JR西日本山陰支社とは (ジェイアールニシニホンサンインシシャとは) [単語記事]

JR西日本山陰支社（旧：JR西日本米子支社）とは、JR西日本中国統括本部傘下の支社である。

概要

国鉄時代の米子鉄道管理局を前身とする。
鳥取県・島根県のほぼ全域と広島県の一部を管轄する支社で、新支社ビル建設までは国鉄時代の鉄道管理局舎でもあった米子駅ビルに入居していた。建物の老朽化による橋上駅舎化に先立つ形で2018年度までに米子駅構内に新しい支社ビルを建設し駅ビルから移転した。民営化時は「米子支店」という名称であったが、1988年秋に米子支社に改称。2022年 10月の組織改正で中国統括本部傘下となり、現業機関を残す形で山陰支社となった。前身は日本国有鉄道米子鉄道管理局。
ゲゲゲの鬼太郎は山陰支社にとって大事なパートナーとなっている。最近では名探偵コナンやポケモン（サンド・アローラサンド）もこの戦列に加わっており、キハ126系（名探偵コナン）やキハ40（鬼太郎列車）・キハ47（サンド・アローラサンド）へのラッピングが行われている。

発足後若桜線の三セク転換、大社線の廃止、智頭急行の開業などがあった他、智頭急行開業により優等列車が走らなくなって過疎化した因美線智頭以南を岡山支社に移管するなどしている（が、2022年秋に智頭駅～那岐駅間が戻ってきた）。しかし、それでもJR西日本でも有数の赤字路線である木次線を抱えてしまっている（かつては三江線も抱えていたが、2018年 4月1日に廃止）。また、現在 JRの定期寝台特急車両を抱える数少ない支社の1つでもある。
また、長く自動改札機がなかったが、2016年 12月の特急やくも停車駅を中心にしたICOCA導入にあわせて自動改札機の運用を開始。その後車載型 ICOCAも含めてエリアを拡大している。

車両は新車の投入が殆ど無かった広島程ではないが未だに国鉄車両が多数であり、特に管轄地域の関係から気動車（キハ40系）を多く抱えており、置き換えは未定。JR世代の気動車としてはキハ187系やキハ126系、キハ120形を有する。
一方の電車は一般形115系は岡山支社の車両で特急形の381系・285系・273系のみ在籍（一時近畿エリアから一般形を借りていた時期もある）。長くJR世代の電車は285系のみであったが、2024年に273系が導入され電車は国鉄型車両を特急定期運用から一掃した。
JR西日本他支社保有の気動車が国鉄色（朱色）に戻される中、山陰支社の気動車はかねてから地域色として国鉄色を導入していた事もあり、他支社が山陰支社に追いついたとも山陰支社が他支社に追いついたとも・・・

なお、山陰支社は米子鉄道管理局時代から毎年7月末頃に米子市で行われる米子がいな祭にも参加している他、その他の祭りにも参加や後援を行なっている。

※ちなみに、単線でのすれ違い時には以前は「行き違い」という単語を使用して案内していたが、「やくも」利用者からの「（縁結びの神である）出雲大社へ行く人にとっては非常に残念と思う」との投稿を受け支社管内では案内を「待ち合わせ」に変更している。

路線・施設	区間	備考
AD山陰本線	東浜駅～益田駅	波根駅以西は浜田鉄道部管理
B因美線	鳥取駅～那岐駅	智頭駅～那岐駅間は中国統括本部設置時に再移管
C境線	全線
E木次線	全線	備後落合駅構内を除く
V伯備線	上石見駅～伯耆大山駅	支社境界は谷田峠トンネル付近
■山口線	益田駅～津和野駅	中国統括本部設置時に広島支社より移管（駅は新山口駅管理）
後藤総合車両所