「たとえ、どんな結末を迎えようとも……」
SINoALICE ーそれは最悪の「物語」ー
タグに関して
登場人物に関しては有名な童話の登場人物がモチーフになっている事もあり、作品投稿時は元の童話や他作品との棲み分けのため「キャラクター名(シノアリス)」で登録することをお勧めします。
概要
ヨコオタロウ×スクエニ×ポケラボで開発され、スクウェア・エニックスから配信されていたソーシャルゲーム。
2017年6月6日からiOS・Android向けに配信され2024年1月15日にサービス終了、現在は『シノアリスだったナニカ』として配信されている。
DRAG-ON DRAGOON(ドラッグオンドラグーン)/NieR(ニーア)シリーズを手がけた「ヨコオタロウ(ディレクション・原作)」、「岡部啓一(音楽制作)」コンビが担当しており、キャラクターデザインはジノが手掛けている。
ストーリーは好きなキャラクターの物語をそれぞれ読み進めるオムニバス形式で進行していき、読み進めるとキャラクター同士の物語が『クロスストーリー』によって交差し、全貌が明らかになっていく。
また、他にも『イベントシナリオ』や『DOD/NieR』シリーズ同様、全ての武器にその武器に刻まれた物語である『ウェポンストーリー』や
キャラクターの内面を読む事ができる『ジョブストーリー』も用意されている。
戦闘はリアルタイムで進行する。
また今作はオートモードが搭載されており、モード解除することでマニュアル操作が可能。
設定のON・OFFはいつでも出来るので安心。最大5人で出来る共闘プレイや最大15人対15人のギルド戦もある。
元は5月に配信予定していたが予想を上回る事前登録数で準備が遅れてしまい6月に正式配信された。だが配信直後一時間経たずにサーバーが臨界点に達し落ちてしまい緊急メンテナンスが開始された。その為、DLしたはいいが、遊べていないユーザーが多数存在した。…あれ?何処かで見たような・・・
2020年5月15日、PCブラウザ版をDMMGAMESでサービス予定である事を発表した。なお、ブラウザではなく『DMM GAME PLAYER』を使用するので、基本的にはWindows専用。
(基本的にと書いたのは、Mac版がベータテスト中の為である)
2021年5月21日、サービス終了を告知…という訳ではなく、4周年という名のソシャゲでは異例となる生前葬を行う事になった。ある意味で公式が先走りしすぎである。
2024年1月15日にサービス終了することが決定した。ポスト
なお、サービス終了理由は、いわゆる低迷によるサービス終了ではなく『シナリオ完結の為』という事で驚きで迎えられることになった。最終シナリオは12月20日に1章~6章を配信。12月26日に最終話である7章が配信された。
なお、ブラウザ版及びDMM版に関しては2023年12月26日に一足先に終了したため、ブラウザ版ではEDを迎えることはできなかった。
エンディングを迎えた後は、プレイヤーが自身のデータや集めたジョブなどを閲覧することができるアプリ「シノアリスだったナニカ」へと変化した。
サービス終了後には、エンディングを迎えていないプレイヤーや新規ダウンロードした人も一部の記録を閲覧できる。
主な用語
世界観関連
- ライブラリ
無数の物語が浮いている空間。
見るものによって形状が変化し
ある者には漆黒の闇、ある者には巨大な図書館に見えるという。
- ガチャ
ギシンとアンキによって物語各地から集められたモノを収めている宝物庫。
魔晶石と呼ばれる欲望の結晶を差し出す事で、力を手にする事が出来る。
- 作者
キャラクターに役割を与え、生きる意味を作った、いわば親や神のような存在。
キャラクターによって作者への想いは異なるが、皆強く復活を望んでいる。
- イノチ
モノガタリに生を受けた全ての者が持つ魂。
どれだけ醜い者のイノチであろうとも最後の瞬間は美しく瞬き、あるべき場所に還っていく。
- ナイトメア
各物語共通で現れるエネミー。
その名の通り、悪夢のように広がり、物語を喰い尽くす存在。
意志があるのか、どのようにして生まれたかなどは一切明らかになっていない。
ストーリー
上も、下も、右も、左も、ない。
あらゆる場所は本で埋め尽くされている。
この世界の名は「ライブラリ」
物語と言葉が支配する空間。
悲鳴が聞こえる
嗚咽が聞こえる
嘲笑が聞こえる
咆哮が聞こえる
全ては物語に登場したキャラクターの声。
人ならざるモノ達の呪いの言葉。
彼等の願いはただ一つ。
「作者を復活させる」
その為には、他のキャラクター達を全て滅ぼさなくてはならない。
たとえ、どんな結末を迎えようとも……
Ⅰ 衝動編
各キャラの作者復活への動機が明示される。
一方でナイトメアに関するある疑惑を抱えながらも、彼女らは作者の復活を願い戦うのであった。
Ⅱ 憎悪編
ナイトメアの正体…それは願いを叶えられずに怪物と化したものであり、しかも自我があることが判明。
心を痛めながらも戦い続ける者、嬉々として殺す者…そして暴かれる彼女らの本当の内面。
それでもなおも突き進む彼女らに突き付けられるのは…。
Ⅲ 現実編
そこはとある大都会であった。
ある少女は女子高生に、またある少女は看護師に…
そしてその少女達が命を散らすまでの1週間のストーリーが繰り広げられる…。
Ⅳ 融合編
そして少女達が命を散らした…はずだった都会は辺り一面めちゃくちゃな状況になり、
建物は破壊され、少女達は未知の力を手にし、ある者はそれを徹底的に利用し、
またある者はその力を手放したいが為に死を懇願をした。
そしてある少女と瓜二つの顔を持つ奇妙な格好をした少女が邂逅する───。
Ⅴ 淘汰篇
現実と童話のキャラクターズは願いを叶える為、コロシアムを開始する。
繰り返されるキャラクターズ同士の戦い、明かされる真実…。
勝ち残った者達は、作者復活の舞台であるギルドシップへ向かうのだった。
Ⅵ 作者篇
再構築されたライブラリでキャラクターズ達は、遂に自らの作者と邂逅を果たす。
しかし作者達は皆不完全な状態で復活を遂げていた。
自らの願いを叶える為、奔走する彼女達は新たな最悪の物語を紡いでいく…。
Ⅶ シノアリス篇
およそ六年前、一つのソーシャルゲームが生まれた。
「シノアリス」というゲームを作り出した青年は、自ら生み出した闇に飲み込まれてしまう。
青年が姿を消した後、代わりに現れたのはシノアリスのキャラクター、アリスとスノウホワイトだった。
正常な人間を守る為、ナイトメアを倒す為、
アリス達は見知らぬ世界での戦いに身を投じるのだった…。
Ⅷ ヨクボウ篇
これまでのモノガタリは全て、ギシンとアンキが作り上げたシナリオだった。
全ての元凶であるヨクボウは肥大化し、侵攻を始めようとする。
だが、キャラクターズ達は決して諦めることは無かった。
アリス達はギルドの仲間達と共に力を合わせ、
円環のモノガタリに終焉をもたらす為、ヨクボウと一体化したアンキとの最後の戦いに挑む。
少女達は奔る。
この最悪の物語を、自らの手で幕を下ろす為に───!
登場人物
キャラクターズ
愛してやまない作者を復活させる為、全てのイノチを集めることを目的にしている。
しかし、単独で目的を達成するには途方もない年月が必要になる。そのため偽りの盟約を結び、共闘や情報交換をすることもあるが、最終的には殺し合う運命を辿る。
アリス【束縛】
CV:M・A・O
名:制限を加え自由を奪うこと。あるいは縛りつけて身動きが取れないようにすること。
1「彼女は自らをーした。物言わぬ刃として生きるために。」
2「「良知」に基づく行動は外的な規範にーされず、これを「無善無悪」という」
スノウホワイト【正義】
CV:上田麗奈
名:正しい道理。道徳的な正しさ。違反に対し厳格な制裁を伴う規範。
1「貴様の信じるーは、私にとっての悪だ。」
2「たとえーであっても、それに固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる。」
シンデレラ【卑劣】
CV:喜多村英梨
名:立ち振る舞いや行動がいやしくきたならしいこと。
1「ーを賛辞と捉える者は、生の重みを知る者だ」
2「周囲の虚偽ーを描きつつ、おのずから笑殺する」
グレーテル【虚妄】
CV:内田真礼
名:虚偽の、あるいは真実でないこと。嘘。いつわり。
1「彼の言葉は嘘だ。きっと彼はーに囚われているに違いない。」
2「人間が自縄自縛して、ーなるものをーとしらず」
赤ずきん【暴力】
名:他者の身体や所有物に対する物理的な破壊。乱暴にふるう力。
1「ちょっと遊んだだけなのに。ーだなんて随分乱暴な物言いです。」
2「協同したーの前には知恵などはなんの役にも立たない」
いばら姫【睡眠】
CV:本渡楓
名:周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態。眠ること。
1「狂った世界で夢を叶える方法。それはーするに他ならない」
2「ーとか逼迫の障りを対論して心を静止せしめる」
かぐや姫【被虐】
CV:伊藤静
名:他からしいたげられること。いじめられること。
1「朝僕を起こしたのは、嗜ー性変態趣味を持つ女性だった。」
2「人民は、ー病者ではない筈である」
ピノキオ【依存】
CV:三瓶由布子
名:互いに頼り合う間柄であること。また、その状態から抜け出せないこと。
1「ーできる相手がいるだけマシだ。一人ぼっちでは頼ることもできない。」
2「弱い人間にとっては益々その人を弱くし卑屈にし、ー的にさせる」
人魚姫【悲哀】
CV:能登麻美子
名:悲しさと哀れさの入りまじった感情。悲しくあわれなこと。
1「僕はなんという幻滅の―を味わわねばならないんだ。」
2「死のーが極度に己れを苦しめる」
ドロシー【探究】
CV:高橋李依
名:特定の事柄に関して、執着すること。また、そのさま。
くるみ割り人形【老害】
CV:白熊寛嗣
名:自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪。
三匹の子豚【暴食】
CV:悠木碧
名:度を過ごして食べること。あるいはいくら食べても空腹が収まらないこと。
アラジン【成金】
CV:柿原徹也
名:数年の内に莫大な富を手にすること。また、その人。
ラプンツェル【純潔】
CV:藤田茜
名:汚れがないこと。異性との交わりがなく清らかであること。
ハーメルン【耽美】
cv:前野智昭
名:美こそが最高のものであると考えること。その世界に陶酔すること。
マッチ売りの少女【業火】
cv:相良茉優
名:炎が激しく燃えること。悪業を焼く猛火のこと。
ナビキャラ
登場人物やプレイヤーを導き、彼女達が願いを叶えるために必要なことを掲示したり、ガチャにあらゆる世界から集めた武器を封入してキャラクターズやプレイヤーに提供したりする存在。ナイトメアやキャラクターズ、果てやシノアリスの運営やプレイヤーを利用する悪巧みを計画し、実行する。が、大抵何かしらのトラブルや想定外のイレギュラーが発生し最終的には失敗に終わる事も多い。
EDで双子であると明かされた。(え?ギシンとアンキって大量生産されてたんじゃ…?)
ギシン
少女の様な見た目をしている人形。蝶またはチョウバエのような羽が生えており、言葉遣いは粗暴。命令は忠実にこなしつつ自分なりの楽しみ方も見つける器用な性格。趣味は人間観察で特にポップコーン片手にキャットファイトを見る事が好き。
アンキ
少年の様な見た目をしている人形。ギシンと同じく羽が生えており、口が悪い。
ガチャを引いた際に「レアが少ない」等と文句をいうこともあり、余計な事を言ってギシンにどつかれる役回りらしい。イベントスケジュール管理やコロシアムの開催等、日々タダ働きさせられていてこき使われている事に不満を抱いている。が、立場が弱い為、泣き寝入りすることしか出来ない。
コラボ
同社つながりでコラボをしたり、他社作品とコラボしたり……。ただし、コラボに関しては復刻などの可能性が低いので、一度きりのケースが多い。ただし、スクエニ系列は比較的復刻しやすい様子。
後、コラボシナリオはメタ発言が多い。
コラボ一例
NieR(3作品全てとそれぞれコラボを果たしている)
DOD3(このコラボにてDoDシリーズとシノアリスの関係性が明かされた)
釣り★スタ(ポケラボの親会社がグリーだった事やヨコオがファンだった事等によりコラボが実現した)
探検ドリランド(釣り★スタ同様グリー繋がりでのコラボで、あくまでもゲーム版とのコラボの為コラボキャラにボイスが実装されなかった)
トワツガイ(シノアリスサ終発表直前にトワツガイ側でコラボイベントが行われた)
関連動画
ティザーPV
PV第1弾-キャラクター紹介編
第2弾-ゲームシステム紹介編
コミカライズ版
漫画版がマンガUP!にて2019年6月6日から2023年10月12日まで連載されていた。
2024年1月6日に最終巻である6巻が発売された。
ノベライズ版
ノベライズ版である『SINoALICE -シノアリス- 黒ノ寓話』がコミカライズ版と同じくマンガUP!にて2019年12月19日から2020年7月3日まで連載されていた。オムニバス形式のストーリー。
2020年8月7日に発売された。
関連タグ
スクウェア・エニックス ヨコオタロウ スマホアプリ おとぎ話
シノアリス:表記ゆれ
ドラッグオンドラグーンシリーズ/NieR シリーズ:シノアリス同様ヨコオタロウがディレクターとして作成されているシリーズ作品。DoDシリーズとNieRシリーズは要素を共有していたり物語の時系列が直接繋がる為、スピンオフ作品や同じシリーズとしても扱われる事がある。シノアリスもリリース当初から物語、システム、デザイン等の様々な所でDOD/NieRシリーズとの関連を匂わせる要素を盛り込んでいた。DoD3コラボではシノアリスとDODシリーズは間接的に関連があるという設定が明かされているのだが、何故かその設定がTVアニメ『NieR:AutomataVer1.1a』で隠し要素に組み込まれていたり、後述する『NieR_Reincarnation』でもシノアリス自体やDOD/NieRシリーズのコラボ時に明かされた設定が多く使われている等関連性の示唆が多い為、DOD/NieRシリーズの派生作品であると考えられる。
NieR_Reincarnation:NieRシリーズの3作品目としてリリースされ、サービス終了理由もシノアリスと同様に「シナリオの完結によるもの」というアプリゲーム。お互いが似た要素や対になるような要素を実装や匂わせをしたりしていたのだが、なんとリィンカネのメインストーリー終盤にてシノアリスのライブラリと瓜二つの空間を訪れる事になり、そこに出現したギシンアンキ(の残骸)とメッセージが残されている。これによりシノアリスとNieRシリーズの関係性がついに明らかになった。
Re:CREATORS:キャラクターズのような被造物と呼ばれる物語世界の登場人物が登場するアニメ。
グリムノーツ:同じく童話をモチーフにしたアプリゲーム。
ローゼンメイデン:2020年10月27日からコラボが行われ、真紅をはじめとしたドール達も登場するのだが……。アリスゲームと類似箇所が存在する為か、まさかのコラボと言える展開が生まれた。
オトギフロンティア:こちらも同じ物語世界(しかも、一部はシノアリスと同じ作品も)モチーフのキャラクターが登場。ただし、こちらはほぼ全てが女体化であると同時にR-18作品という違いがある(一般版も同時リリースされているが…)。
ラスバレ:アサルトリリィのアプリゲームで、こちらは最初からPC版も混みでリリースされた点は異なるが、初日の光景やポケラボ運営などの共通点があり、シノアリスのサービス終了を受けて、シノアリスプレイヤーに対してシノアリスのプレイ状況に応じた報酬や二つ名が貰える実質コラボのようなキャンペーンが行われた。