「強くなりてえ……おまえの助けなんか、いらなくなるぐらい……父上と母上の誇りを自分で守りきれるぐらいに強くなりてえ……」
演者一覧
CV
実写演者
プロフィール
1868年(明治元年)8月(旧公式本)/11月26日(2023年度版)生まれ。血液型B型。初登場10歳。
身長128cm体重23kg。
概要
東京府士族の少年で、明治維新の混乱によって幼くして両親を亡くした孤児。
下級武士だった父は彰義隊の一員として上野戦争で戦死し、母は弥彦を育てるために必死で働いた末に病でこの世を去ってしまう。両親の懸命な生き様は弥彦にも伝わっており、彼らを侮辱されると涙ながらに激昂した。
両親の死後は「集英組」というヤクザに拾われ、スリとして働かされていたが、緋村剣心・神谷薫と触れ合ってから武士のプライドを取り戻し、ヤクザ連中と手を切った。
弥彦を拾った集英組組長も乗り込んできた剣心の強さに心底畏怖し「やり合ったら命がいくつあっても足りない。ガキ1匹引き渡して済むなら安いもの」と剣心の要求に応じたため後腐れなく縁を切ることができた。
旧アニメ版では、母の治療費を負担してくれた組への借金を返すためにスリをさせられていたことになっている。が、実際は借金などなく騙されていたに過ぎなかった。
組に乗り込んで来た薫から庇われたことで既に心を開いており、後日談ではお互いに姉弟のように思っていることが判明する(剣心が助けに来たのは薫の後となる)。
このため菱卍愚連隊の一件より前に弥彦が薫を見直している(菱卍愚連隊の一件は改変されたエピソードとして登場する)。
新アニメ版では、剣心と剣客警官隊との戦いを目撃しており、彼の強さと信念に影響されてヤクザと手を切ることを決めたという経緯となっている。また、その関係で剣心と薫との初対面が剣客警官隊の一件の前に前倒しされている。
ヤクザと縁を切る直前には老婆が落とした財布を前にそれを盗むか返すか一瞬悩んだ末に老婆に財布を返却、スリからは足を洗う前触れとなるアニオリシーンが描かれている。
プライドが非常に高く生意気な性格で、子供扱いされることを嫌っており、剣心や薫を筆頭とした年上相手にも上記の呼び捨て&タメ口で接している。
しかし、全くの礼儀知らずというわけではなく、誇りを持って気高く生きた両親を「父上」「母上」と呼んで尊敬しており、劇場版「維新志士への鎮魂歌」では自分と同じで父が彰義隊に参加した武蔵野泰春や、彼が慕う時雨滝魅には礼儀正しい態度で接している。
最初は「剣心のように今すぐ強くなりたい(飛天御剣流を教わるつもりだった)」ことから稽古をサボったりしたものの、菱卍愚連隊から自分たちを庇う薫を認め、神谷活心流の門下生として努力を重ねるようになる。
また一貫して弱者を守るために自分より強い相手にも臆せず立ち向かう勇敢さを持ち合わせている。
高荷恵救出のため武田観柳邸に乗り込んだ際も大した活躍こそできなかったが蒼紫の攻撃で剣心が倒れた際に、怯む事なく「刺し違えてでもてめえは必ずぶっ倒す!!!」と蒼紫に啖呵を切る姿を見せており彼から「……いい気迫だ。ここで殺すのは少し惜しい気がする…」とその心意気を認められていた程である。
集英組と手を切った後、剣心の計らいで神谷道場に入門し、薫の下で神谷活心流を学ぶことになり、剣心達とともに戦う。
少年ながらも常人離れした精神力・身体能力、剣才を発揮し成長していく。
また、見取り稽古で剣心の戦いを何度も見る内に自身も飛天御剣流の技を見様見真似ながら使える様になり、京都編では十本刀の刈羽蝙也を倒し、人誅編では六人の同志の乙和瓢湖を打ち破り、鯨波兵庫の暴走を食い止め、最終決戦では呉黒星の護衛の一人・玄武を破っている。…本当に10歳か?この少年。
人誅編後のエピローグでは15歳に成長し、神谷道場の師範代となっている。白刃千本取りを達成し、東日本でも五指に入る剣士として名を馳せていることが明かされた。本人は「日本二の剣士(日本一は剣心)」を自称している。
ついでにチンピラに絡まれていた燕(15歳)を助けている。
連載終了後の読み切り「弥彦の逆刃刀」では主人公として描かれており、弥彦が剣心から託された逆刃刀を抜剣している。
逆刃刀を入手したいという思いから牛鍋屋・赤べこで働き始め、そこで同じく従事する三条燕と出会う。
後に剣心からは逆刃刀と彼の信念「不殺」を、左之助からは彼の生き様「惡一文字」をそれぞれ受け継ぐ。作者によれば、ゆくゆくは三条燕と結婚し、息子の心弥を授かるとのこと。
OVA「星霜編」では、父への反発から家出した緋村剣路に本当の強さとは何かを教えるため、逆刃刀を持って剣路と対決。勝負の後、自分が剣心からそうされたように、剣路に逆刃刀を託した。
北海道編では、北海道へ赴くことになった剣心の腕が鈍ってないか確かめると、「真剣で人を斬った経験がない自分では逆刃刀を使いこなすことは出来ない」として逆刃刀を剣心に返却。その後、燕に一緒に暮らすことを提案している。
作品の主人公は剣心だが、剣心が最初から強い「完成されたタイプ」なのに対し、弥彦は段々と成長していくタイプの大器晩成型のもう1人のの主人公と言える存在。
名前の由来は、おそらく新潟県西蒲原郡弥彦村、および同地にある越後国一宮の彌彦神社(弥彦明神)であり、かつ同地の中心駅であるJR東日本弥彦線弥彦駅。
なお、弥彦線は弥彦駅から信越本線東三条駅までを繋ぐ路線であり、途中の燕三条駅にて上越新幹線と接続している。
人間関係
弥彦に剣の道を示してくれた恩人。
剣心からは剣の流派が違うことを理由に(殺人剣である飛天御剣流を後世に残そうとは考えていないのもあるが)直接剣を教わることはなかったものの、彼からは剣客として、そして一人の男として多くのことを学び、やがて逆刃刀と「不殺」の信念を託されることになる。
弥彦とは神谷活心流の師匠と弟子の関係。
弥彦が「ブス」と言っては薫が怒り、剣心が「まあまあ」と宥めるのがお約束である。
危機的な状況においては、師弟としても姉弟・母子のような関係としても、互いを素直に支える良好な関係を築いていることがうかがえる。
左之助が薫の料理を正直に「不味い」と評するのに対し、弥彦は薫の料理を黙々と食べる。
神谷道場に頻繁に出入りするようになった剣心の仲間の1人。
いがみ合うことも多いが、なんだかんだで歳の離れた兄貴分のような存在であり仲は良い。
最初は石動雷十太の弟子だったが、後に神谷道場の同門として肩を並べる。
由太郎の出国により出会ってからの交流した時間は短いながらも、お互いにとって同い年の良きライバルとなる。
牛鍋屋「赤べこ」で共に働く同僚の少女。当初は「弥彦ちゃん」と呼ばれていたが長岡の件以降は「弥彦君」と呼ばれている。
弥彦とはお互いを異性として意識し合うようになり、上述したように将来は弥彦と結婚して息子を授かることになっている。
派生作品
読み切り版「るろうに」にも登場する。こちらは「神谷弥彦」と名乗り、恵・薫の弟として設定されていた。髪型も少々異なる。
キネマ版では武田観柳の小間使いとして登場。こちらでは燕の幼馴染という設定で、幼少時代も描写されている。
三条家の借金を肩代わりする代わりに神谷道場の土地権利書を盗み出して来いと観柳に唆されるがこれを跳ね除け、逆上した観柳から暴行を受けるが返り討ちにする。
実写版では、物語開始当初から道場の門下生。また、映画5作の制作期間の影響からか、演者が3回も変更されている。
関連イラスト
関連タグ
ジョナサン・ジョースター:実は誕生年が同じジャンプの別作品の主人公。
ポップ(ダイの大冒険):同誌の登場人物。弱者から強者へと成長したタイプで、跳躍力と機動力に優れ爆発攻撃を使う強敵と戦い、相手の道具を利用しもう一人の師の技で逆転勝利した。
志村新八:銀魂の登場人物。彼もまた伝説レベルの強さを持つ主人公の背中を追いかける形で少しずつ強くなっていくタイプのもう1人の主人公キャラクター。
武藤カズキ:作者の次回作「武装錬金」の主人公で見た目が似ている他、大器晩成型。
人称・口調・呼称
一人称 |
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二人称 |
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口調 | |
呼称 |
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関連人物への呼称
関連人物 | 呼称 |
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緋村剣心 | 剣心 |
神谷薫 | ブス⇒薫 |
相楽左之助 | 左之助 |
高荷恵 | 恵 |
巻町操 | 操 |
柏崎念至 | じいさん |
三条燕 | 燕 |
関原妙 | 妙 |
関原冴 | 冴 |
塚山由太郎 | 由太郎 |
月岡津南 | 津南 |
浦村署長 | おっさん |
斉藤一 | 斉藤(一) |
四乃森蒼紫 | (四乃森)蒼紫 |
癋見 | 癋見 |
ひょっとこ | ひょっとこ |
式尉 | 式尉 |
般若 | 般若 |
志々雄真実 | 志々雄(真実) |
鯨波兵庫 | 鯨男 |
雪代縁 | 雪代縁 |
武蔵野泰春 | 泰春さん |
時雨滝魅 | 時雨さん |
亡くなった両親 | 父上・母上 |
関連人物からの呼称
関連人物 | 呼称 |
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緋村剣心 | 弥彦 |
神谷薫 | 弥彦 |
相楽左之助 | 弥彦 |
高荷恵 | 弥彦くん |
巻町操 | 弥彦 |
柏崎念至 | 弥彦くん |
三条燕 | 弥彦ちゃん⇒弥彦くん |
関原妙 | 弥彦くん |
関原冴 | 弥彦くん |
塚山由太郎 | 弥彦 |
月岡津南 | 弥彦さん |
浦村署長 | 明神弥彦くん |
斉藤一 | 小僧 |
四乃森蒼紫 | 小僧⇒明神弥彦 |
癋見 | クソガキ |
ひょっとこ | 小僧 |
式尉 | 小僧 |
般若 | 小僧 |
志々雄真実 | 不明 |
鯨波兵庫 | 小童⇒明神弥彦 |
雪代縁 | 小僧 |
武蔵野泰春 | 弥彦 |
時雨滝魅 | 弥彦 |
亡くなった両親 | 弥彦 |