伝説が目を醒ます
『GAMERA -Rebirth-』(ガメラ リバース)とは、2023年9月よりNetflixにて配信中のガメラシリーズを題材にしたアニメーション作品である。
概要
のstyleは消さない ★★★
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2022年11月17日に制作が発表、2006年の『小さき勇者たち』以降、制作の途絶えていたガメラシリーズとしては実に17年ぶり[1]の新作であり、それと同時にシリーズ初ともなる完全なアニメーション作品となっている。
加えて2019年から始まった“令和”初のガメラ作品でもある。
ただし、今回はこれまでのような劇場用映画ではなく、インターネット番組配信サービス「Netflix」での限定放送形式を取った全6話の短期展開作品として制作されている。
監督は瀬下寛之、アニメーション制作は“ENGI”が担当する。
ちなみに瀬下寛之は過去にアニメ映画版『GODZILLA』三部作にも連名で監督として参加していた経験があり、平成ガメラ三部作の後にゴジラシリーズの『GMK大怪獣総攻撃』を手掛けた金子修介以来となるゴジラとガメラ両方を担当した監督という事になった。
あと造形監督の片塰満則も両シリーズに関わっていたりする。
舞台設定は1989年という本作放送の2023年からさらに30年以上遡った“平成”初期の時代[2]で、今回も『小さき勇者たち』と同じく“子供”が物語の中心人物に据えられたジュブナイル物の要素も含まれている。
主題歌はWANIMAの「夏暁」と「FLY&DIVE」
配信開始に前後してノベライズ版の出版および本編よりも遥か過去の時代を描いた外伝に当たるウェブコミック『コードテルソス』の連載も進められている。
登場怪獣
ガメラを含めて総勢6体の怪獣が登場。
本シリーズでは超古代文明が増えすぎた人口を削減するために人類の天敵として創造された人工生命体という設定で、それゆえ人間を積極的に狙って捕食殺害する、状況によっては共食いまで行って急速に成長する、特定の人間が持つ遺伝子を取り込む事で増殖するなど極めて歪な生態と能力を有している
敵怪獣は全て昭和ガメラシリーズに登場したもののリファインである。
- GAMERA (ガメラ)
- 本作では2015年の短編版の個体に近い岩肌のような質感の甲羅と表皮を備えた形態が特徴。
人間を襲う事を目的に生み出された他の怪獣に対する抑止力的な存在とされており、その怪獣達が現代で活動を開始した事で復活し、人類にとって脅威となる怪獣を排除していく。
- GYAOS (ギャオス)
- 5体登場する敵怪獣の内の1体。
細身の翼竜のような姿というシルエット自体は平成版の個体とさほど変わらないが、全体的に赤みがかった体に細かい背鰭が複数生えている。
体長が2m前後の小型種から最大で40m近い大型種が様々なサイズの個体がおり、小型種は集団で人間を襲って捕食する。
物語終盤には突然変異の亜種個体であるS-ギャオスが登場する。
これでギャオスは主役のガメラを除いたシリーズ怪獣の中で昭和、平成、令和の三年代全てに登場した事になる。
- JIGER(ジャイガー)
- まさかまさかの53年ぶりのカムバック。
体色は濃い紫で、蜥蜴のように細長い四肢と痩せぎす気味な胴体に対して、禍々しい角と牙が生えたライオンっぽい強面の巨大な頭部が特徴。額には第三の目が付いている。
最初は数メートル程度の小型の怪獣だったのが、同族同士での共食いを繰り返して最後に残った者が巨大化した。
マグネチューム光波やニードルミサイルなど多彩な武器を持っていた原典と違い、本作では鋭利な針の付いた尻尾くらいしか攻撃手段を持たない。ナーフされ過ぎ
- ZIGRA(ジグラ)
- 昭和ガメラ最後の敵が52年ぶりの復活。
原典では頭が異様に大きいサメかカジキに似た姿の怪獣だったが、本作では頭部が大分小さくなり、体には横に大きく広がる鰭を備えたエイを思わせる形態へと変化している。
特殊な気泡の膜で全身を覆う事により海中を水の抵抗を受ける事なく超高速で遊泳する能力を持っており、一応陸上でも活動はできるが運動力は極端に落ちる。
武器は頭部から撃つ光線・・・ではなく胸部から放つ衝撃砲で、他には自身の全長の数倍は伸びる尻尾による直接攻撃なども行う。
全体的なフォルムが本作のギャオスに似ているが、関係性の有無は不明。
- GUIRON(ギロン)
- シリーズ屈指のネタ怪獣と呼ばれている存在がこちらも54年ぶりに映像に登場。
- 原典はそのまま包丁の刃が頭になったような形状であったが、本作ではむしろ日本刀に近い形状の頭であり、頭から背中にかけて鋸歯のような突起が無数に並んでいる。
見た目によらず身軽であり、跳躍と回転を織り交ぜアクロバティックに動きながら体全体を振り回して高振動性ブレードになっている頭部の刃で対象を斬り裂く。
中遠距離の相手には背中の突起を分離させ、それを手裏剣のように飛ばして攻撃する。
実はその刃物状の頭部はマスクのようなものでありで、下部分が左右に開く事で顎が露になる。
ちなみに平成ガメラ3部作でも復活が検討されていた事がある。
- VIRAS(バイラス)
- 55年ぶりのシリーズ再登場。
なんとなくイカっぽいという感じだったオリジナルに比べ、非常に凶悪な面構えをした大きな頭(厳密には腹)に多数の触手および触腕という、より実際のイカに近い姿になっている。
かつては頭部を閉じて槍代わりにするくらいしか攻撃手段は無かったが、本作では強力な電気発生能力が与えられており、触腕からの放電や腹を開いて撃つ荷電粒子ビームなど新たな武器を獲得している。
しかも重力制御で体を浮遊させ、さらに触腕からのジェット噴射で空中の飛行も可能というガメラと同等の能力を有している。こっちは盛られ過ぎ
なお、バルゴン・・・は最後まで未登場。
登場人物
- 和田大輝/ボコ(CV.金元寿子)
- 松田了/ジョー(CV.松岡禎丞)
- 市原純/ジュンイチ(CV.豊崎愛生)
- ダグラス・ケン・オズボーン/ブロディ(CV.木村昴)
- ジェームズ・タザキ(CV.宮野真守)
- エミコ・メルキオリ(CV.早見沙織)
- レイモンド・オズボーン(CV.中井和哉)
- 佐々木宗篤(CV.櫻井孝宏)
スタッフ
配信サイト
関連動画
外部リンク
関連項目
脚注
- *2015年に公開されたシリーズ50周年記念の短編映像作品『GAMERA』を挟んでも約8年ぶり
- *その割には軍の装備および兵器はそれ以降に開発されたものばかりであり、軍事技術の発展ペースが現実よりも早いようである