Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)とは、ネット上で高い知名度をもつフィンランド民謡である。
元々の曲は1930年頃にエイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)によって作詞されたもので、1995年にフィンランドのカルテット「Loituma(ロイツマ)」が歌ったものが世界的に知られている。 このことから、この曲そのものを指して「ロイツマ」と呼ばれることがある。
英題は「Ieva's Polka」、日本語では「イエヴァのポルカ」。「イエヴァ」とは、この歌に登場する少女の名前で、英語圏で言うところの「エヴァ(Eva)」にあたる。時たま「Ievan(イエヴァン)」を「Levan」「levan」と書いているものが見られるが、これは大文字の "I" と小文字の "l" を混同した誤り。
2006年4~5月頃、この曲の一部(間奏のスキャット部分)に、アニメ「BLEACH」の井上織姫がネギを振り回すアニメーションをつけたフラッシュ(通称「ロイツマ・ガール」)が登場し、そのシュールさと中毒性からネット上で世界的に流行した。この流行は海外から起こったもので、その発祥は4chanともいわれる。Wikpediaでは、「ロシアから広まった作品だと推定される」とされている。
歌詞はフィンランド語のサヴォ方言で歌われている。但しロイツマが歌っている歌詞は本来のものではなく、独自のアレンジがなされている。途中、ジャズのスキャット(意味のない音をメロディーに合わせて即興で歌うこと)のような部分があり、その部分の歌い方は歌い手により異なる。歌詞の詳細は、下記の動画を参照。
ロイツマ・ガールの流行から、Ievan Polkkaを使用したMADがYouTubeなどに投稿され、その流れを受けてニコニコ動画でもIevan Polkkaを使用したMADが人気を博していた。この流行は2007年春頃から沈静化していった。
VOCALOID「初音ミク」発売直後の2007年9月4日、Otomaniaによって『VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」歌わせてみた』(→関連動画)が投稿。原曲そのままの中毒性と、Otomaniaの友人・たまごによって描かれたデフォルメされた初音ミク(いわゆる「はちゅねミク」)がネギを振るアニメーションが人気を呼んだ。これにより、Ievan Polkkaは初音ミクを代表する曲の一つとして、再び知られることとなった。
なお、この動画でミクが歌っているのはロイツマによるバージョンではなく、ドイツの着メロ会社がロバの少女「Holly Dolly」に歌わせたリミックス版「夢見るドリー(原題:Dolly Song(Ieva's Polka))」のアレンジである。このリミックスでは「ロイツマ・ガール」で使われているスキャット部分の後半部分がアレンジされている。なお「夢見るドリー」の公式PVでは、井上織姫らしきキャラクターが長ネギを振り回すシーンが背景にインサートされている。
余談であるが、「ネギが好き」「はちゅねミク」という初音ミクの非公式(公認?)設定は上記の動画が発端とされる。
その後、2008年2月にみんみんの投稿した『かがみ音ミクに「Ievan Polkka」歌わせてみた』(現在は投稿者削除)をきっかけに、アニメキャラなどのセリフ音源をつなぎ合わせ、Ievan Polkkaにあわせてラップ調にする音系MADが流行、「ロイツマ歌わせてみたシリーズ」として人気を集めた。このシリーズでは音源としてOtomaniaによるものが使用されることが多い。
(左)1998年のアルバム(輸入盤)。10曲目に「Ievan Polkka (Ieva's Polka)」が収録。
(中)リミックス版「夢見るドリー」(Dolly Song)。2曲目に収録。
(右)リミックス版「夢見るドリー」が6曲目に収録されている。
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最終更新:2025/01/03(金) 14:00
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