山姥切長義(刀剣乱舞)とは、ニトロプラスが原作を手掛けDMMゲームスで配信しているPCブラウザゲームおよびスマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士である。
「俺こそが長義が打った本歌、山姥切。
聚楽第での作戦において、この本丸の実力が高く評価された結果こうして配属されたわけだが、……さて」
種類:打刀
2018年5月時点では7月中旬~8月上旬辺りに新イベント開催が予告されていたが、7月には開発の都合上延期になり、続報が待たれていた。
そんな折の9月13日、白い表地に青い裏地のフード付きマントで顔を隠した「謎の人物」として紹介された。
ユーザー間でその正体が様々に予想され、「山姥切長義実装説」「山姥切国広オルタ説」「謎の人物感を出すために布を着ている説」「NPCの政府の人間説」「極めた山姥切が脱いだ布の付喪神説」など諸説が飛び交う事となった。
2018年10月16日、ムービーが公開。声優は誰なのかまたも予想が飛び交った。
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https://twitter.com/TOUKEN_STAFF/status/1052106935992864768
2018年10月30日、全身立ち絵とCVが公開された。
ちなみに、目元は影っているように見えるが、この際の画像拡大によって目の周りが開いていることと額に肌色が見えたため黒いマスクを着けていると推測されていた。絢爛図録3によって確定し、髪型はオールバックにしていたことも判明。
翌日10月31日~11月22日、ついに開催された新イベント「特命調査 聚楽第」にて登場。
本丸に謎の人物が来訪し、時の政府が戦況が停滞している理由を審神者に求めて実力を測るために遣わせた「監査官」であることが判明。放棄された世界である歴史改変された聚楽第を調査する特命を通達、現地では審神者の部隊に同行して評定を行う。
冷たく高圧的な口調で、途中撤退すれば采配に意見したり叱責する厳格さを見せる。美しく高慢な監査官からの「失望させてくれる」は我々の業界ではご褒美です「監査官としてこの事実を報告させてもらう」
しかし、その厳しさは審神者たちへの期待の裏返しのようであり、2周3周と経ると次第に認めて褒めてくれる。1週目に敵の多いマスを反復横跳びしてクリアする効率プレイが流行って見逃した人も多いが
山姥切国広が部隊に居ると、思うところある視線を度々向けて因縁があることを匂わせる。その心情とは…?
そして、敵300体撃破および聚楽第本丸最終ボスを撃破して、監査官から評定「優」を獲得すると、本丸帰還時に「政府から特命調査 聚楽第の調査報酬が贈られました」というメッセージが表示され、顕現の演出が入り、刀剣男士・山姥切長義として素顔を表して仲間になる。「プレゼントは私」の体現
なお、当初は新刀剣男士が居るという告知はされてなく、存在は伏せられていた。とは言っても、お知らせ画像の「(監査官の立ち絵に被せた)優獲得で…」、回想55~57(未開放だと彼だけシルエット表示、タイトルは『???』)の追加、刀帳の158番や戦績の打刀欄が増えた等、察するのは容易になっていた。
イベント開始から10日経過した11月9日に、公式Twitterで改めて刀剣男士としてのキャラクター紹介がされた。
再会を示唆した後に仲間入りして評定が終了することに加えて、優を獲得できずにイベント終了するとこんのすけに「歴史改変された聚楽第への経路の封鎖を確認しました。現在かの地への進入は不可能です。監査官はすでに政府へと帰還されたとのことです。…彼はいったい何者だったのでしょう?」と言われることから、監査官と聚楽第報酬の山姥切長義は同一人物と推察される。
優獲得後は聚楽第本丸最終ボス「ゾーリンゲン友邦団」からレアドロップ。6-4ボスの「ソーリンゲン主力部隊」を想起する不穏な敵名。
入手台詞は二種類あり、聚楽第初回入手と以降では異なる。
これまで空気だった時の政府が存在感を現したイベントであり、なおかつ初めての「自分の裁量で仕える主を決めて審神者の元に来た元政府所属の刀剣男士」という異色の存在。
当初から山姥切国広のキャラ設定文や台詞にて、彼の本歌(手本となったオリジナル)である「霊剣『山姥切』」として言及されていた。実装を望んでいたユーザーにとっては実に3年10ヶ月待ち焦がれた刀剣男士となる。
銀髪蒼眼の美青年。一人称は「俺」。
備前長船の刀工・長義の作と明言し、長船派に共通する衣装であるが、ゲーム内では刀派の表記はないイレギュラーな立ち位置。長船派の主流とは別系統の刀工であるのを表してかと推測されるが、本ゲームの刀派付けはそこまで厳密ではない例も見られるのに何故だろうか。
肩に巻いたストールは、表地はシルバーグレーで裏地は鮮やかなロイヤルブルー。四隅にフリンジが施されており、監査官のときに着ていたフード付きマントとは形状が異なる。
長船に共通する暗色のスリーピーススーツを着ており、上着の内側と胸元のクロスタイは青色。
内番衣装のジャージは黒地に金が差し色された長船共通デザインだがフード付きのアレンジがされ、インナーは青いVネック。
キャラの紋は、山姥切伝説と後北条氏の三つ鱗紋を意匠した山を、長尾氏の九曜巴紋を意匠した9つの三つ巴紋がとりまいているものとなっている。山の向こうから三つ巴紋が迫ってきてるように見える。
仲間になってからは別人かと思うほど態度が変化。
本丸の実力を高く評価したためか、審神者に対してはかなり柔らかくなる。
公式で高慢とまで称される自信家であり、「持てる者こそ、与えなくては」という高潔さも有する。
近侍クリックは「減るものではなし」と笑いながら許容し、つつきすぎも嫌がらないことから、おさわりOK派な模様。審神者に構われるのはまんざらでもないと窺え、審神者が長期間留守にした際には平静を取り繕っているが声に動揺が表れている拗ね方をしている。 かわいいは長義
就任記念日の台詞では審神者の実力を見極めているようであり、年を経るごとに評価を高め、3年目ではやっと祝いの言葉を贈り「歴戦の審神者」と賛辞をくれる。
刀剣乱舞4周年の台詞から審神者には肩入れしているようで頼られるのを良しとしている。
戦場では死神のごとく敵に死を与える存在を自認し、本丸での様相から一転して荒々しくなり、「ぶった切る!」「くらって倒れろ!」などの粗野な口調が散見される。
さらには、中傷・重傷に追い込まれても「ははっ、いいぞ…!楽しめそうだ!」と挑発しており、かなり好戦的。激昂状態となる真剣必殺では逆に冷ややかな無表情となり、本気を発揮して刃を振るう。
反面、馬当番・畑当番をさせると難色を示し、終わり際にはやる気のなさを露呈した声であったり、刀装失敗では最初は普段の態度を取り繕うがだんだん不機嫌になっていきしまいには飽きて放り出すなど、子供っぽい面もある。
尾張徳川家に伝来した繋がりの南泉一文字と回想『猫斬りと山姥切』が発生。
南泉を「猫殺しくん」呼ばわりし、彼からは嫌味でいじってくる性格だから会いたくなかったと鬱陶しがられる。斬ったものの格の差を持ち出したことから、「(そういう性格なのは呪いを受けたせいで)猫斬ったオレがこうなったみたいに、化け物斬ったお前は心が化け物になったってこと……にゃ!」と皮肉を返されるも、「語尾が猫になったまま凄まれても……かわいいだけだよ」と流し、皮肉の応酬をする腐れ縁なことが窺える。この回想から察するに、南泉一文字が山姥切国広に声をかける回想があったのは山姥切長義と旧知だからだろう。
呪いについて一家言ある南泉にこう言われると本当に呪いを受けているのか気になるところだが…。
山姥切国広とは通常の姿と極めた姿それぞれと回想『ふたつの山姥切』および特殊手合わせが発生。
山姥切国広はオリジナルではないことにコンプレックスを抱いて拗らせているが、山姥切長義は4年近くの歳月によって「刀剣乱舞では山姥切といえば山姥切国広」という認識が我々に浸透しているのが禍根となり、自分が居なかった間に『山姥切』として認識されていたことを疎んで山姥切国広を「偽物くん」呼ばわりしている。例えるなら自分が不在の間にクローンに居場所を取られていたような状況か。
通常の山姥切国広には余裕を失わず終始優勢。自分が居なかった間に彼が『山姥切』と認識されていたことを仕方ないと断じつつ、自分が居る以上『山姥切』として認識されるべきは自分だと主張する。
だが、修行で自身の物語を見つめ直し審神者の刀としてアイデンティティを確立した極とは、主義主張の食い違いがあり自尊心を崩されて苛立ち、彼が去ったあとに激情を露わにする。この際の反応は刀剣破壊を踏まえると、かなり深刻な精神ダメージだったことが窺える。
手合わせでは山姥切国広に「折る気か」と言われるほど実戦さながらの訓練を行う。極だと挑発を仕返され、余裕を崩し苛立ちが覗くほど白熱した仕合になる。
山姥切国広に対しては殺伐としたやり取りが目立つが、自身の写しが不甲斐ないとプライドに関わるのか聚楽第では「実力を示せ」「がっかりさせるな」と発破をかけている。
また、山姥切国広から本歌の呼び方は刀帳や内番の通りなら「山姥切」とされる。
普段は自信家でスマートな姿勢を取り、上述の相手には嫌味な態度で強気だが、これらの回想や刀剣破壊から、内心は激情家な面や追い詰められて挫折させられる場面が見られる。
そんな性格や背景から、庇護欲または嗜虐心を刺激される審神者やら監査官時の塩対応が癖になり罵られたい審神者やらが早速頻出しているとか……。
一方で、聚楽第において敵に占拠された中心地に自分に関係の深い元主・北条氏政の存在が確認されていても「これが正史でない以上、当人であるかどうかは瑣末なこと」と言い切り、正しい歴史を守ることに関しては揺るがない冷徹さを持ち合わせている。
また、こちらのことを既に知っていた風な言動と、白山吉光が「政府は我々を見ている」と感知していることを合わせると、政府に居た頃から審神者や山姥切国広の動向を見ていたのかもしれない。
いつからなぜ政府に所属していたのか疑問だが、官職であることと「(政府に)不満なら反乱を起こしてもいいが……まあ、無事ではすまないな」と内情に通ずる口ぶりから、所属期間は浅くなさそうに見える。
絢爛図録には勝ち目のない戦争の唯一の勝算が審神者の能力とあり、刀剣男士を生み出せるのは審神者の能力のみと受け取れるため、彼を最初に顕現したのは誰なのかという疑問が生まれる。
後に、後続の特命調査にて新たに幾つかの世界観設定が判明したり匂わされた。
レアリティ2の打刀。現状イベント限定のため、所謂レア度詐欺の一振り。
ステータスは機動が打刀内で3位、代わりに統率は陸奥守吉行・宗三左文字と並んで下位から2番目。
また、初期値・最大値ともに合計が山姥切国広・南泉一文字と同じ。
山姥切国広と比較すると、彼より生存が2、機動が1高く、反対に統率が2、偵察が1低い。
南泉一文字と比較すると打撃・偵察がそれぞれ1、統率が2高く、反対に機動・衝力がそれぞれ1、必殺が2低い。
このステータス配分はランクアップ前後でも一致している。
聚楽第イベントは山姥切長義を一振入手するだけなら、これまでのイベントと比べて圧倒的に楽な部類に入る。課金にしても、樋口一葉おひとりさま程度で即日入手が可能。無課金でも一週間あれば十分に達成できるのでごあんしんください。
イベント開始当初は課金必須ではないかという無課金勢からの非難も上がったが、現在では攻略勢による解説によりおおむね解消している。
だが、乱舞レベル上げのために欲を出すと泥沼化する。
1周回には最短ルートで七福賽3つと抜け道の鍵で480円×3+600円=2,040円かかり、ドロップは完全に運。ドロップ率はそれなりに悪くないようだが、周回数で殴りにくいので複数振り所持の難易度は高い。しかもレア2なので乱舞レベル上げの必要数も多い。
……と思ったら、開始8日目にして乱舞レベル5(必要数22振)を達成した猛者からの報告が上がった。
申告によると課金額は給料三ヶ月ぶんくらい。この事から「スピード結婚」と称され、改めて畏怖と尊崇を受けたのだった。すごんい。
さらには「51万円」の猛者も出現。刀剣乱舞では珍しく重課金ソシャゲ級の札束を飛び交わせた罪な男。
2019年2月10日のワンダーフェスティバルにて、早くもねんどろいど化決定。
「刀剣乱舞-ONLINE-」ステージ八では、高梨謙吾氏は役作りについて以下のように語っていた。
高梨「とにかくキャラクター造形的に、言葉を見るだけでもプライドがめちゃくちゃ高いので、そこだけをストレートにやりすぎちゃうと嫌な奴だなぁって捉えがられがちなキャラかと思ったので、随所にわかりやすく隙をつめこればなって気持ちを込めてスタッフさんと相談しながら収録させて頂いたんですけど、それが皆さんにちゃんと上手く伝わっていればいいなと思います」
松澤(MC)「たしかに今の話を聞くと納得ですね。ちょっと隙があるというか、ついていてあげなきゃみたいなところもあって」
高梨「そういうフックになるような部分もいっぱい随所に詰め込みたいなと思って。淡々と台詞をやっているだけだとやっぱりなかなか伝わらないので、わかりやすくニュアンスを込めたりとかっていうことをやりましたね」
2019年6月18日~7月9日開催の復刻版では、初参加・前回優未獲得・前回優獲得済で分岐する。
前者二つは従来通り、前回優獲得済なら評定終了後の状態となりレアドロップを狙う。つまり、『監査官』として出会った山姥切長義が本丸に配属されるのは一度きり。また監査されたり失望されたかった審神者たちからは嘆きが広がった…。
……ところがイベント導入は全員共通なため、優獲得済の場合だと前回同様に監査官が登場して特命調査を通達するも直後にこんのすけに特命調査は終了していると宣告されて即オチギャグと化した。
この謎の監査官は自本丸の山姥切長義によるパフォーマンスなのか、政府から来た別個体なのか、審神者の回想なのか…?と想像が広げられた。
また、特命調査文久土佐藩から引き継いだ改良点として行動回数を残したまま最終ボス撃破した際の持ち越しと最終ボス撃破10回目20回目報酬に山姥切長義が追加。さらにマップに変更が入り、抜け道ルートが480円×2+600円=1560円とお安くなった。やったぜ。
南北朝時代の備前国長船派の刀工、長義(ちょうぎ/ながよし)の作。
同時代の長船派の正系(長船派の祖・光忠の嫡流)である兼光一派とは別系統。ちなみに「長義」は「ながよし」とも読むが、音読みして「ちょうぎ」とも読まれ、ゲームでは後者となっている。
備前長船の中でも長船四天王(長光・兼光・元重・長義を指す)の一人に数えられ、また正宗の弟子として正宗十哲にも名を連ねている。[2]
南北朝期の備前の中でも特に相州伝を強く表す「相伝備前」または「相州伝備前」の刀工であり、そのため「備前にありながら最も備前離れした刀工」とも言われる。
著名作には佐竹義重所持の「八文字長義」、大久保忠世所持の「六股長義」、堺市博物館寄託の「朱銘長義」などが知られ、前者二振は切れ味のすさまじさを伝える逸話からその号がつけられている。
信州戸隠山中で山姥という化物を退治したことから「山姥切」と呼ばれる。
伝説の舞台となった戸隠山の麓の戸隠地区や鬼無里地区には、紅葉伝説と呼ばれる鬼女退治の伝説が伝わっている。
重要文化財に登録されており、名称は
刀 銘:本作長義天正十八年庚寅五月三日ニ九州日向住国広銘打 / 天正十四年七月廿一日小田原参府之時従屋形様被下置也長尾新五郎平朝臣顕長所持
と大変長く、「本作長義…(以下58字略)」と省略されることもある。刀剣界の寿限無。
後北条家に伝来し、1586(天正15)年に足利城主・長尾顕長に下賜された。
元は太刀か大太刀だったのが磨上げられ、元の茎がなくなったのに伴って製作時の銘(作者のサイン)も消えてしまったため、天正18年(1590)5月、刀工・堀川国広が新しく銘を入れている。
銘の内容は
この長義の打った刀は、天正十四年(1586年)七月二十一日に小田原城に参上した際に北条家当主から長尾顕長へ下賜されたもので、四年後の天正十八年五月三日に九州日向国の国広がこの銘を刻んだ
という内容。~国広銘打までが差表、天正十四年~は裏に記されている。
「本作」とは「この作品は」という意味で、長義が打ったものであるという但し書のようなもの。写しに対する本歌という意味ではない。このように、所有者やその由来を明らかにするために入れられた銘を切付銘という。刀の出来もさることながら、この長文の切付銘は歴史学観点からも大変貴重視されている。
なお、この時の北条氏は既に北条氏直が家督を譲り受けていたが、父の氏政も二頭体制で統治に影響を及ぼしていたと考えられ、どちらから拝領したとするかは資料によって分かれる。
豊臣秀吉の軍勢が小田原に押し寄せた天正十八年(一九五〇)五月、敗戦を察した長尾新五郎顕長が、小田原へ参府した際に北条家五代氏直から拝領した本刀に銘を切らせたとわかる
(『徳川美術館の名刀』より)
小田原合戦は北条氏が無条件降伏したので予想したような死闘は起きなかったが、氏政はこの戦いで降伏後に切腹し、首は京の秀吉の元へ送られ聚楽第にさらされた。氏直は助命されて高野山に送られて翌年に赦免されるも病死。顕長は所領を召し上げられ浪人となった。
刀身は南北朝時代の特徴と相伝備前の典型から身幅広く豪快な姿をしており、地刃共に健全で長義の傑作とも言われる。
磨上げの時期については、顕長が拝領した時点で既に磨上無銘だったのか、国広が追刻銘だけでなく磨上も依頼されたのかなどの詳細は不明。作刀から追刻銘されるまでに200年以上開きがあり、目釘孔の数から複数回の磨上げが行われている可能性もある。
この刀への銘打ちに先立って天正18年(1590年)2月に作刀されたのが、写しである山姥切国広である。
美術工芸品や日本刀において写しの元となった基準作品・実物は、和歌の本歌取りに倣って「本歌」と称される。 二振は本歌と写しの関係にあるが、実はその姿はそっくりというほど似ているわけではない。現代では写しは本歌の姿をなるべく模造するのが主流だが、この二振は反りや刃長、茎の仕立てなどが異なる。
また、「山姥切」の逸話は本歌・写し双方にあり、本来どちらが山姥切の呼称だったのかは明らかでない。更に本歌の号についてだが、実は尾張徳川家の記録上では「山姥切」についての記述はない。
しかし本歌・写しともに国の指定品である国宝・重要文化財となっているものは、この二振り以外には皆無であり、双方とも優れた名刀であることを物語っている。古来より優れた作品には写しが多く存在するが、この二振りのように写しと本歌が両方とも著名かつ両者にとって代表作であるのは稀有な例。
山姥切国広ほど著名ではないが、他の名刀と同様に写しは複数存在する。堀川国広の古参の弟子の阿波守在吉も慶長二年(1597年)に長義写しを作成、現代においては全日本刀匠会現会長・三上孝徳氏(刀匠銘 貞直)に昭和六十三年[3]や平成十二年に作成された磨り上げ以前の大太刀の頃の姿を再現したもの等がある。
刀剣乱舞の設定では、山姥切国広・南泉一文字・山姥切長義から本歌は山姥を斬ったと認識されているようだ。写しは山姥を斬っていないと自認していたが修行によって新たな事実が判明する。
1681(延宝9)年6月、尾張藩3代藩主・徳川綱誠が購入し、尾張徳川家に伝来。
以後は同家を離れる事なく、現在は尾張徳川家ゆかりの徳川美術館に所蔵。
同館所蔵およびゲームに登場する刀剣には、南泉一文字・鯰尾藤四郎・後藤藤四郎・物吉貞宗がある。
号(個別の名前)については記録がなく、山姥切の伝承は写しと本歌どちらかのものか定かではないため、徳川美術館では「本作長義」と呼称しているが、刀剣乱舞のキャラクター名に使用される以前から「山姥切長義」と呼ぶ人もいることは『刀剣春秋792号』にも書かれている。
刀剣研究者の間では山姥切長義と呼ばれることもままあり、確認できるものだと昭和44年『寒山小論文集』や昭和52年『小田原の刀剣』でもこの名で呼ばれている。
本イベントでは1590年の聚楽第に本来居るはずのない氏政が居たため、小田原合戦が起きない世界かと推測される。小田原合戦の引き金となったのは、天正16年(1588年)に秀吉から氏直・氏政親子に聚楽第行幸の列席を求められたが氏政が拒んだためと言われる。
史実も踏まえた上だと、監査官のときの彼が目前にしていたものは実はとても重かったことが改めて判明するが、正史を守るためなら動じない冷静さに驚かされる。
——との考察が飛び交っていたが、特命調査シリーズが完結したいま振り返ると、後続の特命調査では改変世界において正史ではその時点で亡くなっている人物は敵に成り代わられ、生きている人物は異形に成り果ててボスと化す事例があるため、氏政もそのケースを示されていた可能性もある。
2018年9月29日~11月25日、京都国立博物館の「京のかたな-匠のわざと雅のこころ」にて全期展示。
……が、公式からなかば存在を伏せて実装されたのが10月31日である事に加え、ゲームとのコラボの刀剣ではないため、気付いていない人が多かった。
11月9日に公式Twitterでキャラクター紹介がされてからは注目度が急上昇。さらに本展示の特集が組まれた11月15日発売「女性セブン43号」に紹介され、表紙風ピンナップでは刀剣乱舞の看板である三日月宗近などを抑えて堂々のセンターを飾って話題に。店頭では彼の雑誌初登場を宣伝したチラシポスターまで作成される気合の入りようだった。この際に「本作長義」の写真が所蔵元の徳川美術館から提供されているため、キャラクターのモチーフの刀剣と確定している。
山姥切長義 | |
特命調査文久土佐藩 | 肥前忠広 |
南海太郎朝尊 | |
特命調査天保江戸 | 水心子正秀 |
源清麿 | |
特命調査慶長熊本 | 地蔵行平 |
古今伝授の太刀 | |
一文字則宗 |
掲示板
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最終更新:2025/01/09(木) 07:00
最終更新:2025/01/09(木) 07:00
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