に手を染めてしまうケースを辿ってしまうのがパターンである。
有名人
架空
6年前に両親を事故で亡くし親戚である龍門渕透華の家に引き取られるが、桁違いの麻雀の実力に恐怖を感じた透華の父によって屋敷内の別邸に隔離され、透華が祖父の経営する高校で似たような境遇の仲間達を集めた麻雀部を作るまでの間孤独な日々を送っていた。なお、麻雀部は創部直後に全国大会団体戦三位(衣自身も個人最多得点記録更新)という活躍を見せたが、その圧倒的な強さ故他校の生徒から畏怖の対象となってしまう。だが、翌年の県大会決勝で心折れることなく麻雀の楽しさを語りかけてきた主人公と対局するうちに麻雀を楽しむ心を思い出し、試合終了後は主人公に満面の笑顔を見せた。
1年前のある日両親と船旅をしている時にリヴァイアサンが近くを通った影響で発生した嵐によって船が沈没し、その直後にD(タイプ・ドラゴン)と呼ばれる異能が覚醒して唯一の生存者となった。そして騒動が収まった後自らの意思でDの為の特殊教育機関ミッドガルに編入する。なお、ドラゴンへの憎しみや復讐心といった負の感情は無く、『ドラゴンと戦うために生き残ったような気がする』という使命感からミッドガルに編入することを決意した。
事情は不明だが物心ついた頃から一人山に隠れて暮らし、近くの村から食料を盗んで飢えを凌ぐという野生児生活をしており、ある日出会った少年と接していくうちに徐々に心を開くが、その後村人たちに捕まり人身売買されそうになったところを少年と少年の父親の機転で解放され、その後彼の家で暮らすことになる。だが、2年後のある日に起こった大噴火で村が壊滅状態になり、怪我と飢えで衰弱していく義兄を助ける為絶食を続けて餓死してしまう。だが、詳細は不明だが邪神の力によって成長した姿で現代に蘇り、邪神を崇拝しながらも義兄へ異常な愛情を抱くダークヒロインとなった。
数千年の時間を生きた賢竜オロバスの娘で、数年前のある日、父の亡骸を聖騎士が貪り食べるという凄惨な現場を目撃して以来当事者へ復讐を誓い、聖騎士全てに激しい憎悪を燃やすようになり、全身を甲冑で覆った大柄な騎士『亡霊のウォルフォレ』として活動し、魔王候補に挙げられるほどの戦果を残していた。だが、ある日魔王を襲名した直後のザガンの城に侵入して襲撃する返り討ちにされ、その後のやり取りによって彼やネフィの人柄にほだされ、城に住むようになる。その後死去した魔王マルコシアスの城の地下で起きたある出来事によって父の本当の仇が魔族であることを知り、その直後に仇と思っていた聖騎士が敵の攻撃から身を挺して庇ってくれた上に父と過ごした時間を「我が人生最良のひと時であった。」と言ってくれたことで完全にわだかまりが解けて復讐心が無くなり、その後はザガンから提案されて返答を保留していた養子縁組の話を受け入れて家族となった。
物語開始数ヶ月前に両親を航空機事故で亡くし途方に暮れていた際、同じ事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園理事長が合同慰霊祭で唯一泣いていなかった二人を心配し、授業時間以外は学園の保育ルームで働いてもらうことを条件に、竜一が成人するまでの間後見人として引き取り、竜一は新たな学園生活、虎太郎は保育ルームで新しい友達との生活をスタートさせた。
物心ついた頃には両親は居らず、主に散らばった無数の侍の死骸から物を漁りながら生活していたところを吉田松陽に拾われる。
本名は本田吾郎。実母は幼いころに病死し、実父も5歳の頃に試合中のデッドボールによって事故死したことから孤児となり親戚に預けられるはずだったが、親戚は実父が遺した遺産が目当てだった為、それを見抜いた吾郎の保母でもある茂野桃子が保護者代理人となり、以降は姓は茂野として生活するようになる。
公爵家令嬢である母親が不倫相手との間に作ってしまった子供で、しかも母親が産後間もなく死亡したため、公爵の指示により父親と引き離され、母の従兄の家に養子に出されたため、本人は実の両親の顔を覚えていない。
生まれて間も無く九尾の暴走によって両親が巻き込まれ死亡。その後、暴走を阻止する為に死の間際に九尾の力を自身に封印された事から、周りから里を滅ぼしかけた化け狐呼ばわりされるようになり、言われようのない誹謗を受けながら幼少時代を過ごし、知人や施設にも頼らず一人で生活していた。
ナルトのライバルでもあり唯一の親友。幼い頃に両親を含む一族全員を実の兄の手によって惨殺され、以降は兄へ復讐を誓いながら廃墟となった屋敷で生活しながら生きるようになる。その後、一度は兄に瀕死の重傷を負われながらも16歳の頃に遂に兄を殺す事に成功した。だが、その直後にある真実を突きつけられる事になる。
幼少期に滞在していたグーデンブルグ王国で第二次遭遇と呼ばれる大量のサベージ襲撃事件で両親を亡くし、以後数年間を養護施設で過ごした。なお、ハヤトは第二次遭遇でサベージに襲われ瀕死の状態だった見知らぬ少女を救護した影響でヴァリアントになった。
生まれて間も無く両親を不慮の事故で喪い、母方の親友が保護者代理人として彼を育てた。だが、彼が15歳になるまではその事実を知らされず、更に自身には生き別れとなった双子の兄の存在も明らかとなった。
数年前長期間マフィア組織に長期間囚われ利用されていたところを当時軍隊に所属していた主人公に救出され両親の元に帰るも、しばらく後にドラゴン信奉者団体のリーダーを務める女性テロリストによって目の前で両親を殺されて囚われ、その後彼女に何度も「あなたはドラゴンよ。」と言われ続け団体で崇拝されたため、自分はドラゴンだと思い込んでしまう。それからしばらく後にバジリスクに見初められた少女を捜していた軍隊(以前主人公が所属していた軍隊)によって発見・保護されミッドガル学園に送り込まれた。
両親の生死は不明だが幼少期より孤児院で生活していた。そこでは敦に対して体罰や罵詈雑言を浴びせられる地獄のような日々を過ごしていた。しかし、ある日孤児院の経営が「人喰い虎」に襲われて不安定化、同じ時期に敦はそこから追い出されることになる。その時から「自分は人喰い虎に狙われている」と思って逃げていたが、敦自身がその人喰い虎だった。(本人に変身している間の記憶はなく、本人も異能力者だということも知らなかった)太宰の勧誘を受け、武装探偵社に入社することになる。
生まれて間もなく捨てられていたところをアリッサに拾われ、たくさんの愛情を受けて育った結果、母の愛情を奪いそうだからと可愛い動物を使い魔にする提案を拒否する、母にほんの少し好感を抱いた初対面の女性を鬼の形相で睨みつける、母に片思いしているエルフをエルフが大好物のモンスターに丸呑みさせる等ヤンデレ気味な重度のマザコンになってしまった。
お互い幼少期に両親を亡くし(明乃の両親は海難事故、もえかの両親は詳細不明)、養護施設で知り合い唯一無二の親友となる。そのため両者共に「海の仲間は家族だから。」と言うほど仲間意識が強く、明乃は仲間達が危機に陥った際や要救助者を発見した際は艦長の任務を放棄してまで救助に向かうことが多々あり、もえかは仲間達が次々と理性を失って暴走し制御不能状態で長期間海上を航行していた間も数少ない正気な仲間達を励ましながら冷静に指揮を執っていた。
生まれて間もなく父が戦死し、女手一つで育ててくれていた母親も遊郭での重労働がたたり数年前に病死してしまい、路頭に迷っていたところをヤクザの組長に拾われ、スリによる小遣い稼ぎを無理やりやらされていた。ある日剣心の財布を掏ろうとしたことがきっかけでヤクザと縁を切ることを決意し、本心を打ち明けて反抗し殺されそうになったところを剣心に助けられ、「強くなりてぇ…」と悔し泣きする弥彦を見た剣心が神谷道場に住み込みで修行することを提案し、剣心、薫との共同生活が始まり、師匠である薫とは義姉弟のような関係になっていった。
物語開始数ヶ月前に両親と兄を事故で一度に亡くし、その後遺産絡みの醜い争いに巻き込まれたことで本来なら合格できるレベルの大学受験に失敗し、気晴らしに訪れた観光地の岬でチンピラに絡まれ、反撃したことで崖から突き落とされ、死にたくないと願いながら落下していると何故か異世界に転移し、瞬間移動能力を得る。その後現代日本から持ち込んだ商品で雑貨屋を開いたことがきっかけで次々と人脈を広げ、更に強い正義感で悪徳商会や人身売買組織の壊滅、帝国の一方的な侵略戦争の終結といった功績を上げ、その活躍により国王から子爵の地位を与えられ、辺境地の領主となった。
物語開始数ヶ月前に両親を事故で亡くし、給料を払えないことからそれまで仕えていた執事とメイド達を解雇し屋敷に一人で引きこもっていたが、ある日訪れたメイドが無給で構わないので雇ってくださいと懇願し、以後彼女との生活を続けるうちに怪しいと思っていた彼女を徐々に異性として意識するようになる。
世界的バイオリニストの父と声楽家の母の両親の間に生まれた音楽会のサラブレッドの少女。しかし、幼少期に難民キャンプでの復興活動中に爆破テロにより両親を失う。そこから心は荒みフィーネに拾われ、主人公の前に立ちはだかるも紆余曲折を経て、仲間になり戦友のひとりとして活躍することになる。
- ラッミス、ヒュールミ(自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う)
幼少期に村を魔物の襲撃によって壊滅させられ両親を亡くした幼馴染で、ラッミスは怪力の加護を持って生まれながら魔物襲撃時に怯えて何もできなかったことを激しく後悔し、ハンターとなって人々を守るために戦うことを決意した。ヒュールミは元々好きだった魔道具の研究や開発に一層のめりこむようになった。
- レーコ(邪竜認定)
母親は回想シーンに一切登場しないことからかなり前に亡くなっていると思われ、父親は数年前共に船旅をしている際魔物に襲撃され、一人勇敢に立ち向かうも瀕死の重傷を負い、動揺したレーコが無意識に魔力を暴発させて船もろとも爆発させ、漂着後同乗していた人々から人間に成りすましていた化け物扱いされ、無実を訴えるレーコを庇う言葉を掛けながら目の前で息を引き取った。その後は邪竜扱いされている草食ドラゴンが住む山の近くにある村に生贄用として人身売買され数年間を過ごすが、他の人々とは違い何故か邪竜を崇拝するようになり、生贄として差し出された際も自ら進んで犠牲になろうとし、困り果てた草食ドラゴンが咄嗟に言ったある一言がきっかけで邪竜様の眷属になったと思い込み、人間離れした魔力と戦闘力を身に着け、草食ドラゴンの意思を無視して邪竜様の威厳を示すための珍道中を開始した。
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外部リンク
孤児(Wikipedia) ※一部引用