西武40000系 単語

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西武30000系スマイルトレイン)に続く、「進化したスマイルトレイン」として
2015年8月24日に発表された。コンセプトは「人にやさしい、みんなと共に進む電車」。

西武40000系とは、西武鉄道が保有・運行している一般旅客用(通勤)電車である。

概要

西武40000系
基本情報
編成 10両(5M5T)
製造本数 0番台:6本60両
50番台:14本140
編成定員 0番台(ロング時):1299名
0番台(クロス時):1250名
50番台1439名
座席定員 0番台:440名
50番台:484名
軌間 1,067mm
方式 直流 1500V
電動機 PMSM(永久磁石同期電動機)
台車 ノリンク式ボルスタレス
空気ばね台車
保安装置 西武ATSATC
CS-ATC
ATC-P
試験運転開始日 2016年度内
営業運転開始日 2017年3月25日
製造事業者 川崎重工業
脚注 乗りものニュースexit

30000系の後を受け、2017年から順次導入されている電車で、6000系に続く2系列東京メトロ有楽町線副都心線(+東急東横線みなとみらい線)乗り入れ運行対応車両である。初期に導入された車両(0番台)は、西武初の「ロングシートクロスシート転換座席」を備えた車両でもある。

導入の経緯

2015年8月、新車両の導入が発表された際には、一部車両が転換座席を搭載することは明らかにされていたが、運行形態については明らかにされていなかった。ただ、副都心線東急東横線の直通運行開始前後から話が出ている「東急東横線みなとみらい線直通の有料特急」と関係している可性が噂されていた[1]が、2016年6月に、正式に4事業者間における有料の座席列車を運行することが追加発表された。さらに2017年1月には列車名を「S-TRAIN」とすることが発表されており、運行開始後しばらくは40000系S-TRAINとみなされる状況であった。

グループ/形式

次のように大きく2つのグループに分かれる。

0番台
201618年にかけて6本60両導入。前述の通りロングシートクロスシート転換座席を装備し、更に4000系以来のトイレ実装した車両[2]
50番台
2019年以降に導入され、2024年時点で14本140両在籍。オールロングシート事実上の6000系後継

個別の形式は以下の通り。

クハ40100・40000形
制御。クハ40000形は後述のパートナーゾーン設置
モハ40200・40500・40800
電動パンタグラフ・制御装置等を搭載。
モハ40300・40900形
電動SIV・CP等の補機類を搭載。
サハ40400・40600・40700形
付随。サハ40400形0番台の6両はトイレ設置車両

車体

ダブルキン構造を持つオールアルミ製で、他社線乗り入れを反映し全幅は2.8mに戻り、ややスリムに映る。30000系ほどファニーなデザインではないが、柔らかさを持つ丸みは意識されている。前照など火類は上にまとめられ、非常用が左寄りにオフセット配置されている。カラーリング30000系から引き継ぐ、西武グループコーポレートカラーであるを基調とし「山の」をイメージしたグラデーションで、前頭下に、側面ではドアそのものに施されている。

内装

0番台の転換座席は、2024年時点では運用によって使い分けられ。一般種別においては終始ロングシートモードである。ロングクロスの切り替えは遠隔一括操作で、原則として利用者は座席の転換をおこなえない。端部は固定のロングシート(3人掛け)であるが、転換部分の座席同様のハイバックタイプである。
クハ40000形の運転台寄りは「パートナーゾーン」とし、車椅子ベビーカーを使用した利用者や大きな荷物を持った利用者に対応する広めの間としているほか、を従来より大きくして子ども連れにも対応している。

これも西武初となる空気清浄機(シャーププラズマクラスター)や、液晶ディスプレイ(スマイルビジョン)をドア上などに設置している。このほか、西武通勤電車では初となる「半自動ドア」「電コンセント」「フリーWi-Fi(0番台のみ)[3]」を設置している。内装は系、革はたまごモチーフである。

走行機器等

電動機にはPMSM(永久磁石同期電動機)を本格採用した(出力190kw)。制御装置にはIGPT素子VVVFインバータ制御を用いており、1台の電動機を制御する制御回路を4セット組み込み、これを1群搭載した場合は自のみ、2群搭載した場合は2両分8台の電動機を制御する。制動装置は回生制動付全電気ブレーキで、台車はモノリンク式ボルスタレス台車を引き続き採用した。運転台はやはりグラスコクピットとTワンハンドルが引き続き採用されている。

導入後の経過

S-TRAINとしては、平日池袋線東京メトロ有楽町線の間、土休日西武秩父線東京メトロ副都心線東急東横線みなとみらい線の間を運行する。
また、2018年3月からは新宿線拝島線における有料座席列車拝島ライナー(下りのみ)」にも運用されている。

一般運用は10両編成の他系列に準じている。2024年時点では0番台・50番台とも全編成が池袋線に配属されており、0番台拝島ライナー運用編成については、1かごとのサイクル池袋線から貸し出す形である。

関連動画

関連項目

西武線(山口線を除く)の車両
特急 一般(通勤)用
現行車両 10000系 - 001系 101系 - 2000系 - 4000系 - 6000系 - 9000系
- 20000系 - 30000系 - 40000系
引退車両 5000系 501系 - 401系 - 701系列 - 3000系

脚注

  1. *後に西武鉄道は新特急車両を発表しているが、こちらは車両構造がソーセージ奇抜であり、かつ貫通いため地下鉄直通は厳しいものと考えられた。
  2. *なお、これに関連して東急元住吉検車区に汚物抜き取り装置が整備されている。
  3. *当初50番台にも設置されていたが、撤去されている。
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