基礎データ
全国図鑑 | No.703→No.0703 |
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コーストカロス図鑑 | No.124 |
アローラ図鑑 | No.123 |
カンムリ雪原図鑑 | No.128 |
キタカミ図鑑 | No.167 |
ローマ字表記 | Melecie |
分類 | ほうせきポケモン |
タイプ | いわ / フェアリー |
高さ | 0.3m |
重さ | 5.7kg |
性別比率 | 不明 |
特性 | クリアボディ |
隠れ特性 | がんじょう |
タマゴグループ | こうぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | メレシー | メレダイヤ+C(炭素の元素記号) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Carbink | carbon(炭素)※+twinkle(煌めく) |
ドイツ語 | Rocara | rock(英語で「岩」)+carat(単位「カラット」) |
フランス語 | Strassie | strass(ラインストーン)+jolie(可愛い) |
韓国語 | 멜리시 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 小碎钻 | 小+碎钻(メレダイヤ) |
中国語(繁体字) | 小碎鑽 | 小+碎鑽(メレダイヤ) |
ヒンズー語 | कारबिंक | 英語名の音写 |
ロシア語 | Карбинк | 英語名の音写 |
タイ語 | เมเลซี | 日本語名の音写 |
※:ダイヤモンドを構成する元素。「carbunkle(カーバンクル)」説もある。
概要
初登場は第6世代『XY』。
名前の由来は「メレダイヤ(小粒のダイヤモンドを指す用語)」+「C(炭素の元素記号)」。
粗削りな岩の塊の様なポケモンで、随所に宝石質の鉱物が埋まっている。
地底奥深くで生まれ、数億年眠った後に出て来るという宝石そのものの生態をしている。
これを反映してか、第6世代の一般ポケモンでは唯一性別不明となっている。
もっとも、「こうぶつ」のタマゴグループが設定されており、メタモンとの間にはタマゴができるし、親ソックリな子が直ぐに生まれて来る。ポケモンには良くあることである。
上部にはつぶらな瞳と長めの耳が付いており、その周囲を綿の様なものが取囲んでいる。一部の図鑑ではこの部分を「ヒゲ」と呼称している。
見た目通り非常に硬い身体を有するが、「ヒゲ」の部分は非常に柔らかく、これで仲間の宝石部分を磨いている。ポケパルレでも宝石部分を撫でると喜ばれる。一方で耳を撫でられるのは嫌がる。
臆病な気質で、普段は薄暗い洞窟の中で人目につかない様に暮らしているが、「掘ると たまに 出てくる(Y)」「さほど 珍しいわけではない(ムーン)」などといわれてしまう程度にはレアリティが低い。
宝石部分に溜め込んだエネルギーを放つ能力を持つものの、後述する様に基本的な戦闘スタイルは防御寄りである。
宝石を主食とするヤミラミに食料として狙われたり、光る物を集める習性があるガバイトに捕まってコレクションにされたりと、生態系においては比較的下の方に位置する模様(ガバイトに関しては襲って来るヤミラミを撃退してくれることも多いようで、命を脅かされるヤミラミと比べるとまだマシな関係性といえなくもないが)。
グラフィック上は浮いているように見えるが、特性に「ふゆう」がある訳ではない。後述するアニメでは飛び跳ねながら移動している。
遅れて存在が明かされた幻のポケモン・ディアンシーとは突然変異の関係とされており、共通点が多いが直接進化する訳ではないという珍しい扱いとなっている。
これも後述するアニメでの描写が逆輸入されたのか、『USUM』以降は図鑑でメレシーとその女王が暮らす王国があるという伝承が語られる様にもなっている。
色違いは全体的に色が濃くなる。
ゲームでの特徴
名前と可愛らしい見た目を反映して、タイプは「いわ・フェアリー」という複合となっている。編集時点で本種とディアンシーにしか見られない組合わせである。
設定通り微妙なレアリティがあり、当初は映し身の洞窟のみ、その後も名前繋がりと思われるテンカラットヒルなど限られた場所で集中的に出現する傾向がある。
なお、第7世代では他ポケモン同様「仲間を呼ぶ」場合があるが、その際に「ヤミラミが乱入して来てプレイヤーガン無視でメレシーを攻撃しまくる」という設定に忠実過ぎる現象が発生してしまうこともある。タイプ相性的にはメレシー側の方が有利なはずなのであるが…
ただし、隠れ特性は別で、当初は映し身の洞窟でダンゴロの群れに混じって出現する個体をゲットするしかなかった。
まずダンゴロの群れ自体出現率がかなり低く、その群れの中に隠れ特性が含まれている確率、さらにその隠れ特性を持っているのがメレシーである確率を掛け合わせると、出現率は1%を切るという超低確率であった。
第7世代では、先述の呼出しによって現れる個体が隠れ特性を持つ様になったので、ヤミラミでさえなければ良くなり確率は大幅に上昇した。それでもヤミラミに仲間呼び連鎖を妨害されるのが厄介なため隠れ特性の流通量は少なく、ミラクル交換会などでも珍重された。
第9世代『SV』には発売当初出現がなかったが、2023年5月30日、「ポケモンHOME」経由で解禁された。
この際の解禁ポケモンは、他の地方パートナーポケモン、通常シリーズ初参戦となるヒスイ地方ポケモン・幻のポケモンといった特殊な立場の種族が多く、そこにメレシーが含まれたのはディアンシーとの縁によるものと考えられている。
その後、DLC「ゼロの秘宝」前編「碧の仮面」で野生出現もする様になったが、場所がてらす池地下とパルデアの大穴最深部という意味深な設定であったことがちょっとした話題となった。
これらは単に深い洞窟というだけでなく、『SV』の主題の1つである「テラスタル」と密接に関係する場所であり、生息域が似通り関係が明言されているキラフロルに準じた存在である可能性が浮上して来たためである。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
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メレシー | 50 | 50 | 150 | 50 | 150 | 50 | 500 |
レジスチル | 80 | 75 | 150 | 75 | 150 | 50 | 580 |
「50」と「150」のみで構成される極端なステータス配分が特徴。
第3世代のレジスチルを一回り弱くした様な防御的なポケモンである。奇しくも特性まで同じ「クリアボディ」を有する。
弱点が多い岩ではあるが、フェアリー複合のお陰でかくとう技で弱点を突かれない。フェアリーとしても、岩複合のお陰でどくが弱点とならない。ただし、はがね技は4倍弱点となってしまう。
はがね対策にじめん技を入れることが多いドラゴンには出て行きにくいが、逆にいえばじめん技を覚えていることが少ないあくや「はがねのつばさ」程度しかないひこう相手には割と強気に出られる。タイプ相性によって有利不利がハッキリしているポケモンといえる。
体重が軽いため「くさむすび」も余り怖くない。
「しんぴのまもり」や両壁など変化技が豊富で味方へのサポートに向いている。
ただ、単に変化技を使うだけなら「いたずらごころ」を持つ同期・クレッフィの方が優れているので、「ステルスロック」「スキルスワップ」「トリックルーム」といったクレッフィが覚えない技で差別化したい。
隠れ特性は「がんじょう」。何気に「トリックルーム」と両立が可能な唯一のポケモンであり、発動保証となる。
攻撃面は貧弱ではあるが、一致で使えないポケモンもいる「パワージェム」や「ムーンフォース」はしっかり覚えられるため、上手く弱点を突ければそれなりのダメージは与えられる。
一応「かくばる」「めいそう」といった火力を上げる積み技もあり、また持ち前の耐久のお陰で「じゃくてんほけん」を発動しやすいことも覚えておくと良いであろう。
なお、当初はいわポケモンとしては珍しくじめん技を覚えなかったが、『ORAS』の教え技で「だいちのちから」を習得したことで解消した。
素火力の低さに加えて、回復や「あくび」「アンコール」など相手へ負担を掛ける変化技がない点は難点といえ、安易に居座ると積み起点とされてしまいかねず耐久型には向いていない。
幸か不幸か「だいばくはつ」が出来るので、場を整え終わった後は速やかに自主退場し、後続のエースへ全てを託した方が良いことも多々ある。
癖が強いポケモンではあるが、堅さ自体は優秀なので、受ける相手をしっかり見極めれば大いに活躍出来るであろう。
第8世代以降
『剣盾』では極端に高い「ぼうぎょ」と相性が良い「ボディプレス」を習得。「てっぺき」も覚えられるのでさらなる底上げも可能で、苦手な鋼にも一矢報いることが出来るであろう。
また、新たな自主退場技「ミストバースト」も習得し、タイプ一致補正が乗る分「だいばくはつ」より優先されるようになった。それでも火力は二の次であることに変わりないが。
『SV』では「がんじょう」と相性が良い「がむしゃら」を習得。
一方、新要素「テラスタル」との相性はさほど良くない。基本的に数値や「がんじょう」を活かして受けるポケモンなので、他に優先すべきパーティメンバーがいくらでもいるためである。「テラバースト」もこの火力では有効打とすることは難しい。
その他はがね技では「ヘビーボンバー」「アイアンヘッド」「ラスターカノン」(主君・ディアンシーも同時に習得)を覚える様になった。もっとも、「ヘビーボンバー」は体重が軽いメレシーにとって活用する機会は皆無に等しいが…
使用トレーナー
ゲーム版
番外作品
ポケモンGO
2023年7月5日に実装。当初は「GOFEST2023」のチケットを買い、タスクをクリアすることで入手出来たのだが、後に普通で野生出現し、10kmタマゴからも孵化するようになっている。10kmタマゴについては下記を参照。
性能に関してだが、本作ではCPに対する「こうげき」能力値の影響が防御やHPのそれと比べて大きい仕様である。トレーナーバトルにおいてCP1500以下のポケモンが出場出来るスーパーリーグでは、ディアンシーと異なり「こうげき」種族値が著しく低いことが逆にメリットになり、非常に高い耐久力を誇るポケモンとして活躍する。
最大CPが1658(Lv.50)とかろうじて1500を超える程度であるため、理想個体が攻撃5 防御15 HP15(相棒によるCPブースト有りならば4/14/15)と、攻撃にもある程度の個体値が必要である。
ゲージ技には「いわなだれ」「ムーンフォース」「パワージェム」、通常技には「いわおとし」を覚え、恵まれたラインナップを有する。
かくとう弱点ではないまともないわポケモンはスーパーリーグ環境にはほぼメレシーしかいない。トリデプスと異なり、かくとうポケモン、ヤルキモノやデオキシスといったカウンター族相手に戦えるいわポケモンとしての役割も担う。
そのため、昔から有名なパーティ編成であった「砦草草」のトリデプスをメレシーに変えた「メレ草草」という構築も存在している。
弱点にメジャーなタイプが多く、はがねが4倍弱点であるが、並外れた耐久力があるので直ぐに倒される心配はほぼない。トリデプスの「ラスターカノン」(威力110×1.2=132)で最大HPの約半分、レジスチルの同技でも約2/3のダメージで済むことからも、生半可な耐久力ではないことが分かる。
さらにはシーズン20から「はがねのつばさ」や「カウンター」などに弱体化が入った。そして、ほとんど天敵といって良いエアームドが環境からかなり減ってくれた。これはメレシーにとっては嬉しいことだろう。
メレシーは野生だけでは無く、10kmタマゴからも孵化するが、10kmタマゴにはメレシーの他にレア枠のポケモンが多いため、比較的孵化率が高めなメレシーは残念ながら10kmタマゴのハズレ候補として名が上がる事も…。
とは言え、上述の通り性能自体は優秀な為、お目当ての個体値が出れば活躍させてみてはいかがだろうか。
ポケモンマスターズ
ライチ&メレシー
2023年8月28日に実装された、いわサポート。バトルポイント累計報酬として入手した「BPバディーズ呼び出し券」と交換で仲間に出来る。
技
うちおとす | 追加効果なし |
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ジワナオールG | 味方全員を回復付帯状態とする |
まもる | 自分を次回ダメージ防御状態とする |
前置きは なし! | 味方全員のぼうぎょ・とくぼうを2段階上げる |
バディーズ技
ごつくて かわいいロックインパクト |
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★6EXアップ後、初めてバディーズ技を使った時のみボルテージが2段階上がる |
パッシブスキル
無傷登場時こらえる | HPが満タンで登場した時に自分をこらえる状態とする |
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再度こらえる2 | 特定の場合を除きこらえるの効果で残りHPが1となった際に30%の確率で自分を再度こらえる状態とする |
技後ダウン解除2 | 技が成功した時に30%の確率で自分の下がった能力を元に戻す |
Newポケモンスナップ
ハナレ洞窟の「洞窟」「イルミナスポット」コースに登場し、ディアンシー出現条件ともなっている。そしてヤミラミに追いかけ回されている場面も…
アニメ版
アニポケ・第1-7シリーズ
メレシー達が暮らす国「ダイヤモンド鉱国」が登場。地下深くに存在する美しい国であるが、国を支える「聖なるダイヤ」の命が尽き掛け、滅亡の危機に瀕していた。
その危機を救うべく旅立った鉱国の姫・ディアンシーのお供として、執事(劇中ではボディーガードと呼ばれている)「マジマ」「ナイト」「ジョーク」や、長「ダイイ」という、外見や体格がそれぞれ若干異なり個体名も有するメレシーが登場。
特に「ダイイ」や「マジマ」は姫様同様テレパシーで喋っていた。
声担当は、ダイイ・飯塚昭三、マジマ・佐藤健輔、ナイト・古島清孝(スペシャルアニメ)中川剛(映画)、ジョーク・三宅健太。どうでも良いが、普通の鳴き声は某梨の妖精っぽかったりする。
- XY&Z
- 123話・131話
新無印
- 第133・134話:「さいはてのことう」に登場。
アニポケ・第8シリーズ
- 第72話『追跡! バサギリを探せ!!』
天狗山にある洞窟に生息する野生ポケモンで登場。
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