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ザ・ウルトラマン

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ざうるとらまん

内山まもるの漫画作品。ウルトラマン達が登場する。アニメ作品『ザ☆ウルトラマン』とはほぼ同じタイトルだが関連性はない。

曖昧さ回避

ザ・ウルトラマン とは 基本的には内山まもるの漫画作品。

ではあるが、ほぼ同じタイトルの『ザ☆ウルトラマン』の正式表記が機種依存文字を使うため、こちらで表記されることも多い。

アニメーション作品『ザ☆ウルトラマン』についてはこちらを参照。

この題名は、当時の人気番組『ザ・ベストテン』に倣った和製英語である。

概要

内山まもるは元々小学館の学年誌に『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマンレオ』までコミカライズ作品を発表していた。

ウルトラマンレオの終了後、『小学三年生』誌上でオリジナルストーリーのウルトラシリーズ外伝が1年間に亘って連載された。

これが後に創刊間もない『コロコロコミック』で「ザ・ウルトラマン:ジャッカル軍団編」と纏められると瞬く間にヒットし、創刊当時のキラーコンテンツとして盛り上げられた。

その後、78年秋に『小三』で「げきとつ!ウルトラ兄弟」前後編を発表(『コロコロ〜』にも同内容の物が掲載)、翌年春には同紙で『飛べ!ウルトラ戦士』を連載。

後に『ザ・ウルトラマン(全4巻)』名義で単行本化された。

この盛り上がりが「ザ☆ウルトラマン」の企画誕生にも影響している。

オムニバス形式のため、単行本では連載時の矛盾なども整理されている。メロスを初めとするオリジナルのウルトラマンや宇宙人が登場し、本作独自解釈の設定も多い。

作者によると、「兄弟の長男ゾフィーは最強設定なのに、(当時の)映像本編ではイマイチ活躍出来ていない」という不満点が反映された内容ではあるものの、兄弟が戦死する展開が多いのは円谷プロに不評だったらしい。この為、兄弟全滅エンドになるエピソードは長らく単行本未収録であった。

本作の「鎧を着けた謎のウルトラ戦士が現れるが、その鎧を着けていたのは死んだはずのゾフィーだった」というシーンは、後の「アンドロメロス」に強く影響を与えている。

後に内山氏は『ウルトラマンメビウス』の前日談としてDVDの解説書に『ザ・ウルトラマンメビウス』を掲載。更に翌年から約三年間『メビウス外伝』三作『超ウルトラ8兄弟』『ウルトラ銀河伝説』のコミカライズも手掛けるが、2011年に急逝し、読み切り掲載の『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』が最後の作品となった。

それから4年が経った2015年に「日本アニメ(ーター)見本市」のサードシーズンのラインナップとして『ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』のタイトルでショートアニメが制作された。

なお、『戦え!ウルトラ兄弟』、『ジャッカル軍団大逆襲!!』、『巨大要塞を撃破せよ!!』、『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』、『戦え!ウルトラ戦士出撃!宇宙けいび隊』はそれぞれ「ウルトラマンメビウス外伝』シリーズの前日談や後日談、『ウルトラ銀河伝説』の後日談という事になっているが、作中の描写を見るにあくまで『ザ・ウルトラマン』の世界線でもこれらの作品の出来事が起こったのであって、映像作品と全く同じ世界というわけではないようである特にウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦のコミカライズである『戦え!ウルトラ兄弟』に至っては映像作品で展開された『ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦』と大幅に異なるアナザーストーリーとなっている。

ただし、内山まもる氏オリジナルの戦士であるメロスアウラ自体は『ウルトラマンZ』のボイスドラマを見るに公式作品でも存在はしている様子。

オリジナルキャラクター

メロス

宇宙警備隊アンドロメダ星雲支部隊長。最大の特徴は全身をよろいに包んでいること。そのために初登場時は謎の超人とされた。よろいはブラックホールの影響を打ち消すことも出来る。

素顔は頭部がジャンボーグ9に似たスタンダードなデザインのウルトラマン。

光線技の名は「レーザーショット・アンドロメロス

ウルトラマンマックスにてサプライズでの登場が検討されていた。

だが版権が円谷プロにないので実現せず、メロスをモデルにしたウルトラマンゼノンが誕生したと言われている。

ファイタス

メロスの弟。やはり鎧に身を包んでいる。素顔は長らく不明だったがアーマードダークネスにて鎧を外した姿が描かれた。

ウルトラ戦士

宇宙警備隊の一般隊員。初代ウルトラマンと同じデザインで大勢登場。

他にも「アンドロメダ星雲支部代表のゾルビー長官」など、オリジナルデザインのウルトラ戦士が登場する。

ジャッカル大魔王

センシティブな作品

かつてウルトラマンキングに敗れてブラックホールに追放された宇宙人。ブラックホールのエネルギーを吸収して脱出。ウルトラ兄弟を襲い、ウルトラの国を壊滅に追い込んだ。

変身能力がありゼットンエースキラー、はてはゾフィーやウルトラ戦士にも姿を変えた。

ゾフィーとウルトラの母は、わずかに生き残ったウルトラ戦士達を発見。「ウルトラ28人集」を結成し、地球に潜伏。

だがジャッカルが結成した軍団は地球にも現れて・・・

パイレーツ星人

地球侵攻を目論む宇宙海賊。デス・スターのような宇宙要塞に乗っていて、ウルトラ兄弟はXウィングみたいな宇宙船に乗って戦いを挑む。当時の話題作の影響かもしれない。

ベーダー人

ベムスター型の宇宙船群に乗って、宇宙を放浪する種族。地球とウルトラの国の侵攻を目論む。

ウルトラ忍者部隊

ゾフィーが招集。ベーダー人に対抗するため、に要塞を建築して立ち向かう。初代ウルトラマンの赤と銀の配色を逆にしたデザイン。

キングバルタン

バルタン星人の王。正体はウルトラマンタロウ幼馴染エルフだった。

ネット上ではでもちょっと痛いよ。」「マジ やべぇ。」のコラ画像で有名。

アヌビス星人

降伏しなければ超兵器によってウルトラの国を破壊すると通告。ウルトラの父やキング、ウルトラ兄弟、メロスによって超兵器破壊の決死隊が派遣される。

アサシン星人

忍者暗殺星人。蜘蛛に似た姿をしており、ゾフィーの暗殺を依頼される。ありえないほど肉体が頑健であり、ウルトラ戦士の光線技を浴びても平然としており、ウルトラマンAのスペースQでも、一時的に脳しんとうを起こす程度だった。アサシン星人を倒すには彼等が使っている武器でしか倒せなかった。

アウラ

アーマードダークネス編に登場。オリジナルデザインのウルトラ女戦士

父はジャッカル軍団編でメロスをかばって命を落としたウルトラ28人衆の一人で、

彼に代わってメロスが戦士として鍛え上げたが、怒るとメロスでも手を焼く程荒っぽくなる。

ウルトラキラーゴルゴ

ウルトラマンレオの「小3」版コミカライズ版に登場したオリジナル宇宙人。マグマ星人からレオの殺害を依頼される。卑怯なことを嫌い、マグマ星人のやり方に文句をつける事も。

ダン隊長は「今のレオでは勝てない」と判断。地球に残っているはずの東光太郎(=ウルトラマンタロウ)に助力を求めるが・・・

モデルは言わずとしれたあの人である。

ギリシャス

ウルトラキラーゴルゴと同じくウルトラマンレオの「小3」版コミカライズ版に登場するロボット怪獣の一種。“博士”と呼ばれる狂人(マッドサイエンティストとは微妙に違う)によって作成された。性能はすこぶる良いが、その顛末は非常に残念なものになってしまった(レオ曰く、「ロボットは最高だったが、中の操縦士が最低だった」とのこと)。

ファイアント

ウルトラマンタロウの「小2」版コミカライズ版の最終回に登場したオリジナル怪獣。間抜けな外見をしているが、実際にはその外見とは裏腹に途轍もない強敵にして危険な怪獣である。

ウルトラキング

ウルトラマンキングの誤記ではない。

読み切り版「かがやけウルトラの星」に登場する、謎の新戦士。キングに変身する勇敢な青年「げんすけ」は、なんとZATに入隊してしまう。兄弟全滅エンドになる為、長らく単行本未収録だった。

サイボーグナックル

ウルトラマンレオの「小3」版コミカライズ版最終回に登場したオリジナル宇宙人。当初は「シャドウマン(仮名)」としてウルトラ兄弟を続々と惨殺したが、正体はサイボーグ化して加速装置を駆使するナックル星人であった。兄弟全滅エンドの為に単行本未収録。

インベーダー

ウルトラマンタロウの「小5」版コミカライズのメインヴィランを務める宇宙人。

数百名が密かに地球人に擬態し地球へと侵入して暗躍しており、自分たちの秘密を知る大堀タケルを付け狙う。タケルを孤立させる為だけに少しでも関わった人物を躊躇なく殺害する下劣を持つ正真正銘の外道で、物語自体も年齢層が高い為なのか「話の筋が陰鬱かつハード」かつ、「終盤になるにつれウルトラマンタロウはおろか怪獣や宇宙人すら殆ど出番が無くなる」といった理由から、長らく単行本未収録のエピソードが多かった。

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