Todrick Hallとは (トドリックホールとは) [単語記事]

Todrick Hallとは、オープンリーゲイのYouTuber・マルチエンターテイナー。

概要

1985年 4月4日生まれでアメリカ合衆国テキサス州アーリントン出身。幼少期はゲイであることや黒人であることで差別を受けるも、好きなことに没頭して、それについて全てを知りたい性格のおかげでまっすぐに育つ。9歳でバレエを習い始め、舞台「カラー・パープル」に出演。14歳の頃、自然な形で母へゲイであることをカミングアウト。特に拒絶されたわけではないが、セーファーセックスがいかに大切か、最終的に生涯を通して自身を保護してくる物の話になったという。

2010年に「アメリン・アイドル」シーズン9に出場し、惜しくもセミファイナルで敗退。しかし、彼のステージングは当時の視聴者に大きなインパクトを残した。この時期からYouTuberとして活動を開始。まずはマクドナルドやスターバックスで、アカペラで歌いながら注文をする動画を投稿した結果、100万回再生を突破。

2015年 4月28日に投稿した『4 Beyonce by Todrick Hall』を始めとした「1人4役のなりきりディーヴァ」シリーズで世界から注目を浴びるようになり、今では総再生回数5億回を突破したアメリカを代表するYouTuberの一人となった。そんな彼の活躍を見たスクーター・ブラウンは彼の才能を評価し、マネジメント契約を結んだ。

2016年から2018年にかけては「キンキー・ブーツ」「シカゴ」といった大作ミュージカルの主演に抜擢された。特にドラァグ・クイーンのローラ役はハマリ役と言っても過言ではないだろう。同時期にリリースした自身のスタジオ・アルバム「St raight Outta Oz（邦題：ストレイト・アウタ・オズ）」は「オズの魔法使い」をベースとし、自らの半生を表現したアルバムとなっており、このアルバムを引っさげてカナダ・アメリカを回るツアーを敢行。以降も人気 YouTuber、エンターテイナーとしてエキサイティングな作品を提供し続けている。一方でオープンリーゲイとしてもHIV啓発や若者の自殺防止キャンペーンなど、LGBT アクティビストしても活動している。

なお、これから配信・動画活動を行いたいと思う人たちに向けてアドバイスを送るならという質問に対して以下のように回答している。

従来のセレブたちは、虚像を作り上げることが許されてたと思う。けど、今オンラインで成功してる人たちは、オープンかつ大衆的で、人生の悪い部分や良い部分の両方を見せてると思う。ネットで様々なコンテンツを観てるユーザーはすごく若いし感受性も豊か。そして作者がリアルな姿を見せれば見せるほど、自分と重ね合わせる。

もう一つ僕が気づいたのは、また違ったタイプのフォロワーがいること。
彼らはただ単にファンで、僕のビデオとユーモアのセンスが好きと言うだけでなく、僕、僕の家族、友達、そして僕の実際の人間性を愛してくれてる。彼らは、僕が作り出す作品というよりか、人間としてのトドリック・ホールに投資してくれるんだ。それは僕の人生を支えてくれるファンであり、僕はいま滅多にない環境にいる。というのは、アルバムがなくても、僕に知識が無くても、ツアーのチケットを買ってくれる人が沢山いる。

そうしたファンは、僕を好きっていう理由だけで、どんな公演であろうと、会場に出向いて一生懸命稼いだお金を費やしてくれる。

今置かれているそんな状況は素晴らしいと思うし、新しく出て来るユーチューバーたちも、そうした状況を作れるといいんじゃないかな。100％そのままの自分を見せること。自分の人生を見せれば見せるほど、ユーザーは、自分が共感出来て、自分と同じような経験をしているアーティストたちに憧れるという形ではなくて、きみのことをまるで自分のように同一視するんだ。きっときみは驚くと思うよ。どれほど自分が誰かの人生のパーソナルな部分に訴えかけて、またファンがいかにきみをサポートしてくれるかってことにね。

GENXYインタビュー記事より抜粋